K-POPコンサート会場としても!韓国初ドーム球場 「高尺(コチョッ・コチョク)スカイドーム」は2015年にオープンした韓国初のドーム球場です。場所はソウル市西部に位置し、「金浦(キンポ)国際空港」からはタクシー利用で約30分で到着。最寄り駅は地下鉄1号線「九一(クイル)駅」で、2番出口の目の前にあるエキチカ野球場です。銀色の丸みを帯びたフォルムが目を引く球場の内部は4階まで観覧席になっていて、約16,000席のキャパ。春から秋までの韓国プロ野球シーズン中は人気チーム「キウム・ヒーローズ」のホームスタジアムとして試合が開催されます。また、K-POPコンサートやイベント会場としても利用されていて、過去にはEXOやBTS、BIGBANGなど人気アーティストの公演も開催され、K-POPファンにはお馴染みのソウルコン会場です。
特徴
雨の日でも快適!韓国初のドーム球場

内野3階席中央から
韓国初のドーム球場「高尺(コチョッ)スカイドーム」は、2015年11月に約6年の工期を経てオープンした室内球場で、場所はソウル市の西部・九老(クロ)区にあり、ソウル市が管理しています。
「高尺」という名前はこの辺りの地名「高尺洞(고척동・コチョッドン)」を指し、現地ハングルの発音に近い読み方は「コチョッ」ですが、「コチョク・スカイドーム」と紹介されるケースが多く、英語名は「Gocheok Sky Dome」となることから「ゴチョク・スカイドーム」とも紹介されます。
韓国のプロ野球シーズンには白熱の試合が観戦できるほか、大規模室内施設なのでオフシーズンを中心にK-POPアイドルのコンサートライブや、音楽番組・授賞式典にも活用されているので、日本のKPOPファンにもお馴染み。屋根付きのドーム球場なので、雨の日など天気に左右されず快適に観戦・観覧できるのがポイントです。
約16,000席のキャパ

1塁側2階席から
内野席・外野席を合わせた客席は16,670席あり、コンサート会場になる際は野球場の芝生エリアがアリーナ席になるので、収容人数がさらに増えます。
天井に設置されたLED照明が球場内を明るく照らし、点滅を活用した派手な演出も。館内は空調が効いているので暑い夏は冷房が、寒い冬は暖房が稼働するので、ドーム内の気温は一定に保たれています。
屋外の野球場は特に夏のシーズンは「サウナにいるかのよう!」とも言われる中、「高尺スカイドーム」では快適に観戦・観覧できると観戦客の口コミ・評判も上々です。

座席表

まずは指定された「ブロック」を目指します
内野席の1階席は「101から114」というように、各ブロックごとに3桁の番号が割り振られているので、入場後、館内通路の座席表を確認しながら、該当するブロックを目指して移動し、球場内に入ったら各ブロック内で指定された列・座席番号の席に座ればOKです。

入口に書かれてあるブロック

ドリンクホルダーが付いている内野席

座席には「ブロック・列・座席番号」の3つが表示
1・2階席は2階通路から、3階席・4階席は階段またはエレベーターをあがった4階から入退場でき、足を踏み入れるとその広さに驚くことでしょう!
2024年MLB開幕戦も開催
2024年3月にはアメリカのメジャーリーグ・ベースボール「
ドジャースvsパドレス」の開幕ゲームが「高尺スカイドーム」で開催。
2024年のチームにはドジャースに日本の
大谷翔平選手、山本由伸選手が在籍、パドレスには日本の
ダルビッシュ有選手、松井裕樹選手、韓国のキム・ハソン選手、コ・ウソク選手が在籍していたので、この開幕カードは日韓で大きな話題になりました!
K-POPアイドルのコンサート会場として
韓国のプロ野球は例年3月中旬に開幕し、10月中旬にシーズンが終了します(WBCなど国際大会の開催時は変動あり)。冬季のオフシーズンを利用して、アイドルのライブなどが開催されており、2015年のEXOファンミーティングを皮切りに、
BTS(防弾少年団)、
BIGBANGなどがファンミーティングやコンサートに利用してきました。
テレビ番組や
音楽授賞式典会場にもなり、過去にKBSやSBSの年末音楽プログラムや、メロンミュージックアワード、ゴールデンディスク授賞式などのイベントも開かれたりしました。
行き方・アクセス
最寄り駅は、地下鉄1号線「九一(クイル)駅」

3段目の仁川(インチョン)行きが、九一駅に停車するなど、行き先に注意
九一駅へは、仁川(インチョン)行きの各駅停車にご乗車ください。
地下鉄1号線は「九一(구일・クイル)駅」の隣駅「九老(クロ)駅」で、「仁川(인천・インチョン)方向」と「天安(천안・チョナン)・新昌(신창・シンチャン)方向」の2つに分岐します。
「九一駅」へは「仁川方向の列車」に乗り込み、また「東仁川(トンインチョン)駅行き」の急行列車は「九一駅」を通過し、停車しませんので、ご注意を。
仁川空港から直行する場合は、
空港鉄道 A’REXの直通列車で
ソウル駅へ。ソウル駅から九一駅まで9駅・約20分です。90分以内に到着できます。
「九一駅」到着後、先頭車両方面に進み、2番出口を出たら正面に大きなドームが見え、外野席入口まですぐです。

ソウル市内中心部から乗ってきた場合、先頭車両方面の2番出口へと進む
(平日ナイター開催日の様子)

九一駅・2番出口の様子

正面にドームの外野席側が見えます
帰りも混みあいます
野球やコンサート終了後の「九一駅」は混みあい、一度にプラットホームへは入れず、ドームを出た後、地下鉄に乗れるまで30分以上かかる場合もあります。係員の指示に従って怪我のないよう、順番通りにゆっくりお進みください。
※写真は野球観戦(2024年秋・平日ナイター)後の様子

順番通りに改札内へ

ソウル市内行きのプラットホーム
夜の列車の運行間隔は10分に1本程度で、ソウル市内中心部まで行く列車は23時台まで、隣駅の「九老(クロ)駅」が終点となる終電は24時台です。終電間際になる場合は、地下鉄ではなく市内バスまたはタクシーをご利用ください。
市内バスでも往復可

バス乗り場
内野席・入り口前の大通りにはバス中央レーンがあり、東側のソウル市内方面行きのバスや、西側の富川(プチョン)市方面行きの
市内バスが頻繁に発着しています。
バスごとに行き先が異なりますが、ほとんどのバスが隣駅の「九老(クロ)駅」や、その隣の「新道林(シンドリム)駅」「永登浦(ヨンドゥンポ)駅」へ行くので、行き先を確認しながらバスを利用するのも良いでしょう。
<ソウル市内中心部から到着するバス停留所>
タクシーは?
タクシーでも訪問できます。運転手に次のような韓国語などで伝えると訪問できます。
◆高尺スカイドームまでお願いします
고척스카이돔에 가 주세요
コチョッスカイドメ カ ジュセヨ
ただし、野球のナイターや夜のコンサートで、会社員の帰宅時間と重なる場合、道路は混みあいます。時間に余裕をもってご訪問ください。
帰りのタクシーは常時待機しているタクシーはなく、内野席方面の大通りから流しのタクシーや配車アプリで手配して乗車することになるでしょう。
試合の観戦方法
ホームチーム「キウム・ヒーローズ」

キウム・ヒーローズのキャラクターたち
「高尺スカイドーム」を本拠地としているプロ野球チームが「キウム・ヒーローズ(KIWOOM HEROS)」です。
2018年まで「ネクセン・ヒーローズ」というチーム名でしたが、2019年から「キウム」に変わりました。えんじ色をチームカラーとし、試合開催日にはホームチームファン、ビジターチームファンでにぎわいます。
チケットは?当日券は?

チケット
※2024年シーズンのもの
韓国在住の野球ファンは主に年間シーズンパス、または韓国のチケットサイト・アプリ(韓国の携帯電話番号による本人認証あり)からチケットを購入しています。
ほとんどの開催日で当日券も販売しているので、日本からの観光客でも球場に到着してから当日券が買えます。

地下鉄駅方面のチケット売り場

大通り方面のチケット売り場
チケット売り場は数か所あり、どのチケット売り場でも全席購入できます。地下鉄で訪問する際は外野席入口付近にあるチケット売り場の利用が便利です。
試合日程は、キウムヒーローズのホームページ(韓国語)などから確認できます。なお、月曜日は韓国プロ野球の開催がありません。
<試合日程ページ(韓国語)>
・
キウムヒーローズ
チケット確認

地下鉄駅ちかくの外野席入口(F~G)
入口は主に外野席(地下鉄駅側)と内野席(大通り側)に分かれています。地下鉄を利用して訪問する際、外野席はすぐ。内野席へは、ドーム右側の通路を進んでいくと、内野席の入口があります。
モバイルチケット(バーコードまたはQRコード)の読み取り、もしくは当日券のもぎりでチケット確認を行い、チケットを所持していれば再入場もできます。

ドーム右の通路を渡って内野席へ

内野席入口(A~E)
スタジアム入場(※内野席の様子)

各チームのユニフォーム前で記念写真が撮れる
通路には、野球ファンが楽しめるようなコーナーや、食べ物やコンビニエンスストアなどの売店が多く充実。1塁側へも3塁側の中央にあるので、両チームのファンが行き交います。

ホームチームファンが楽しめるコーナーも充実

選手カード

コンビニエンスストア
着席・プレーボール
座席は指定席で、チケットに表示されたブロック・列・座席番号の席を探して座ります。内野席はファールボール、外野席はホームランの打球にお気を付けください。

1塁側の様子

ドリンクホルダーが便利

試合開始前には国歌斉唱がある

大きな電光掲示板

プレイボール!
球場内は全席禁煙
観覧席で
タバコは吸えないので、球場の通路または外の喫煙ブースをご利用ください。再入場用にチケットを必ず所持しましょう。

喫煙ブース

再入場できる専用ゲート
より楽しく観戦したい方へ
ユニフォーム・応援グッズを買おう!
球団専門のグッズショップは、大通り側の内野席入口中央にあります。

グッズショップ

ユニホーム
※2024年シーズンのもの
ユニフォーム(6~7万ウォン程度)、選手マーキング(2万ウォン程度)をはじめ、帽子、カチューシャ、旗、応援スティックなどを販売しているので、早めに到着してチェックしてみては?なお、試合開催日は混みあい、売切れているサイズ・選手マーキングもあるので、現地にてご確認ください。
スタジアムグルメを味わおう!
スタジアム内にコンビニやチキンやピザなどのご飯系テイクアウト専門店がたくさんあります。入場前に買って持ち込むもよし、入場後に館内でも買えるので、いつどこで買っても大丈夫です。
なお「高尺スカイドーム」にビールの売り子はいません。

チキン店など

人気店には長蛇の列が

チメク(チキン&生ビール)は野球観戦の定番!
応援席はどこ?チアリーダーは?

応援団長とチアリーダー
韓国プロ野球の応援は、外野席ではなく「内野席が主導」します。
内野席・後方の一番前に設けられたステージにて、応援団長とチアリーダーが、マイクやアンプを使ってリードするのが特徴。攻撃の回では選手ごとに応援歌を歌い、すぐに真似できるような簡単な踊りで選手を鼓舞するので、一体感が感じられることでしょう!
またチアリーダーは個人のSNS・YouTubeチャンネルを運用している方が多く、中にはバラエティ番組に出演している有名な方や、芸能人並みの人気を誇るチアリーダーもいます。K-POPアイドルのようにスタイルが良くダンスも上手。常に客席内にいるので、間近で見られるのも日本と異なる点です。

チアリーダーは104・105ブロック前のステージにてパフォーマンス
「高尺スカイドーム」の応援ゾーンは、1塁側(ホームチーム)は104~105区域、3塁側(ビジターチーム)は110~111区域です。現地のファンに交じって歌ったり踊りたい方はこの辺りの座席のチケットを買うと良いでしょう。
逆に、静かに座りながらじっくり観戦したい!という方は、このブロックから離れれば離れるほど、静かに観戦できます。外野席も応援ゾーンではないのでマイペースに野球が見らる観客席です。
周辺情報
近くのレストラン・カフェ

交差点を渡った先がレストラン街
球場の外でお食事や休憩をしたい、という方は内野席側の大通り交差点を渡った先が、この辺りの飲食店街になっていて、韓国料理店、焼肉店、チキン店、カフェなどが集まっているので、ドームに入る前の腹ごしらえに便利です。
打ち上げもここで出来ますが終電の時間に注意。新道林(シンドリム)駅、永登浦(ヨンドゥンポ)駅も飲み屋街なのでオススメです。

飲食店通り

通りにあるレストラン一覧
近くのホテルはどこ?
なお、ドーム周辺に観光ホテルはないためコンサート目的の宿泊には、同じ1号線の九老(クロ)駅、新道林(シンドリム)駅、永登浦(ヨンドゥンポ)駅周辺や、汝矣島(ヨイド)のホテルがおすすめです。音楽イベント開催時には早めに予約が埋まっていきますので、ホテル予約はお早めに!
最終更新日:24.11.26
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・再撮影をし、記事全体を更新しました(20241126)
・一部、記事内容を更新しました(20240319)
・記事全体を更新しました(20221118)
(2021年以前の更新履歴を省略)
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