晋州城

チンジュソン / 진주성 *登録日時点の情報のため、変更する可能性があります。

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晋州

4.6

6件

「文禄・慶長の役」の激戦地となった、日韓の歴史に縁のある史跡晋州城(チンジュソン)は、韓国南部地方、慶尚南道(キョンサンナムド)の晋州(チンジュ)市を代表する史跡。14世紀・高麗(コリョ)時代末期に外敵の侵入を防ぐための石造りの城としてつくられ、豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(1592～1598年。韓国では壬辰倭乱(イムジンウェラン)と呼ばれる)では、激戦が繰り広げられた歴史の舞台です。南江(ナムガン)をのぞむ楼閣・矗石楼(チョッソンヌ)をはじめ、義岩(ウィアム)などの史跡、国立晋州博物館などの見どころがあり、公園のようにゆったり散策ができます。

文禄・慶長の役を代表する激戦地

晋州城(チンジュソン)は、韓国南部地方、慶尚南道(キョンサンナムド)の晋州(チンジュ)市を代表する史跡。14世紀・高麗(コリョ)時代末期に外敵の侵入を防ぐための石造りの城としてつくられ、豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(1592～1598年。韓国では壬辰倭乱(イムジンウェラン)と呼ばれる)では、激戦が繰り広げられた歴史の舞台です。その後、慶尚南道の道庁が置かれた時期を経て、現在は公園のようにゆったりと散策ができる名所となっています。

見どころをご紹介

長さ1,760mの城郭に囲まれた晋州城。文禄・慶長の役にまつわる数々の遺跡や、国立晋州博物館などのみどころが点在します。敷地内はゆるやかな傾斜が続いており、高台となっている場所からは南江(ナムガン)の流れるのどかな風景を望むことができます。

入場はこちらから

拱北門(コンブッムン)は晋州城の正門として17世紀末頃に建立されたといわれます。「拱」とは恭しく拝礼するという漢字で、王のいる北の方角に向かって丁寧に礼をつくすという意味がこめられています。また東側には矗石門(チョッソンムン)が位置。それぞれ券売所がおかれており、パンフレット(韓国語)も手にはいります。

二層の楼が荘厳な拱北門 地図1

矗石門 地図2

晋州城を象徴する史跡

慶尚南道文化財資料８号に指定されている矗石楼(チョッソンヌ)。戦時に将兵の指揮所としての機能をもっていたのはもちろん、平時には風流に興ずる場所ともなっていました。一度は国宝に指定されたものの朝鮮戦争で消失、現在ある建物は1960年代に再建されました。内部に上がって見学することができます。密陽(ミリャン)の嶺南楼(ヨンナムヌ)、平壌(ピョンヤン)の浮碧樓(プビンヌ)とともに韓国三大楼閣に数えられています。

矗石楼 地図3
城のシンボルとされる

南江を眺めながらひと休みするのも一興

日朝の戦闘をとりまく人物をまつる

晋州城の攻防戦にまつわる人物として語り継がれているのが、当時妓生(キーセン：芸者)であった論介(ノンゲ)。城が日本軍に陥落した際、日本の将兵を道連れに南江に投身したといわれます。矗石楼の裏に下りると、論介が身を投げたとされる義岩を見ることができます。また矗石楼の横には論介をまつった社、義妓祠もたてられています。

義岩(ウィアム) 　地図４
悲しいいわれをもつ義岩

義妓祠(ウィギサ) 地図５
論介の魂を鎮める義妓祠

金時敏(キム・シミン)将軍銅像 地図６
戦闘の末に日本軍が撤退した1592年(文禄の役)の第一次攻防戦で朝鮮軍を指揮した将軍、金時敏。彼をたたえる銅像が敷地の中心にたてられています。

壬辰大捷癸巳殉義壇(イムジンデチョッケサスニダン)　地図７
文禄の役における２回の攻防戦に出兵・殉国した７万人ともいわれる兵士たちを追悼し、記憶するために1980年代にたてられた祭壇。

金時敏将軍戦功碑　地図８
金時敏将軍の功績をたたえてつくられた碑石。慶尚南道有形文化財第１号です。このほか金千鎰(キム・チョンイル)、黄進(ファン・ジン)ら他の義兵をたたえる碑も敷地内に点在します。

その他の見どころ

慶尚南道には晋州と金海（キメ）の２カ所に国立博物館がありますが、先史～伽耶時代の遺跡が中心の金海に対し、国立晋州博物館は通史的な展示が特徴です。文禄・慶長の役に関わる資料も豊富で、城内の史跡と一緒に見学すると、理解が深まります。

国立晋州博物館　地図９
入場は無料

常設展と特別展とで構成

戦闘に関わる展示物が多い

嶺南布政司(ヨンナムポジョンサ)　地図10
朝鮮時代に観察使が業務を遂行した建物の門で、また慶尚南道の道庁の正門でもありました。望遠楼(マンウォンル)とも呼ばれ、道の文化財資料第３号に指定されています。

北将台(プッチャンデ)　地図11
城の北側の指揮所。鎮南楼(チンナムル)とも呼ばれます。軍事司令部の建物として朝鮮時代中期にたてられており、後の軍司建築の模範とされた様式をもちます。道の文化財資料第４号。

砲楼(ポル)　地図12
晋州城防衛のための砲陣地。かつては城の内外に12カ所がおかれていたとされますが、現在は象徴として１カ所のみ残されています。

護国寺(ホグッサ)　地図13
高麗時代の創建が伝えられる寺。内城寺(ネソンサ)という名前でしたが、文禄・慶長の役で殉死した兵の霊をまつるため、再建・改称されました。

城が幻想的な灯りに包まれる、年に一度の祭り

毎年10月の初めに晋州市内で開かれる晋州南江流灯(ユドゥン)祭り。南江と並んでメイン会場の一つとなる晋州城では、戦闘の様子をモチーフにした兵士や騎馬の灯籠を展示。祭りの期間中は夜間まで無料開放されており、石垣や史跡の中に色鮮やかな灯りがともる光景が風情をかもします。

日本ともつながりの深い史跡

こぢんまりとした晋州市のメインエリアに位置する晋州城。市外バスターミナルから徒歩圏内で、すぐ近くには南江や名物のうなぎ料理専門店が並ぶ通りがあるなど、他の観光スポットへのアクセスも便利です。日本人の歴史ファンも大勢訪れる晋州城で、日韓の歴史を別の角度から眺めてみるのも興味深い体験になるでしょう。

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基本データ

店名	晋州城
ジャンル	寺・史跡・名所
観覧時間の目安	1.5時間
電話番号	055-749-2480～2481
営業時間	9：00～18：00(最終受付17：30)
休業日	年中無休
日本語	一部スタッフ可
その他外国語	不可
支払方法	ウォン、カード(JCB,visa,master,amex) ※一部使用不可の場合あり
Eメール	なし
関連サイト	castle.jinju.go.kr

バリアフリー施設	車椅子用トイレ
その他備考	・国立晋州博物館は毎週月曜日、１月１日休業・晋州南江流灯祭り期間中(毎年10月初旬頃)は入場無料、夜間開放あり・日本語パンフレット：なし・日本語無料解説：事前電話予約で無料解説可能な場合あり(問合せ：055-749-2485)