鳳停寺

ポンジョンサ / 봉정사 *登録日時点の情報のため、変更する可能性があります。

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韓国最古の木造建築を有する安東(アンドン)の寺院河回村(ハフェマウル)や陶山書院(トサンソウォン)で知られる歴史と文化の街、安東(アンドン)の「鳳停寺(ポンジョンサ)｣は、672年に建立された大韓仏教曹渓宗の寺です。能人大師が飛ばした折り紙の鳳凰が降りた所に建てたことから名付けられたとされ、新羅の文武王(ムンムワン)の時代で、国教だった仏教の文化が花開いたころです。国宝で韓国最古の木造建築の極楽殿(クンナッチョン)や大雄殿(テウンジョン)は必見です。全国7箇所に点在する寺院が、｢山寺、韓国の山地僧院｣として2018年に世界遺産に指定されましたが、そのうちの一つになります。

韓国最古の木造建築を有する歴史ある寺刹

歴史と文化の街、安東(アンドン)は、「河回村(ハフェマウル)」や「陶山書院(トサンソウォン)」で知られていますが、ここ「鳳停寺(ポンジョンサ)」はそれらよりもなお古く、672年に建立された仏教寺院です。

大韓仏教曹渓宗に属し、同宗派の寺院ではソウルの「曹渓寺(チョゲサ)」、慶州(キョンジュ)の「仏国寺(プルグッサ)」がよく知られています。

「鳳停寺」は安東市内から車で約30分。田舎道を進む途中、全国生産量の70％を占めると言われる安東名物の山芋の畑を見ることもできます。車両は山の麓までですが、観光車両などは山道を上ったところの駐車場までは立ち入り可能でバス利用の場合は坂道をたっぷり上ります。

鳳停寺が建立された時代

鳳停寺が建立された672年は新羅、文武王(ムンムワン)の時代。文武王は百済、高句麗、新羅と、権勢を競っていた三国を統一した人物です。

新羅の首都は現在の慶州、国教が仏教であったことから、仏教文化が花開いた時代でした。因みに文武王の王陵は世界でも珍しい海上王陵で、慶州からバスで１時間ほどの東海(トンへ、日本海のこと)にあります。

さて「鳳停寺」は創建者である能人大師が修行の後、折り紙で作った鳳凰を飛ばしたところ、その鳳凰が降り立ちました。能人大師がその場所に寺を建てたことから「鳳停寺」と名付けられたとされています。

鳳停寺の見どころ

極楽殿(クンナッチョン) ※国宝 15号

1972年の極楽殿の補修工事の際に上梁文(サンニャンムン、棟上げを祝う文)が発見され、韓国最古の木造建築であることがわかり、「国宝15号」に指定されました。新羅時代の建築様式であり、1,000年を越えるとされており、阿弥陀仏を奉っています。

大雄殿(テウンジョン) ※国宝 311号

観世音菩薩と地蔵菩薩を脇侍に釈迦本尊を奉っている本堂です。朝鮮時代初期に建てられた多包式建築(垂木が柱の上だけでなく、柱と柱の間に置かれている形式のこと)とされています。

三層石塔(サムチュンソッタッ)

極楽殿の前にある高麗時代の石塔。高さ3.5メートル。二重基壇に三層の塔身を持ち、相輪部(塔の上部)が比較的よく保存されています。

古金堂(コグムダン) ※宝物 449号

参禅に使用される禅室。1616年に大幅な修繕をした後、1969年に補修工事がなされています。

霊山庵(ヨンサンアム)

鳳停寺の付属寺。「達磨はなぜ東へ行ったのか(1989年)」「童僧(2002年)」という映画の撮影地でもあります。門をくぐり、階段を上ると庭の松と百日紅を囲むように建物が配され、別世界に来たような雰囲気。剃髪の女性が静かに頭を下げて通りすぎていく風景はどこか映画のワンシーンのようです。

心休まる風雅な山寺

安東出身の作家、立原正秋の父が鳳停寺の僧であったといういわれもあり、日本から訪れる人々には親近感を覚えます。儒教の国と表される韓国ですが、宗教別人口では仏教が一番多く、なかでも慶尚道は歴史的にも寺院が数多く建立され、現在でもその姿を見ることができます。

「鳳停寺」境内の建築物は各時代の様式をよく表わしており、建築物の歴史を一箇所で見ることができると言われています。安東の自然の中で四季の移り変わりと共に歴史的な建築物をぜひ見学してみてください。

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基本データ

店名	鳳停寺
ジャンル	寺・史跡・名所
観覧時間の目安	0.5時間
電話番号	054-853-4181
営業時間	日の出～日没
休業日	なし
日本語	不可
その他外国語	不可
Eメール	なし
関連サイト	www.bongjeongsa.org