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凡一コルモク市場の先に、韓国が貧しかった時代の記憶が残っています。「ヌナ(姉)の道」と呼ばれている幅員2mほどの路地です。
その入口には幼子を背負った少女の写真があり、説明にはこう書かれています。
「この道は、アンチャンマウルからこの付近にかけて暮らしていた女子工員たちが、紡績工場や靴工場に星を仰いで出勤し、星を仰いで退勤した道だ。女子工員たちは、(1日)14時間以上のつらい労働と低賃金という劣悪な労働環境の中でもがんばって生きてきた…」。
「ヌナの道」には、出退勤の時間ともなると女子工員たちの靴音が響き渡りました。
彼女たちはこの道を通って夜学に通ったり、友と将来の夢を語り合いながら家路についたりしました。給料日には、近くの釜山鎮市場で布地を買ってきてきれいな服に仕上げ、おしゃれを楽しみました。中には、体をこわして失意のうちにここを通り抜け、再び戻ってくることのなかった少女もいたそうです。
この路地にはヌナたちの哀歓が刻まれています。
路地の所々に掲げられたパネルを読んでいくと、「漢江の奇跡」がもたらした光と影が人と場所を選ぶことなく、時代を席巻していったことがわかります。
同時に、高度経済成長を支えた女子工員たちの心意気、家族愛、友情、献身、向上心なども伝わってきます。苛酷な労働や経済的な厳しさの中、挫けそうになりながらも懸命に生き抜いた青春群像があります。
時は流れて、すでに60歳を超えたかつての女子工員たち。国のため、家族のために必死に働いてきた彼女たちは、今どこでどんな暮らしをしているのだろうか、気になるところです。
당신, 기억하지요?
우리가 함께 만났던 길을,
아주 오래 전, 오래 전에.
세상 사람들은 저마다 제 갈 길을 바삐 가고 있다.
‘아주 오래 전’의 일은 어느새 기억 속에서 사라져버렸다.