DMZ(非武装地帯)

ピムジャンチデ / 비무장지대 *登録日時点の情報のため、変更する可能性があります。

L o a d i n g ...

DMZ・板門店

4.8

781件

予約ok

朝鮮半島を東西に横断する軍事緩衝地帯 1950年６月25日に勃発した朝鮮戦争により、分断国家の道を歩むこととなった大韓民国(以下、韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)。今なお両国を分け隔てているのが、休戦協定により設けられた北緯38度線付近にある軍事境界線です。「非武装地帯」を意味するDMZ(De-Militarized Zone)は、この軍事境界線を挟んで南北それぞれ２km、計４kmにわたる地域のこと。武力衝突を防ぐためDMZ内では武装はもちろん軍隊の駐屯や武器の配置、軍事施設の設置が禁止され、一般人の出入りを統制。一方で、半世紀以上にわたり人の活動による影響を受けていないことから、貴重な野生動物や原生自然の宝庫として知られ、DMZを対象にした学術研究も活発です。

※クリックで移動

DMZ(非武装地帯)とは

「DMZ(非武装地帯)」とは、北緯38度線付近にある軍事境界線を挟んで南北それぞれ２km、計４kmにわたる地域のことで、朝鮮半島を東西に横断しています。

DMZを見学できる４つのエリアと４つのトンネル

DMZを具体的な地名でいうと、京畿道(キョンギド)北部の坡州(パジュ)市から、江原道(カンウォンド)の鉄原(チョロン)郡を通り楊口(ヤング)郡、高城(コソン)郡までにわたって存在しています。

それぞれのエリアには、分断の歴史と現実を知ることができる遺跡や施設があります。特に北朝鮮が韓国に攻め入るために掘ったとされる「南侵トンネル」は現在までに４つ発見されていて、第１トンネルを除く、３つのトンネルは一般公開されています。

坡州エリア
ソウルから近く「板門店」や「第３トンネル」で知られる

鉄原エリア
「第２トンネル」や映画「高地戦」の舞台となった「白馬高地」が有名

楊口エリア
激戦地「パンチボウル」や「第４トンネル」がある

高城エリア
韓国最北端の「統一展望台」がある
※写真提供：江原道経済振興院

DMZへの行き方

一般人の立ち入り統制が行なわれているDMZの特性上、韓国人・外国人を問わず、いずれのエリアも身分証明書を持参のうえ、申請が必要です。

さらに自由行動が許されないスポットを見学する場合は、韓国政府認定のツアーに参加しなければなりません。ツアーは、外国人専用のソウル発着ガイド付きツアーが便利です。

現地発着のツアーに参加する場合は申請場所まで自力で行かねばならず、ガイドは原則、韓国語のみで日本語ガイドはありません。

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坡州へ行くコース(第３トンネル)と、鉄原へ行くコース(第２トンネル)があり、どちらも日本語ガイド付きです。見学にあたっての細かい注意点も、ガイドが教えてくれるので安心です。

DMZ(非武装地帯)日帰りツアー(坡州半日・第３トンネル、鉄原１日・第２トンネル)
ソウル市内出発＆日本語ガイド付き！１名様から受付可能なDMZ観光ツアー
京畿道 > DMZ・板門店、江原道

4.9 / 5.0
781

~~9,771円~~ → 6,879円～ (30%OFF)

DMZツアーの服装と注意点

服装規定は特にありませんが、トンネル見学の際には足元が悪いので、運動靴がおすすめです。軍事施設は撮影禁止なので、ガイドの指示に従ってください。また、天候や現地の事情により、施設内の見学が許可されない場合もあるので、コースの変更が生じることもあります。

坡州エリアのDMZの見どころ

ソウルから近く、ツアーに参加すれば半日で主要スポットをめぐることができるので、DMZツアーの中でもっとも人気のあるエリアです。

記念撮影はここで

板門店(JSA)

テーブル下に軍事境界線が通る「軍事停戦委員会会議室」

板門店(パンムンジョン)は、軍事境界線上にある共同警備区域(JSA、Joint Security Area)の通称です。休戦協定が締結された場所であり、南北の緊張と対立を象徴する場所でもあります。立ち入りは制限されており、外国人は韓国政府認定のツアーでのみ訪問が可能です(休止中、2024年時点)。

板門店(JSA)

第３トンネル

入口までトロッコ型シャトルエレベーターで移動

1978年に発見された南侵トンネル。地下73mにあり軍事境界線のわずか200mまで近づけます。見学の際はヘルメットを着用します。要ツアー参加。　

第３トンネル

都羅(トラ)展望台

2018年に新設された展望台

DMZの韓国側境界線である南方限界線上に建てられた展望台。晴天の日には望遠鏡を通して板門店や北朝鮮・開城(ケソン)の街並みも眺められます。要ツアー参加。　

都羅展望台

都羅山駅

近代的なつくりの駅舎

北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)行き列車の始発駅として建設された駅。平壌まで205km、開城までわずか15kmの場所に位置します。要ツアー参加(2024年時点、見学不可)。　

都羅山駅

その他のスポット

DMZの近くにありますが、DMZ内ではないため、申請不要で個人で訪問できるスポットには、DMZツアーの拠点となる「臨津閣(イムジンガッ)国民観光地」や烏頭山(オドゥサン)統一展望台」があります。

臨津閣国民観光地

烏頭山統一展望台

「DMZ(非武装地帯)ツアー」体験レポート(2024年版)

鉄原エリアのDMZの見どころ

見学は１日がかりとなりますが、朝鮮戦争のターニングポイントとなるエリアなだけに、見どころたっぷりです。鉄原のDMZはツルの飛来地としても知られ、冬になればタンチョウやマナヅルを間近に見ることができます。

11月中旬に渡ってくるタンチョウ

第２トンネル

見学は徒歩で

1975年に発見され、全長約3.5km、軍事境界線から南へ約1.1km地点にあり、１時間あたり約３万人の兵力が移動可能だったとされています。鉄原郡と韓国軍の管理下にあり、指定のツアーでのみ見学可能です。

第２トンネル(鉄原方面)

鉄原平和展望台

モノレールに乗って丘の上まで

目の前に北朝鮮の山々が広がり、韓国側の西には白馬(ペンマ)高地が見える展望台です。１階の展示室と併せて見学すると、この地域での戦いの激しさに息をのむ思いです。要ツアー参加。

鉄原平和展望台

その他のスポット

ソウルが京城(キョンソン)と呼ばれていた時代に今の北朝鮮・元山(ウォンサン)まで続いていた京元(キョンウォン)線の廃駅である「月井里(ウォルチョンリ)駅」やロシア式の建築様式で建てられた、1946年築の「朝鮮労働党舎」があります。いずれも分断以前は鉄原が南北をつなぐ要衝であったことがうかがえる歴史遺跡です。

月井里駅
現建物は1988年に復元されたもの。要ツアー参加。

朝鮮労働党舎
登録文化財第22号。写真は修復前のもの。DMZ外なので手続き不要で見学可。

楊口エリアのDMZの見どころ

楊口市のシティーツアー(休止中)

春川(チュンチョン)駅を出発地とする、DMZ関連の施設をめぐる楊口市のシティーツアーがあり(2024年9月末まで各施設工事のためツアー及び施設見学は休止中)、楊口市の公式サイト(韓国語)で申し込みます。個人で訪問する場合、公共交通機関はないので、車かタクシー。各施設で見学申請をします。

第４トンネル
1990年に軍事境界線から1.2km地点で発見され、長さ約2.1km、１時間に３万人が通過できたと言われます。軍事境界線からわずか100m地点まで見学可能です。

乙支(ウルチ)展望台
軍事境界線から約１km、金剛山(クムガンサン)から続く尾根に1988年に建てられた展望台。天気の良い日には北朝鮮の警備兵や農民の姿が見えることもあります。

楊口パンチボウル地区
1,100m級の山々に囲まれた盆地。フルーツ入りカクテル「パンチ」を盛り付ける容器に似ていることに由来。朝鮮戦争で熾烈な戦いが繰り広げられた場所として知られています。

頭陀淵(ドゥタヨン)渓谷
2004年に一般公開。美しい自然が残る渓谷で、トレッキング客に人気。一方で地雷危険区域も残っておりDMZ独特の緊張感と休戦中である朝鮮半島の実状を感じさせます。

高城エリアのDMZの見どころ

統一展望台から北を望む

高城でDMZに関連した観光スポットは「高城統一展望台」のみとなります。束草(ソクチョ)観光をする際にコースに組み入れるとよいですが、交通の便が非常に悪いので十分に計画を。

「金剛山ツアー」が開催されていた2007年当時に北朝鮮で撮影した海金剛

展望台からの一番の見どころは朝鮮半島の名山「金剛山(クムガンサン)」が見られること。「金剛山も食べた後で(금강산도 식후경、クムガンサンド　シックギョン、花より団子)」ということわざがあるほど、昔から景勝地の代表でした。晴れた日には海岸沿いの奇岩「海金剛(ヘクムガン)」がよく見えます。

詳しく見る

このスポットに訪れる現地ツアー

DMZ(非武装地帯)日帰りツアー(坡州半日・第３トンネル、鉄原１日・第２トンネル)

ソウル市内出発＆日本語ガイド付き！１名様から受付可能なDMZ観光ツアー ~~9,771円~~ 6,879円～

基本データ

店名	DMZ(非武装地帯)
ジャンル	板門店・南北境界線・DMZ
観覧時間の目安	3.0時間
電話番号	なし※施設により異なる
営業時間	施設により異なる
休業日	施設により異なる
日本語	不可
その他外国語	不可
支払方法	無料 ※施設により異なる
Eメール	なし
関連サイト	なし

バリアフリー施設	なし ※施設により異なる
その他備考	・入場料：施設により異なります。・板門店、第３トンネル、都羅展望台、第２トンネルなどはツアー参加が必要(個人での訪問不可)