済州島の東部に位置する小さな島「ウド」韓国のリゾートアイランド・済州島(チェジュド)の東側に位置する小さな島・牛島(ウド)。島名の由来は、牛が横たわっている形に似ているため名付けられたとのこと。6平方キロの大きさに1,800人ほどが住んでおり、本島から船で15分で行き来できます。エメラルドグリーンに輝く澄んだ海、大自然が作り上げた数多くの絶景、美しい風景を舞台に登場した映画のロケ地など、誰もが行きたくなるような魅力たっぷりです。島内の船着き場近くにある観光循環バスやレンタサイクル、原付バイクなどの交通手段を利用して、牛島の主要観光地をグルっと一回りしてみませんか?
牛島の特徴
牛島独特の風景と特産物
「牛島」は、四方が海に囲まれ風が強いため、民家の高さは低くなっています。また、強風から畑を守るため、島のいたるところに石を積み重ねて作った石垣を目にすることができます。畑の石垣を韓国語で
パッタムと言い、パッタムが作り出す曲線と緑の調和は済州島ならではの景観を形作っています。
牛島のみならず済州島の各地で見られるパッタムは2013年に韓国の「国家農業遺産第2号」に指定され、2014年4月には国連専門機関である「国際連合食糧農業機関」(FAO)より世界重要農業遺産に指定されました。

カラフルな屋根
さらに目に付くのが、民家の屋根が赤や青、緑などとってもカラフルなこと。これは、親族別に屋根の色を変えて建てられたという説もあります。
「牛島」の特産物と言えば、ピーナツやニンニクが有名です。こちらのピーナツは一般のものよりも少しサイズが小さく、各観光地などで売られています。そのほか、なんと言っても新鮮な海の幸も「牛島」の特産物のひとつ!島の食堂ではとれたての身が厚くプリプリの
アワビやサザエなどを、味わうことができます。
韓国映画のロケ地「牛島」

「連理の枝」で登場した木の跡地
美しい「牛島」の大自然を舞台に、映画の撮影が行われたことでも有名です。カンヌ女優の
チョン・ドヨン主演の「初恋のアルバム~人魚姫のいた島~」は、ロケの80%を「牛島」で行ったそう。
チェ・ジウ主演の「連理の枝」で登場した木は、残念ながら台風のせいで今はなく、跡地だけが残っています。その他、西浜白沙では
チョン・ジヒョン主演の映画「イルマーレ」の劇中で、主役の
イ・ジョンジェが砂浜で歩くシーンが撮影されました。
牛島のみどころ
牛島峰(ウドボン)
「牛島」で一番高い位置にある「牛島峰」から見渡す景色は、言葉を失うほどの絶景!牛島峰には、あたり一面芝生が広がり、牛島の街並みを一望することができます。遠くには、済州島の中心にそびえ立つ「
漢拏山(ハルラサン)」が見えます。「牛島峰」は長い坂が続きますので、高齢者や足が不自由な方は無理をせずに登ってください。
牛島灯台(ウドトゥンデ)
「牛島峰」の頂上には、1903年に設置された真っ白い灯台が、島全体を見下ろすかのように立っています。現在は灯台としての機能は果たしていませんが、1906年に初めて無人点灯し、今は記念の灯台として展示されています。灯台の近くには、世界の珍しいデザインをした灯台の模型や、灯台や牛島の展示を行っている広報館などがあります。
後海石壁(フヘソッピョッ)
遠くに見える「牛島」の街並みを眺めながら「牛島峰」を下りてくると、奇抜な形をした「後海石壁(フヘソッピョッ)」が待ち構えています。済州島の風波に打ち砕かれできた絶壁は、穏やかな牛島の表情とは違った険しい表情でありながら、訪れる人たちを魅了します。
西浜白沙(ソビンペッサ)
「牛島」が誇る一番の絶景スポットと言っても過言ではない「西浜白沙(ソビンペッサ)」は、コバルトブルーに輝く澄んだ海に、珊瑚が砕かれできた真っ白い砂浜が広がり、まるで絵葉書のよう。太陽の光が真っ白い砂に反射して、眩しいくらいにキラキラと光を放つ景色に、誰もが見とれてしまいます。
また、ここ西浜白砂から見る夕陽は言葉を失うほどの美しさです。夏になると、済州島本島以外からも海水浴やダイビングなどを楽しみに多くの人たちが訪れます。しかし、珍しい珊瑚の砂を持ち帰る人が多く、今では砂の持ち帰りが法的に禁止されています。
牛島アクセス
牛島へはカーフェリーで入島

城山浦港(ソンサンポハン)総合旅客ターミナル

終達港(チョンダルハン)
「牛島」へ渡る港は「城山浦港(ソンサンポハン)総合旅客ターミナル」(
位置)と「終達港(チョンダルハン)」(
位置)の2ヵ所ですが、「終達港」の運行本数は1日数便と少ないため、ほとんどの観光客が「城山浦港」を利用します。
「城山浦港」から「牛島」へ行く便は、朝8時から30分置きに出航し、行楽シーズンは増便。最終便は17時から18時30分までと季節によって変わります。

カーフェリー
「牛島」にも港が2つあり、南側の「天津港(チョンジンハン)」(
位置)行きと西側の「下牛木洞港(ハウモットンハン)」(
位置)行きが交互に運行しています。
「牛島」から「城山浦港」へ行く便も季節によって時間が異なりますが、7時30分から17時頃まで30分毎に運行しています。往復ともに最終便の時間を必ず確認するようにしましょう。
<乗船手続き>
1.パスポートまたは外国人登録証(韓国在住者)を持参し「乗船申請書(Boarding Report)」を2部(往路・復路)作成。
2.チケット売り場にて「乗船申告書」と身分証を提示の上、乗船券を発券。
3.指定された時刻の船に乗船。※行楽シーズンは混雑し、すぐに乗船できない場合があります。
島内観光
徒歩で乗船した場合は、島内を運行する観光循環バスや、天気のいい日は、自転車、原付きオートバイ、4輪車を港前のショップでレンタルして、のんびりとマイペースに観光してみるのも良いでしょう。
観光循環バス

循環バス ※写真提供:牛島サラン協同組合
徒歩での観光客が牛島全域を安心して利用できるよう便利な15人乗りの島内循環バスがあります。島外側の海岸道路を走る「海岸道路マウルバス」と、島内側の村内を走る「村内マウルバス」(※試験運行中)の2路線があります。
観光客は「海岸道路マウルバス」を利用することで、島内の観光名所をぐるりと一周することができます。

循環バス路線図(韓国語) ※写真提供:牛島サラン協同組合
「海岸道路マウルバス」
<利用料金>
◆1Dayフリーパス
5,000ウォン
◆乗車1回(現金)
大人1,000ウォン、中高生600ウォン、小学生400ウォン
◆乗車1回(T-moneyなど交通カード)
大人950ウォン、中高生550ウォン、小学生350ウォン
<コース>
奇数の日(1日、3日など)、偶数の日(2日、4日など)によって運行方向が変り、奇数の日は反時計回り、偶数の日は時計回りに運行します。運行間隔は約10~15分おき。詳しいバス時刻表は停留所にてご確認ください。
<奇数の日=反時計回り:主な停留所への停車順序>
東天津洞港(トンチョンジンドンハン) (
地図)
⇒ 牛島峰(ウドボン) (
地図)
⇒ 飛揚島入口(ピヤンドイック) (
地図)
⇒ 下古海水浴場脱衣場(ハゴヘスヨッチャンタリジャン) (
地図)
⇒ 銭屹洞望楼(チョヌルドンマンヌ) (
地図)
⇒ 下牛木洞港(ハウモットンハン) (
地図)
⇒ 珊瑚砂ムルコ(サノサムルコ) (
地図)
⇒ 東天津洞港(トンチョンジンドンハン) (
地図)
※引き続き周回
<偶数の日=時計回り:主な停留所への停車順序>
東天津洞港(トンチョンジンドンハン) (
地図)
⇒ 珊瑚砂ムルコ(サノサムルコ) (
地図)
⇒ 下牛木洞港(ハウモットンハン) (
地図)
⇒ 銭屹洞望楼(チョヌルドンマンヌ) (
地図)
⇒ 下古海水浴場脱衣場(ハゴヘスヨッチャンタリジャン) (
地図)
⇒ 飛揚島入口(ピヤンドイック) (
地図)
⇒ 牛島峰(ウドボン) (
地図)
⇒ 東天津洞港(トンチョンジンドンハン) (
地図)
※引き続き周回
掲載日:08.04.07 最終更新日:20.01.31
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