ソウルの人気観光スポットを繋ぐ歩行者専用路 ソウル市の交通の要、ソウル駅のすぐ北側を東西に貫く「ソウル駅高架車道」は、1970年代に完成しました。開通後45年以上経て、橋脚の老朽化が問題となり撤去が検討されましたが、最終的に完全補修の上、歩行者専用路として生れ変わりました。名称は1970年代に開通し、2017年にリニューアルされたことから「ソウル路7017」と名付けられました。ソウル駅を中心に周辺のホテルや地下鉄駅など計17ヶ所と連結され、人気観光スポットまで歩いていくこともできます。歩道上には韓国グルメ店やカフェ、記念品ショップ、公演が行われるイベントスペースなどもあり見所満載です。
リニューアルオープンまでの道のり
1970年にソウル駅の東西を結ぶ陸橋としてオープンした道路ですが、約30年が経ち、2006年から2014年にかけて安全性の診断結果を経て撤去が検討されました。その後、ソウル市は周辺に様々な観光名所がある場所柄、撤去ではなく補修を選択。世界各国の老朽化施設の再生事例を検討しながら、ソウル形都市再生計画を立案し、大規模改修工事を経て、2017年5月20日、無事に
グランドオープンしました。
当時の道路名「ソウル駅高架車道」は、1970年に作られた道路が2017年に生まれ変わった事を受け「ソウル路7017」へと名称もリニューアルされました。

2017年5月20日グランドオープン
ソウル路7017を歩いてみよう!

案内版より、緑のラインがソウル路
全長約1kmの「ソウル路7017」。エレベーターや階段を利用して
ソウル駅(
KTX、
地下鉄1・4号線)周辺の一部区間だけを歩いてみるも良し。
南大門市場(ナンデムンシジャン)からソウル駅を目指すも良し、その反対も良し。さまざまな場所からアクセスでき、訪問客が自在に訪問コースを設定できるのも魅力。
午前は東から西へ(=南大門市場からソウル駅方面)へ、午後なら逆に西から東へ(=ソウル駅から南大門市場方面)へと進むと、写真撮影時、逆光にならない順光の写真がよく撮れます。
地下鉄4号線・会賢(フェヒョン)駅、南大門市場周辺
会賢駅改札口直結のエレベーター

会賢駅にある「ソウル路7017」直結エレベーター
「ソウル路7017」オープンに合わせて、地下鉄4号線・会賢駅の西側改札口にエレベーターが設置されました。駅西側にある3・4・5番出口の階段を登り横断歩道を利用して「ソウル路7017」へ入ることも出来ますが、エレベーターがあるので便利です(会賢駅1・2・6・7番出口方面にはありません)。
会賢駅5番出口付近には有名な南大門市場があり、市場に寄ってから「ソウル路7017」へ向かっても良いし、反対にソウル駅から歩いてきて最後に南大門市場を見学しながら、
明洞(ミョンドン)まで抜けるのも良いでしょう。

地上から見たエレベーターと総合案内板

ソウル駅方面へ歩いていきましょう!
案内所

陸橋の下にある案内所

「ソウル路7017」のパンフレットだけでなく、ソウルの観光パンフレットも

「ソウル路7017」の日本語パンフレットを見ながら進みます
展望スポット・南山陸橋

橋の上から記念撮影を!
陸橋へと上がるエレベーターを利用し、坂を下れば南大門こと
崇礼門(スンネムン)へと到着。城郭が見える坂を登っていけば、
南山(ナムサン)公園へ行くことができます。
陸橋の上は、まだあまり知られていない隠れた撮影スポット。「ソウル路7017」を上から撮影してみたい方は、南山陸橋の上からの撮影もオススメ!一度エレベーターで陸橋の上まで登ってみてはいかがでしょうか?
※カメラ等を落とさないよう、ご注意ください。

ズームアップすればこんな写真が撮れます!

陸橋から坂を下ると、南大門こと崇礼門へ

坂を登れば、南山公園へ到着
ソウル路ショップ

陸橋へのエレベーターのすぐ隣にある記念品ショップ

「ソウル路7017」をモチーフとしたバッグやポストカードなどが販売中

「Seoullo」とデザインされたマグカップも人気商品とのこと
2つの連結スポット
途中にある2つのビルに直接入れるよう、建物の改修工事も同時に進められました。
「
ソウル路テラス」は元々、大宇(デウ)財団所有のオフィスビルでしたが「ソウル路7017」プロジェクトのため、地下1階から3階までをカフェ・レストランが集まったグルメモールとして改修。「
SEOULISTA(ソウリスタ)」も「
ホテルマヌ」のレストランでしたが改修され、それぞれ「ソウル路7017」と2階が繋がっています。
橋から降りることなく直接、ビルへと繋がっているので、途中のカフェ・食事利用に便利。営業時間内であれば、
お手洗いも自由に利用できるよう開放されています。

「ソウル路テラス」入口
地下1階から3階までカフェ・レストランが集結

「SEOULISTA(ソウリスタ)」入口
「ホテルマヌ」の1~2階にあるカフェ&パブ
ソウル駅交差点周辺
橋の上は絶好の記念撮影スポット

崇礼門を背景に一枚!
ソウル駅前の交差点周辺が「ソウル路7017」のハイライト区間です。
崇礼門や新旧ソウル駅、線路の真上から韓国の鉄道車両を撮影できるとあって、記念撮影をしている人たちがたくさん!橋の上から是非ソウル中心部の風景を撮ってみましょう!
グルメモールの「
ソウルスクエアモール」へと降りるエスカレーターや、ソウル駅へと降りるエレベーターもあるので、このハイライト区間だけ利用するのもOKです。

オレンジ色のビルが「ソウルスクエア」。地下がレストラン街になっています

新旧のソウル駅をパシャ!

線路の上からはKTXや特急列車などが撮り放題!
韓国鉄道ファンでなくても思わず見てしまう?
橋の上の様々な施設

橋の上には季節の様々な植物が設置され、ベンチにもなっていて休憩にピッタリ

都心部で自然を感じられます

所々、橋の上にあるグルメ店(カフェ、キムパッ、トーストなど)の上は階段で登れます

一部、真下が見える演出も

子どもたちに人気のトランポリン

涼しい水蒸気も噴出

暑い日には冷たい水に浸かってみては?
ソウル駅西口(西部駅)
3つに分かれる道

分岐するソウル駅の西側
ソウル駅の西口のことを現地では一般的に「西部駅(ソブヨッ)」と呼びます。ここでは「ソウル路7017」が3本に分岐します。
北へ伸びる道は地下鉄2・5号線の忠正路(チュンジョンノ)駅や
薬峴聖堂(ヤキョンソンダン)、
孫基禎(ソンギジョン)記念館方面へ。
真ん中の道は万里洞(マルリドン)と呼ばれる小高い丘エリアで、中でも万里市場(マルリシジャン)が有名。
市内路線バスに乗車すれば孔徳(コンドッ)駅がすぐの方面です。

「ロッテマート」へ連絡する通路

「ソウル駅屋上庭園」
なお、「3つに分かれる道」付近で、ソウル駅へと連絡する通路が2020年10月にオープンしました。
お土産ショッピングに人気
大型マート「
ロッテマート ソウル駅店」の屋上駐車場が「ソウル駅屋上庭園」にリニューアルされ、駐車場を行き来するエレベーターを利用して、ロッテマートの売り場へと移動することができます。「ソウル路7017」を渡り終わったら最後に「ロッテマート」でお買い物というコースもオススメ。
「ソウル路7017」から「ロッテマート」経由で「ソウル駅」へと移動してみましょう。「ソウル駅」には、「
空港鉄道A’REX」の乗り場、「
ソウル駅都心空港ターミナル」があります。ソウル旅行の最終日に「ソウル駅都心空港ターミナル」で
搭乗手続きを済ませ、荷物を預けた後に、30分から1時間くらいで「ソウル路7017」を軽く訪問し、旅行の最後のまとめをしてみるのも一手です。
「ソウル路7017」西部駅周辺施設

中央の橋の下にあるお手洗い

晴れた日には光が反射しあい、波打つような現象が見られる芸術空間「ユンスル」

横断歩道付近に1箇所、降りられる入口があります。気をつけて降りてみましょう!
夜はロマンチック!
日没後の19時半前後になるとライトアップされ、幻想的なムードに包まれます。夏は夜でも涼しいですが、春や秋の朝晩は肌寒いので、カーディガンなど羽織るものを片手に、昼とは違う表情の「ソウル路7017」を見にいってみてはいかがでしょうか?
掲載日:23.05.19
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・一部記事内容を更新しました(20201210)
・記事全体を更新しました(20170624)
・開通し記事を更新しました(20170522)
・一部記事内容を変更しました(20170329)
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