世界のサムスン・グループが運営する美術館「リウム」 スマートフォンのギャラクシーや液晶パネル、半導体などで世界をリードするグローバル企業
「三星(サムスン・Samsung)」グループが運営する私設美術館が「Leeum(リウム)」です。韓国ソウルの梨泰院(イテウォン)エリアにあり、最寄り駅の漢江鎮(ハンガンジン)駅から徒歩圏内なので、海外からの観光客も訪問しやすい場所にあります。建物の建築も見事。館内は広く、青磁・白磁などの古美術を展示している「ミュージアム1」と、現代美術作品の「ミュージアム2」の2館は入場料が無料で観覧でき、定期的に内容が変わる企画展示は有料チケットです。館内のカフェやミュージアムショップも人気。観覧後は周辺の漢南洞(ハンナムドン)のレストラン、カフェ、ショップを回る観光コースもおすすめです。
特徴
韓国を代表するグローバル企業・三星(サムスン)が運営する美術館
韓国が世界に誇る大企業「
三星(サムスン・Samusung)グループ」。半導体や電化製品で有名な「三星」が運営している美術館が「三星美術館 Leeum(リウム)」です。
敷地面積1200坪、延べ面積は4500坪という広い敷地に、2004年10月のオープン以来、美術館の所蔵品数は国宝36点、宝物96点を含む古美術から、世界に名を馳せた現代芸術家たちの作品まで約15,000点にものぼります。
国立の博物館や美術館に劣らない程、国内で最高水準を誇る美術館として、国内外の観光客に人気です。
韓国の伝統美術と世界の近現代美術を一度に
李秉喆(イ・ビョンチョル)氏の銅像
(大邱三星創造キャンパス内)
「Leeum」の語源は、三星創始者で美術館の設立者でもある故・
李秉喆(イ・ビョンチョル)氏の苗字「李(Lee)」と、美術館(Museum)の英語の語尾「-um」を組み合わせたものです。
韓国の文化財と美術品を主に収集し続けた、イ・ビョンチョル氏の意志を引き継ぎ、グループを発展させた故・李健熙(イ・ゴニ)氏が現代美術の重要作品を精力的に収集。
その結果「韓国古来の伝統美術」と「世界中の近現代美術」の2つのテーマを持つに至り、ギャラリーもテーマに合わせて2つの独立した建物に分かれています。
行き方・アクセス
漢江鎮(ハンガンジン)駅1番出口を進み、最初の路地を右折
美術館の場所は韓国ソウルの
梨泰院(イテウォン)エリアにあります。
地下鉄6号線の漢江鎮(ハンガンジン)駅の近くにあって駅から歩いて訪問できますが、坂道をやや登った所にあるので、
タクシーで訪問する観光客も少なくありません。
ゆるやかな坂道を進んでいくと
右側に大きな美術館の建物が現れます
観覧案内
チケットブース・入場
美術館入口
美術館の入口を入り、正面奥にチケットブースがあります。
「ミュージアム1(古美術)」と「ミュージアム2(現代美術館)」は入場無料です。観覧客は全員、チケットブースにてQRコード付きの無料チケットを発券してもらい、各館の入口でQRコードをかざして入場します。
ロビー
チケットブース
QRコード付きのチケット
「ミュージアム1」入口
※2023年7月18日から事前予約ではない「当日券」での観覧が再開しました。
※事前予約の方法は、記事の最下部をご確認ください。
デジタルガイド ※無料
チケットブースにて、スマートフォン型の音声付きデジタルガイド機器が受付で借りられます。レンタル料金は無料で、身分証(パスポートまたは外国人登録証)と引き換えで、観覧後デジタルガイドを返却すると預けた身分証が戻ってくるシステムです。
日本語を含む4か国語から選択可
展示の前に行くと解説がスタート
言語は韓国語、日本語、英語、中国語の4か国語から選択でき、各展示物の前に移動すると、該当する展示の解説が表示されます。美術鑑賞を何十倍にもアップさせるツールなので、是非レンタルして観覧してみましょう。
ロッカー ※無料
チケットブースの右側にロッカーがあります。利用は無料で、コインロッカーではなく鍵を閉めるだけの簡易型ロッカーです。
一般的な手荷物が入る中型のロッカーがほとんどですが、キャリーケース(スーツケース)が入る、大型のロッカーもあります。
ロッカー
通路側には大型ロッカーも
「車椅子での観覧について」
車いすを利用される方でも観覧できます。車椅子のレンタルは無料で、チケットブースにて申請します。観覧ルートは各階、エレベーターを利用して行き来できます。
主な見どころ
MUSEUM 1:古美術 常設展
世界的に評価の高いスイス人建築家、マリオ・ボッタが、韓国の陶磁器にインスピレーションを受けて設計した建築物。
テラコッタのレンガで作られた内部は中央がらせん状の独特のラインを描いており、エレベータで4階まで上がってからこのらせんを下るように進んでいきます。展示物は、先史時代から朝鮮時代に至る韓国美術の国宝と宝物など、名品120点を厳選して展示しています。
<観覧経路>
・ロビー・入口(地下1階)
・エレベーターで4階へ
・4階(青磁)
・3階(白磁)
・2階(古書画)
・1階(仏教美術・金属工芸)
・ロビー・出口(地下1階)
4階
4階
3階
3階
2階
2階
1階
1階
MUSEUM2:現代美術館
フランスでナイトの爵位まで授与された建築家であり、芸術家でもあるジャン・ヌーベルによる建築。
エレベータで2階まで上がり、下に降りていく順路になります。1910年以降の韓国の現代美術を代表する作品と、1950年代以降のモダンアートに重点を置いた世界の現代美術作品を70点余り展示しています。
MUSEUM2の作品は半年毎に少しずつ入れ替わりますので、その時々で違った作品を楽しめます。
2階:韓国近現代美術
1階:海外近現代美術
地下1階:国際現代美術
企画展示室
期間限定でさまざまな企画展示が行われている空間もあります。企画展示は有料で、展示内容によって料金が変わります。
館内施設
カフェ・ミュージアムショップ
ロビーのカフェ
素晴らしい美術品の数々を見学したあとには、入口ロビーにあるミュージアムショップで記念品やお土産の見学を。陶磁器の作品や、文具・雑貨などを取り扱っています。
同じくロビーにはテイクアウト形式のミュージアムカフェがあり、ロビーのベンチや休憩コーナーで味わえますが、ドリンクを展示フロアに持ち込むことはできません。
ミュージアムショップ入口
ショップ店内の様子
屋外フォトスポット
美術館の入口付近には、駐車場の屋根を利用した屋外フォトスペースがあり、記念撮影場所にピッタリです。
チケット事前予約方法
美術館のホームページから観覧チケットが予約でき、韓国在住の方はもちろん、日本にお住まいの方でも簡単に予約できます。
・韓国語ページ、または英語ページから
・会員登録することなく、Eメールアドレス、日本の電話番号だけで予約可
・観覧日14日前から予約可
・1名あたり4枚まで予約可
・10名以上の団体は、団体予約から予約可
予約方法(日本在住者向け)
1.
美術館予約ページ(英語・外部サイト)を表示
2.[Collection Display] Taditional Korean Art を選択し、「Reservation」を選択
3.観覧日、観覧時間、観覧人数を選択し、「Next」を選択
4.「Guest」で「Reservation」を選択
5.同意事項で「Agree」を選択した後、Eメール(またはMobile)、Eメールアドレス、日本の携帯電話番号(Japan 81)、氏名(ローマ字)、誕生日、性別、4桁のパスワードを入力し、「Guest Reservation」を選択
なお、予約のキャンセルは「予約確認(Reservation Details)」から操作できます。
事前予約者の入場について
すべての項目を入力し、予約が完了すると「QRコード」付きのEメールまたはメッセージが送信されます。事前予約をした観覧客はチケットブースに立ち寄らず、入場口にて「QRコード」をかざして入場できます。予約メール画面で「QRコード」が表示されない方は、チケットブースにて予約画面に記載されている予約番号を提示して、チケットと交換すれば入場できます。
近くにレストランやホテルは?
地下鉄駅前の大通り
「三星美術館」の北側には有名なホテル「
グランドハイアットソウル」があり、宿泊客の美術館巡りに便利です。
また、地下鉄駅前大通りの路地には漢南洞(ハンナムドン)のカフェ通りなど、ソウルでも話題のレストラン、カフェが集まっているので、観覧の前後にあわせて立ち寄ってみるのが定番の観光コースです。
掲載日:23.08.07 最終更新日:24.01.31
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・営業時間、休業日を更新しました(20240131)
・記事全体を更新しました(20230807)
・営業時間を更新しました(20230328)
(2021年以前の更新履歴を省略)
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