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  • 韓服(ハンボッ)は、直線と曲線が調和を成す韓国の伝統衣装です。女性用をチマチョゴリ、男性用をパジチョゴリと言い、北朝鮮では「朝鮮服(チョソノッ)」とも呼ばれます。日常生活で着ることはほぼなくなりましたが、名節や身内の結婚式など特別な日の儀礼衣装として親しまれています。
  • 韓服の種類と形
    歴史とともに韓服のスタイルも変わってきましたが、現代で「韓服」と呼んでいるのは主に20世紀初頭のスタイルです。服の色と素材によって違った雰囲気を演出でき、上は明るく、下は暗くするのが一般的とされています。
    チマ・チョゴリ
    ソッチマ(下着)
    チマの中にソッパジ(ズボンの形をした下着)とソッチマ(スカートの形をしたスリップ)を着用します。
    ポソン(靴下)
    靴下。
    日本でいう足袋(たび)に当たります。
    キジュモニ(ポッチュモニ)
    韓服のポケットの役割をする必須アイテム。シルク地に刺繍を ほどこしたものが主流です。
    ノリゲ
    オッコルム(長いリボン)の前部分につけるアクセサリー。
    ピニョ
    かんざし。アップスタイルの髪を固定する重要なアイテム。
    コッシン(花模様の靴)
    靴。
    チマの裾のラインを際立たせます。
    パジ・チョゴリ

    男性用韓服はパジ・チョゴリと呼ばれます(パジはズボンの意)。パジはゆとりのあるデザインで、チョゴリの丈は女性よりも長くなります。基本的に、パジ、チョゴリ、マゴジャ(チョゴリの上に重ねて着る襟なしの上着)を着用しますが、チョッキといわれるベストを重ねて着ることもあります。 春・秋にはシルクや紬など、夏は涼しげな色に染めた「からむし(苧)」の生地、冬はシルク(厚目の物)など厚目の生地を使い仕立てます。

    改良韓服

    改良韓服(ケリャンハンボッ)は、現代の日常生活でも着やすいように機能的にデザインされた韓服で、生活韓服(センファルハンボッ)とも呼ばれます。チマタイプは、ワンピーススタイルのチマに上着を羽織るだけの簡単な構造で、チマ丈も全体的に長く腰周りがゆったりしています。パジタイプも、腰周りにゆとりをもたせたデザインで、腰周りが伸縮するものと、腰紐がついているタイプがあります。
    防水加工を施した綿や麻など天然繊維に、弾力性や伸縮性を補う他の繊維(レーヨン、ポリエステル、綿)を加え、楽に着こなせるよう工夫されています。最近はシルクやドレス素材によく使われるオーガンジーなども用いられます。色彩を極力抑えたパステル調やモノトーンが多いため、ノリゲなどアクセサリーを華やかにするのが主流。ただ、韓服店によっては改良韓服を扱わないこともあります。

    フュージョン韓服
    伝統韓服と現代ファッションを融合させたデザイン韓服。ドレススタイルや、異国風にアレンジしたスタイル、洋服に韓服のデザインや生地を取り入れたスタイルなど様々です。近年歴史ドラマなどの影響で関心が高まっている韓服と言えます。
    ドレス風 ファン・ジニ(キーセン)風 韓服テイストの洋服
    その他特別な日の韓服
    婚礼服・闊衣(ファロッ)
    代表的な花嫁衣装のひとつ。もともとは王女の大礼服でした。陰気を祓うという意味で頬に赤い「ヨンジコンジ」を塗る習慣もあります。
    1歳誕生日服・トルオッ
    トルチャンチ(1歳の誕生日)で1歳になった子どもに着せる服。
    男女で少しずつ異なります。最近はフュージョン韓服を着せることも。
    還暦服・唐衣(タンウィ)
    回甲宴(フェガッヨン、還暦の宴)では、還暦を迎えた女性は小礼服である唐衣を、男性は官人の礼服である金冠朝服(クムグァンジョボッ)を着ます。
    最近の流行はチマチョゴリを着て街歩き!
    最近のおすすめは韓服・チマチョゴリをレンタルして、景福宮(キョンボックン)などの古宮をはじめとした韓国の街歩きを楽しむこと。特にドレス風にアレンジされた改良韓服を着て三清洞(サムチョンドン)や北村洞(プッチョンドン)などの伝統的な韓屋を歩いて写真を撮影するのが韓国旅行の思い出作りとして国籍を問わず多くの旅行者に人気です。
    韓国伝統衣装チマチョゴリで街歩き!おすすめ韓服レンタル店
    伝統配色~五方色と五間色~
    伝統色には、五方色(オバンセッ)と五間色(オガンセッ)というものがあり、もともとはそれらの組み合わせで身分や技能、性別、年齢など素材や色を区別していました。
    五方色
    五方色は、「黄」「青」「白」「赤」「黒」の5色を指し、五正色(オジョンセッ)とも言います。木・火・土・金・水を基本とする陰陽五行思想をもとにしており、中央の黄、東の青、西の白、南の赤、北の黒というように方位とも関係しています。
    陰陽五行思想の「土」にあたる。「宇宙の中心」を意味し、もっとも高貴な色として王の韓服を作るのに用いられた。
    「木」にあたる。万物を生成する春の色を意味し、厄払いと福を願う色と考えられた。
    「金」にあたる。潔白と真実、生、純潔などを意味し、昔から民族の基本色として親しまれてきた。
    「火」にあたる。生成と創造、情熱と愛情、積極性などを意味する。
    「水」にあたる。人間の知恵を司ると考えられた。
    五間色
    五方色の中間色である5色が五間色です。五方雑色(オバンジャッセッ)とも言います。黄色と青の間の「緑」、青と白の間の「碧(水色)」、赤と白の間の「紅(ピンク)」、黒と赤の間の「紫」、黒と黄色の間の「硫黄」を指します。
    代表的な伝統配色
    ・セットン
    主にチョゴリの袖部分に使う虹色模様。五方色をもとに、黒を除く赤、白、黄、緑、ピンク、青などがよく使われ、赤紫や薄緑、藍、紫などもしばしば使われます。子どもや若い女性の韓服によく用いられますが、もともとは厄除けや無病長寿を願う意味で、トルチャンチや名節の時に子どもに着せたと言われています。
    ・緑衣紅裳

    緑のチョゴリと赤のチマは緑衣紅裳(ノギホンサン)と言い、若い女性の晴れ着です。花嫁衣裳としてもよく使われます。

    ・その他
    その他にも、伝統的な配色は色々あります。着る人の年齢、既婚、未婚、季節なども深い繋がりがあるので、お店の人と相談しながら合わせるのが良いでしょう。ただ、最近は個人の好みに合わせて色合いを決めるケースも増えています。
    赤のチマ+白・藍色のチョゴリ:若い女性向き。かつては若い花嫁が、礼服や外出着としてあつらえたと言います。春夏は白、秋冬は藍色と季節によって色を調節します。現在は行事によく着られています。
    藍色のチマ+ピンク・白・黄色のチョゴリ:還暦宴など大きな行事で親族が集まる時、身内同士統一感を与えるためによく使われるパターンです。
    紫のチマ+薄紫のチョゴリ:紫は昔から高貴な色とされ、主に年配者が着ます。最近は洗練されている、ポイントカラーに良いという理由から、若者にも人気です。
    赤紫のチマ+ピンク・水色のチョゴリ:若い女性から若い母親向き。赤紫や紫は、季節に関係なく活用できる色、ポイントカラーとしてよく使われます。また既婚を表す色でもあるため、新郎新婦の親が着ることも多いそう。
    男性の場合:20~30代の若い世代は結婚式の冠礼服として藍色をよく着用し、重厚な雰囲気が漂う紫は40代の男性が主に着用します。
    若い女性から若い母親向き 年配の世代に向いている配色
    韓服を作って、着てみよう!
    オーダーメイドの手順
    オーダーメイドの順序は、店によって多少異なりますが、基本的な流れは下記の通りです。
    1.カタログを見ながらどんなデザインがいいか相談します。
    2.雰囲気や肌の色に合わせて見立ててくれる色合いを参考に韓服を選び、試着をします。
    3.決まったら採寸をします。
    4.明細票に詳細を記入して、控えを受け取ります。一般的には先払いです。
    代理オーダーする人は、あらかじめサイズを図っておこう
    家族や親戚、知り合いに代わりに韓服をオーダーしてもらう場合は、あらかじめ下記のサイズを測って伝えておくと良いでしょう。
    ・バックネックポイント(首を前に倒したときに骨が出ているところ)から足元までの丈
    ・トップバスト
    ・肩幅
    ・腕の長さ(肩から親指まで)
    価格の目安
    女性オーダーメイド 350,000~700,000ウォン
    男性オーダーメイド
    子ども 50,000~150,000ウォン
    既製品(改良韓服) 100,000~200,000ウォン程度
    ※製作期間は2週間程度が目安です。
    ※価格・製作期間は、デザイン、生地によって多少異なります。
    チマ・チョゴリの着方
    1.ソッパジ、ソッチマなどの伝統下着を着用します。チマに膨らみを持たせる時は、ペチコート風のムジギを着用することもあります。 2.その上からチマを着ます。結び紐が背中に来るように肩紐に腕を通します。 3.チマの右端が外側になるようにチマを交差させ、左端の結び紐は右脇から出します。
    4.両紐を前に持ってきて、胸元の中央でリボン結びにします。 5.ソッチョッカム(チョゴリの下着)を着て、その上からチョゴリを着ます。 6.オッコルム(リボン)は「片蝶結び」にします。
    7.まずオッコルムを上下に出します。 8.下の紐で片輪を作り、上の紐を中央に垂らします。 9.そのまま1回巻いて、写真の位置に出します。
    10.その紐と輪と引っ張って、締めます。 11.出来上がり。 12.美しいシルエットが 完成です。
    韓服の保管・管理方法
    保管方法
    1.たたむ   ポイント◆シワなどができないように、できるだけ大きく畳みます。
    チョゴリ:きれいに広げてオッコルムを横向きに畳み、両袖を襟の方へ1回ずつ畳みます。男性用チョゴリの場合は、この後裾部分を肩の方に1回畳みます。よく着る場合は、背中の縫い目を中心に半分に折り、ハンガーや衣紋掛けにかけておきます。
    チマ:きれいに広げてから両端を中央部分に向かって3折りにし、裾を合わせて半分に畳みます。よく着る場合は、チマの胸元の紐を一周させるように結び、ハンガーにかけておきます。
    パジ:股部分の線を中心に半分に折り重ね、上下を中心に3折りにします。紐は間に挟んでおきます。
    2.保管する   ポイント◆できるだけ湿気が少ないところで保管します。
    チョゴリは襟首に入れる紙の芯を取り、腰部分のシワを伸ばして保管します。上から押さえつけないようにしましょう。保管する箱は着物と同じく桐製のものが、除湿にも優れているためおすすめです。ビニールやポリ袋は通気性に欠けるため向いていません。防虫剤や防湿剤などと一緒に保管するのはもちろん、たまには晴れた日に風にさらしておくのも良いでしょう。
    管理方法
    1.汚れをとる
    帰宅したら、ホコリなどをブラシで払います。落ちにくい汚れは乾かしてからこすってみるか、濡れ布巾でやさしく落とします。シミなどは、部分的に洗剤をつけて落とします。
    2.洗濯する
    シルク素材は必ずドライクリーニングをしましょう。からむし素材は水洗い後、糊を落として形を整えます。合成繊維は水洗い後、日陰で乾かします。水洗いは、軽く下洗いし10分ほど洗剤につけた後、軽く揉み洗うように行います。すすぐ時はぬるま湯が良いでしょう。
    3.アイロンをかける  ポイント◆あて布や生地の色に合わせた温度調節で材質を守ります。
    チョゴリ:まず裏地からアイロンがけし、それから外側に移ります。裾後ろ→後ろ袖→前裾→前袖→後ろ襟→前襟→オッコルムの順です。
    チマ:裏地をアイロンがけします。裾と端部分から始め、徐々に上に移ります。強く押し付けすぎるとふくらみが弱くなるので気をつけましょう。
    パジ:腰と裾部分を先にアイロンがけします。次に脚部分の縫い目を押さえながら外側半分を順番にアイロンがけし、その後股部分や脚の内側半分に移ります。腰紐などは最後に行います。
    韓服はどこで売っているの?
    韓服店は町ごとにたくさんあります。特に韓服店が集まっているエリアとしては、東大門(トンデムン)南大門(ナンデムン)梨大(イデ)ウエディング通り清潭洞(チョンダムドン)などがあります。
    韓服が売っている場所、価格の目安
    東大門「DOOTA MALL(旧 doota!) 東大門「ミリオレ 東大門「平和市場
    南大門市場 鐘路・広蔵市場(クァンジャンシジャン) 梨大ウエディング通り「名家韓服
    ※一部写真は、名家韓服、ファングムパヌルの提供によります。

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