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  • 韓国の教員の10人に7人が「生徒の携帯電話使用で授業妨害体験」

  • 社会・文化 2025年05月12日 13:03
  • 韓国の教員の10人中7人が生徒らの携帯電話使用による授業妨害を経験していた。

    韓国教員団体総連合会は15日の恩師の日を前に、全国の幼稚園から大学までの教員5591人を対象に実施したアンケート調査結果を12日に発表した。アンケート調査は先月29日から今月7日まで進められた。

    今回の調査で教員の多くが生徒らの携帯電話使用で教権侵害を体験したと答えた。「教育活動中に生徒の携帯電話アラームや着信音などによる授業中断や授業妨害を体験したことがある」と答えた教員は66.5%だった。「携帯電話使用を制止し口論や暴言を経験したことがある」と答えた教員も34.1%と集計された。傷害・暴行を受けたという回答も6.2%あった。

    教員はほとんどが勤続年数が短い教員の退職を深刻な水準と認識していた。勤続年数が短い教員の退職に対し「深刻だ」との回答は、「とても深刻」の51.6%、「やや深刻」の38.4%を合わせ90%に達した。

    退職の理由に対しては「教権侵害」が40.9%で最も多かった。「社会的認識の低下」が26.7%、「業務強度に比べ低い報酬」が25.1%などと続いた。教員の退職防止対策としては「教権保護法制度準備」が37.3%、「報酬と手当ての現実化」が34.8%となった。

    実際に2023年3月から昨年2月までに退職した勤続10年未満の小中高教員は576人で、この5年で最も多かった。韓国教育開発院は昨年12月に発表した報告書で「教職経歴5年未満の低年次小学校教員のうち退職の意向があると答えた教員は2021年の39.7%から2023年に59.1%に増えた」と分析した。

    教員団体総連合会関係者は「教権保護と教育環境改善が切実だ。教員が生徒の教育に専念し学校が教育機関として本来の責務を尽くせるよう国会と政府がともに協力しなければならない」と話した。

  • 2月19日、ソウル教育大学前を市民が歩いている。[写真 ニュース1]