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<柔道>小さなクセまで研究した…韓国の李俊奐、最強の永瀬を撃破
- スポーツ 2025年05月12日 08:07
- 李俊奐(イ・ジュンファン、23、浦項市庁、世界6位)が「柔道宗主国の自尊心」永瀬貴規(32、日本、8位)に勝利し、国際柔道連盟(IJF)グランドスラム・カザフスタン大会の頂点に立った。10日(日本時間)にカザフスタンのアスタナで行われた大会男81キロ級決勝で、李俊奐はゴールデンスコア(延長戦、5分1秒)の末、永瀬に一本勝ちして金メダルを獲得した。
永瀬は過去10年間ほど同階級の世界最強として君臨した日本柔道のスーパースターだ。2016リオデジャネイロオリンピック(五輪)の銅メダルをはじめ、2020東京五輪、2024パリ五輪で続けて金メダルを獲得した。日本メディアは永瀬を「五輪王子」と呼ぶ。
その永瀬も李俊奐との対戦では小さくなる。竜仁大2年だった2022年に初めて太極マークを付けた李俊奐は同年6月のグランドスラム・ウランバートル(モンゴル)大会で永瀬に勝って決勝に進出し、優勝を果たした。2023年のカタール世界選手権大会でも準々決勝で永瀬に勝利し、銅メダルを獲得した。今大会の勝利まで合わせて李俊奐は永瀬に4戦3勝と、「天敵」としての姿を見せている。
李俊奐は11日の電話インタビューで「世界で最も実力ある選手に勝って優勝できたのがうれしい。韓国柔道のプライドを守ったようで誇りに思う」とし「昨年は肩・腕・指などけがが多かったが、今年は問題がなく実力を発揮することができた」と話した。けがから復帰した後、李俊奐は先月タイで開催されたアジア選手権に続いて今大会まで国際大会で2回連続で優勝した。
李俊奐は韓国の柔道で数少ない「日本キラー」だ。相手の技はもちろん、小さなクセまで細かく研究した結果だ。高校時代から世界最強の永瀬に注目していた。いつかは国際大会で対戦すると考えていたのだ。李俊奐は「永瀬の試合の映像をほぼ毎日2、3時間ほど見ながら研究した。変則的な背負いなどや小外掛けは永瀬との対戦向けに練習した技」と説明した。今大会で見せた背負い投げも永瀬が準備した変則技だ。実際、この「韓国背負い」はパリ五輪では禁止されていたが、今年からまた認められた。
李俊奐は今大会を控えて黄禧太(ファン・ヒテ)男子代表監督と選手村で毎日数百回ずつ背負投げの練習をした。李俊奐は「相手を研究して練習まで徹底すれば怖いものはない」と語った。変わった代表チームの練習システムも選手が競技力を高めるのに役立った。MZ世代の李俊奐(2002年生まれ)は「以前には痛いところがあっても我慢してやっていたが、今は適切な休息と治療でコンディションを回復できるよう代表チームと柔道会が積極的に支援する雰囲気」とし「MZ世代の選手たちがきつい選手村生活に適応しやすくなった」と話した。
柔道グランドスラム・カザフスタン大会男子81キロ級で優勝して喜ぶ李俊奐(イ・ジュンファン)。同級最強の日本人選手、永瀬貴規との決勝で延長戦の末、一本勝ちした。 [写真 国際柔道連盟]- COPYRIGHTⓒ 中央日報日本語版