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  • BTSのRMは団体写真の1カットだけ…「ショーはやめよう」 尹大統領が第15師団を選択した理由

  • 政治 2024年09月19日 11:11
  • 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が秋夕(チュソク、中秋)当日の17日、江原道華川(ファチョン)の奧地部隊の陸軍第15師団を訪問した。第15師団は鉄原郡(チョルウォングン)最前方GOP(前方監視哨所)とGP(DMZ内の最前方監視哨所)を守る鉄柵師団だ。

    尹大統領は連休前、参謀に「見せるための部隊訪問ではない。秋夕連休中にも体を使って苦労している将兵を激励したい」という意向を伝えたが、その目的で訪問することになったのが第15師団だ。第15師団医務大隊(勝利医院)は5月に医療機関として登録され、陸軍で初めて軍人の家族と地域住民に医療サービスを提供しているところだ。昨年末、京畿道漣川(ヨンチョン)第5師団を訪問した尹大統領が奧地で勤務する将兵の家族から医療関連の苦衷を聞いた後、指示を出して推進されたと、大統領室は伝えた。

    尹大統領の第15師団訪問はもう一つの理由でも関心を集めた。グループ防弾少年団(BTS)のリーダー、キム・ナムジュン上等兵(RM)が勤務する部隊だからだ。キム上等兵は第15師団軍楽隊に所属している。キム上等兵は12日、国家報勲部「制服勤務者感謝キャンペーン」で報勲基金1億ウォン(約1070万円)を寄付した。

    しかし前日に大統領室が公開した尹大統領の第15師団訪問写真で、キム上等兵は尹大統領が数百人の将兵と共に撮影した団体写真の1カットにだけ登場した。尹大統領は部隊を訪問して多くの将兵と握手をしたり自撮りに応じたりし、懇談会も開いたが、キム上等兵の姿は見られなかった。大統領室がメディアに提供した事後書面ブリーフィングも同じだった。キム上等兵に関する内容はブリーフィングの最後に「査閲台では12日に国家報勲部報勲基金1億ウォンを寄付したグループ防弾少年団(BTS)のリーダー、キム・ナムジュン上等兵(RM)も一緒だった。キム上等兵は昨年12月に現役入隊し、第15師団の軍楽隊で服務中」と伝えたのがすべてだった。

    大統領室の参謀の間では「軍将兵を激励しに行った行事でBTSを広報に利用したという誤解を受けてはいけない」という意見が多かったという。大統領室の関係者は18日の電話で「尹大統領が秋夕)連休中に将兵を激励しに行くという本質に集中しようとした」と説明した。前政権で青瓦台(チョンワデ、旧大統領府)が文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の海外訪問にBTSを同行させて論議を呼んだ点も考慮されたという。

    尹大統領は15日には冠岳(クァナク)警察署と江西(カンソ)消防署を訪問し、警察官と消防隊員を激励した。尹大統領はこの席で「無条件に忠誠を要求するのではなく、正当な補償を通じて皆さんを支えていく」と強調した。

  • 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は17日、江原(カンウォン)陸軍第15師団を訪問し、将兵と記念撮影をした。第15師団はBTSのリーダー、キム・ナムジュン(RM)上等兵(尹大統領の右下)が勤務している。 [写真 大統領室]