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  • 「シュガ脱退」言及した韓国人評論家、夫人まで悪質コメントテロ…恐怖になった「ファンダムシールド」

  • 芸能 2024年08月19日 10:54
  • 韓国大衆音楽評論家チョン・ミンジェ氏は飲酒運転容疑がもたれているアイドルグループBTS(防弾少年団)メンバー、SUGA(シュガ、本名ミン・ユンギ)さん(31)に対して「脱退しない場合、大衆の信頼を回復するのは難しいだろう」と14日、あるメディアのインタビューで話し、「ARMY」(BTSファンダム)の集団攻撃に苦しめられた。

    一部の過激ファンはチョン氏のX(旧ツイッター)・インスタグラムなどSNS掲示文に集まって「吐いた言葉を撤回し、SUGAに謝れ」という数百件の書き込みでコメント欄を埋め尽くし、チョン氏のグーグルなど個人SNSアカウントハッキングを通じてアカウント爆破を試みるなど何度も報復を加えた。

    さらにチョン氏夫人のSNSアカウントまでやってきて「離婚しろ」「謝れ」などの悪質コメントを無数に書き込んだという。チョン氏は国際番号でBTS海外ファンたちから一日に数十本の抗議電話がかかってきて対応に苦慮した。チョン氏は「無知性的力の論理で一つになった、凶悪質水準のファンダム不条理」としながら「耐えて済ませることができる水準ではないので、刑事処罰など法的措置を準備している」と話した。

    アイドルファンダムの盲目的な擁護がサイバーブーリング(ネットいじめ)とあわせて外部に対する集団的攻撃行動につながっている。チョン氏が体験した事例のように、ファンダムは好きな芸能人の肩を無条件的に持ってかばい、芸能人の浅はかな行動を指摘した相手に対しては無差別的な悪口と非難を浴びせる集団リンチ形態を帯びている。

    過激ファンダムが固く団結する「ファンダムシールド」現象の背景には、閉鎖的・盲目的擁護がある。韓国大衆文化評論家の間ではアイドルファンダムのサイバーブーリングにおいて、コラムやコメントを撤回したり修正したりする事例も少なくない。評論家Aさんは「ファンダム全体の意見ではないが、オンライン上で2000~3000件の悪質コメントテロを一度に受ければ心理的に萎縮しやすい」と吐露した。

    特にグローバルファンダムの規模が大きいほどサイバーブーリングの強度は高まるという。チョン氏は「実際の悪質コメントの中で90%は海外ファンによる英語コメント」としながら「海外ファンダムが国内よりもアイドルスキャンダルに関して相対的に寛大な志向を持っているためだとみられる」とした。実際、SUGAさんのファンたちの間では運転中に酒のビンを認証してSUGAさんを擁護する別名「シュガチャレンジ」ハッシュタグ運動が起きたりもしたが、認証写真を投稿したのはほとんどが海外ファンだった。

    無条件なファンダムシールドは芸能人の強力な背後として働き、犯罪再発防止どころか自粛を正しくしなくても認められる社会の雰囲気を作るなど各種副作用を産みかねない。5月飲酒ひき逃げ事故を犯した歌手キム・ホジュンのファンは犯罪のニュースが伝わった後も彼を応援して強行された公演に出席した。キム・ホジュンのファンは、飲酒運転後に逃走して追加で酒を飲んで飲酒運転処罰を回避する手法で飲酒測定を妨害したキム・ホジュン事件の再発を防ぐために別名「キム・ホジュン防止法」を発議した国会議員に対しても「落選運動を展開する」として大量コメント攻撃を行った。

    匿名性に基盤を置き、外部に対して経済力と影響力を動員した過激ファンは別名「財布で育てた私の子」という名目で芸能人に対するストーキング犯罪を繰り返すことがある。実際、カカオトークのオープンチャットルームやXなどには、有名アイドルグループの出・入国航空券情報を販売するコメントを簡単に見つけることができる。これに対してHYBE(ハイブ)などの各所属事務所はアーティストの航空券情報を不法取得してこれを取り引きした者に対して法的措置を取ったことがある。

    文化評論家のハ・ジェグン氏は「理性や合理性よりも感情に基づいて相手を攻撃する集団行動が取られている様相」としながら「未成熟なアイドルファンダム文化は大衆的支持を得るのが難しいので自浄作用を行う必要がある」と話した。

  • 飲酒運転容疑で立件されたアイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバー、SUGA(シュガ)さんに関連してコメントをした評論家に対するBTSファンダムの批判コメントがあふれている。[中央フォト]