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韓国人の死因1位は昨年も「がん」 10~30代は自殺が最多
- 社会・文化 2023年09月21日 15:56
- 韓国の統計庁が21日公表した統計によると、2022年の韓国人の死因はがん(悪性新生物)が最も多かった。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は前年比で低下したが、10~30代では依然として自殺が死因の第1位だった。
◇新型コロナが死因別死亡率の3位に
昨年がんで死亡した韓国人は8万3378人。人口10万人当たりの死者数は162.7人と、死因別の死亡率としては最も高かった。心疾患の死亡率が65.8人、新型コロナウイルスが61.0人で、肺炎(52.1人)、脳血管疾患(49.6人)、自殺(25.2人)、アルツハイマー病(22.7人)、糖尿病(21.8人)、高血圧性疾患(15.1人)、肝疾患(14.7人)の順だった。
21年に12番目だった新型コロナが初めて10大死因に入った。また10年前と比較するとアルツハイマー病の死亡率が3.4倍、肺炎が2.5倍、高血圧性疾患が1.4倍となった。
統計の担当者は「新型コロナに関連した呼吸器疾患による死者と、人口の高齢化に伴いアルツハイマー病や脳血管疾患、高血圧性疾患といった高齢者に多い病気による死者が大きく増えた」と説明した。
年代ごとの死因別死亡率をみると、前年と同じく10~30代では自殺が、40代以降はがんが最も高かった。男性、女性ともがんの死亡率が1位だった。
◇がん死亡率は肺がんが最も高く 膵臓がんは胃がん抜く
昨年の人口10万人当たりのがん死者数は162.7人で、前年に比べ1.6人増加した。肺がん(36.3人)、肝がん(19.9人)、大腸がん(17.9人)の順に多く、次いで膵臓(すいぞう)がん(14.3人)が初めて胃がん(13.9人)を上回った。
男性のがん死亡率は肺がん、肝がん、大腸がん、女性は肺がん、大腸がん、膵臓がんの順に高かった。30代は胃がん、40代は乳がん、50代は肝がん、60代は肺がんがそれぞれ最も高い。
◇自殺死亡率低下するもOECDワースト
自殺による死亡数は昨年1万2906人で、前年から3.3%減少した。1日当たりでは35.4人。
自殺死亡率は25.2人で、前年比0.8人の減少となった。年代別には40代と10代で上昇し、それ以外の年代では低下した。男性の死亡率が35.3人、女性が15.1人だった。
韓国の自殺死亡率は経済協力開発機構(OECD)の38加盟国のうち最も高い。OECDのモデル人口を用いた年齢調整死亡率で韓国は22.6人と、唯一20人を上回った。
◇認知症関連の死者 36.6%増加
昨年、アルツハイマー病を含む認知症関連の死者は1万4136人で前年比36.6%増加した。死亡率は女性が38.0人、男性が17.1人だった。
アルコール性肝疾患など飲酒が関係する死亡率は9.8人で、前年比2.3%増加した。男性の16.7人に対し、女性は3.0人だった。
他殺、交通事故の死亡率が下がった一方で、火災事故、中毒事故などの死亡率は上昇した。
昨年の韓国人の死因はがんが最も多かった。人口の高齢化に伴い高齢者に多い病気による死者数も増えている(コラージュ)=(聯合ニュースTV)- COPYRIGHTⓒ YONHAP NEWS