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  • 「まだ不安」「ノーマスクがぎこちない」…マスクはずさない乗客たち=韓国

  • 社会・文化 2023年03月21日 10:34
  • 20日午前4時30分、773番バスが霧の中で車庫を出た。京畿道坡州(キョンギド・パジュ)とソウル・恩平(ウンピョン)を結ぶこのバスは総運行距離が84.1キロメートルとソウル市で最も長い幹線バスだ。

    コロナ禍による公共交通でのマスク着用義務が解除された初日だったが、始発バスの乗客30人ほどはほとんどがマスクをつけたままだった。高陽市一山(コヤンシ・イルサン)に出勤する清掃作業員のナさん(74)は「怖くてはずせない。10月末に新型コロナウイルスに感染したがどういうことか救急車にまで乗せられた」と話した。

    警備勤務後に始発バスで帰宅するキムさん(66)は「孫娘と息子夫婦とともに暮らしているが、昨年8月に孫娘がコロナにかかってから家族全員が感染ししばらくせきが出た。今後も外出する時はマスクを使う予定」と話した。大学生チェ・イェリンさん(19)は「看護学科に通うが、学校でみんなマスクを使っているので慣れたようだ。『第2の皮膚』のような感じで特に不便はない」と話した。

    ソウルに出勤するイ・ジョングンさん(67)はマスクをしたままバスに乗り、しばらくしてマスクをはずした。しかし何分もたたずに再びそっとマスクをつけた。イさんは「まだぎこちなくもあり、コロナが完全に消えるのかわからないので当分は見守りたい」と話した。

    バス運転歴17年目の運転士キムさん(62)は「2年ぶりにマスクをしないで運転するのでとても気が楽だ。生き返ったようだ」と笑った。

    地下鉄でもマスクをする乗客がほとんどだったが通勤ラッシュが近づくとマスクをしない乗客もちらほら見られた。会社員のチョさん(25)は「最初からマスクを持たずに出てきた。普段もうっかりすることが多かったがもう解放だ」と話した。

  • マスクの資料写真

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