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  • <W杯サッカー>梨泰院の時とは違った…「赤い悪魔」数万人が埋め尽くした光化門

  • スポーツ 2022年11月25日 07:48
  • 韓国対ウルグアイ・カタール・ワールドカップ(W杯)グループ予選1次戦を控えた24日午後9時ごろ、ソウル鍾路区光化門(チョンノグ・クァンファムン)広場。試合開始まであと1時間が残っていたが、光化門前から世宗(セジョン)文化会館前まで光化門広場は応援に来た市民数万人で埋め尽くされた。

    ソウル市は当初、光化門広場の世宗大王銅像の前と裏手の六曹(ユクチョ)マダンと遊び場のみ使用を許可した。しかし、舞台近くが人波でいっぱいになると、警察は世宗大路6車線を追加で応援団に出した。舞台を囲むフェンスの前に人が殺到したり、舞台の横の歩行通路で走ったり止まったりする場合が発生する度に蛍光色のベストを着た警察はホイッスルを吹きながら警光棒を振った。

    同日の街頭応援で赤い服と太極旗で全身を飾った市民のように目立ったのは広場に並んだフェンスと数多くの安全要員、警察だった。応援行事を主催した「赤い悪魔(プルグンアンマ、Red Devil)応援団」は、世宗大路交差点付近の李舜臣(イ・スンシン)将軍銅像前から光化門前まで道路沿いと歩道沿いに500メートル程度のフェンスを設置した。腰の高さのフェンスには「円滑な通行のために止まらず移動をお願いします」などの案内文が貼られた。フェンスの前には数メートルごとに蛍光ベストを着て警光棒を手にした主催側の案内要員や警察、ソウル市公務員などが配置され、「右側通行をしてほしい」「前に進んでほしい」などを叫んだ。

    光化門広場から地下鉄5号線光化門駅9番出口に通じる下り坂は警察バスで塞がり、世宗大路交差点など横断歩道には警察官十数人が配置され、道路を渡ることを助けた。人波によって世宗文化会館のバス停は臨時閉鎖された。

    ソーシャル・ディスタンスが解除された中、梨泰院(イテウォン)惨事以降初めての大規模街頭応援は安全に対する憂慮の中で比較的に慎重な雰囲気で行われた。市民の間には期待と憂慮が分かれた。チョン・オクスンさん(63)は「理解できない。まだ惨事の悲しみに沈んでいる遺族が多い」とし「あまりにもすぐに(惨事が)忘れられるのは良くないと思う」と話した。チョンさん(16)は、「警察がきちんと統制しなければならないと思う」とし、「梨泰院惨事も予測したが起きたことだった。今回も人々が雰囲気に乗って熱狂するかもしれない」と心配した。

    反面、イ・ウンギョンさん(23)は「新型コロナウイルス感染症が完全に終息したわけではないので心配だ」とし「3年ぶりにソーシャル・ディスタンスが解除されたので、皆で熱く応援できる空間は必要だ」と話した。この日、米国の家族と光化門一帯を見に来たイム・ソナさん(44)は、「以前よりもっとよく準備したと信じている。いつにも増して安全が確保されるのではないかと思う」と話した。キム・ギョンモ君(16)は「梨泰院惨事で多くの人が涙を見せた。これが正しいかと思った」としながらも「皆一緒に憂鬱になっているので、もう少し人々が嬉しく楽しく遊んでも良いのではないかと思う」と話した。

    集会主催側は試合開始前の事前行事から数回「何より重要なのは皆さんの安全だ」「あまりにも多くの人が集まっている」として注意を呼びかけた。世宗大王銅像の横には総合案内所や応急センター、運営本部、警察・消防指揮所が設けられた。警察は警察官41人と8つの機動隊などを配置し、舞台の周辺と近隣の傾斜路、光化門駅の出入口などを点検した。警察関係者は「区画を分けて人波を分散し、観測組を運営して人波が集結する状況をリアルタイムで確認している」と話した。

    ソウル消防災難本部も消防公務員54人と消防車9台と119救急隊4台、救助隊2台を光化門広場一帯に配置し、事故に備えた。消防関係者は「救急車が速く動けるように別途の通行路を設け、119現場状況室も運営している」と述べた。ソウル市も自治区と傘下機関など276人を投入し、現場パトロールと安全管理に乗り出した。赤い悪魔応援団関係者は「応援団の安全管理人材を既存150人余りから300人余りに増やした」と話した。

    この日の試合は0対0の引き分けで終わった。25日0時、試合が終わった後、広場に集まった人々は、警察と案内要員の統制によっていかなる事故もなく散らばった。

  • 24日夜、ソウル光化門広場で赤い悪魔応援団の会員と市民が2022FIFAカタールW杯グループリーグH組の大韓民国対ウルグアイ試合開始前に応援歌などに合わせて熱い応援をしている。ウ・サンジョ記者