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  • 昌慶宮~宗廟間の歩道が完成

  • 旅行 2022年07月22日 16:07
  • 完成予定図
    完成予定図
  • 韓国の首都ソウル市に残る朝鮮時代の古宮の1か所「昌慶宮(チャンギョングン)」と、歴代の王の位牌を祀った「宗廟(チョンミョ)」の間は、朝鮮時代当時は繋がっていたものの、1920年代に道路が設けられ、ソウル北部にそびえる名峰・北漢山(プカンサン)から市内へと流れる「気脈」が途絶えている、とされてきた。

    そこでソウル市は、道路で分断された「昌慶宮」と「宗廟」を以前のように繋げるべく検討し、既存の道路の上に緑地の歩道を設け、道路をトンネル化する工事を2011年に開始。その後、約12年の工期を経て2022年7月22日、ついに「昌慶宮」と「宗廟」間の緑地化に成功。開通初日の朝には、オ・セフン・ソウル市長らも開通式に参列し、花を添えた。

    当面は9時から18時まで開放され、夜間は通行禁止。

    西側入口付近には「西巡邏通り(ソスルラキル)」という「宗廟」の石垣道沿いに、古くなった韓屋(ハノッ)をリフォームしたレストランやカフェも多く、合わせて立ち寄るのに良い。

    なお、この歩道からの「昌慶宮」「宗廟」に観覧できるよう準備中だ。「昌慶宮」は自由観覧制だが、「宗廟」はガイドと行動をともにする時間観覧制のため、今後この歩道を通じて両施設を行き来できるよう、文化財庁との調整が行われるものと見込まれる。

    「昌慶宮」と「昌徳宮(チャンドックン)」は既に、園内で行き来できるようになっているため、ここに「宗廟」が加われば、3か所の施設を一度に観覧できるようになり、実現すれば観光客の観光ルートにも新たな選択肢が加わることになる、と期待される。
  • 今後、「宗廟」の北門(写真右)と「昌慶宮」の南門(写真左)を通じて行き来できるよう調整される予定
    今後、「宗廟」の北門(写真右)と「昌慶宮」の南門(写真左)を通じて行き来できるよう調整される予定
  • 既存の道路はトンネルへと変更
    既存の道路はトンネルへと変更