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  • 盧泰愚元大統領の告別式しめやかに 国家葬も故人の希望で簡素に

  • 政治 2021年10月30日 12:01
  • 盧泰愚(ノ・テウ)元韓国大統領の告別式が30日、ソウル市内のオリンピック公園で「国家葬」として営まれた。大統領在任中、成功に導いたソウル五輪を象徴するステージで最後を迎えたことになる。国家葬は2015年の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領に次ぎ、2回目。

    簡素な葬儀を希望した故人の意思や新型コロナウイルスの状況などを踏まえ、告別式には葬儀委員長を務める金富謙(キム・ブギョム)首相や遺族を中心に約50人のみが出席した。週末にオリンピック公園を訪れた市民らは会場の周辺で告別式を見守った。

    金首相はソウル五輪や外交の功績に言及しながらも、「あってはならない大きな過ちを犯したことは事実」と指摘した。その上で、「告別式は故人を追悼する場であり、新たな歴史、真実の歴史、和解と統合の歴史に進む省察の場」と弔辞を述べた。

    盧氏はソウル五輪を成功に導いたほか、旧ソ連や中国と国交を樹立するなど外交業績を残したものの、クーデターや多数の死傷者を出した光州事件への関与から文在寅(ムン・ジェイン)政権の支持基盤である革新陣営では否定的な評価が多い。文大統領は弔問しなかった。

    埋葬地は遺族の要望により、国立墓地ではなく南北軍事境界線に近い京畿道・坡州の統一東山になる見通しだ。

  • 盧泰愚(ノ・テウ)元韓国大統領の告別式が30日、ソウル市内のオリンピック公園で「国家葬」として営まれた=30日、ソウル(聯合ニュース)