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  • 高位公職者の資産公開 平均1億3,500万円=韓国

  • 経済 2021年03月25日 00:00
  • 【ソウル聯合ニュース】韓国の政府公職者倫理委員会は25日、公職者が定期的に報告する資産変動の内容を公開した。高位公職者1885人が本人と家族名義で保有する資産は昨年末時点で1人平均14億1297万ウォン(約1億3500万円)と、前年比で平均約1億3112万ウォン増えた。

     資産変動を届け出た人のうち1049人(79.4%)は資産が増加し、残りの389人(20.6%)は減少した。

     行政機関の政務職、1級公務員、広域自治体と基礎自治体の首長、道・特別市・広域市議会の議員、公職関連団体の役員、国立大学の総長らが資産の公開対象となる。

     文在寅(ムン・ジェイン)大統領の昨年末時点の保有資産は20億7700万ウォンと前年比で1億2800万ウォン増えた。

     また、青瓦台(大統領府)の参謀のうちでは徐薫(ソ・フン)国家安保室長の保有資産が約3億ウォン増の45億3300万ウォンで最も多かった。丁世均(チョン・セギュン)首相は5億6000万ウォン減の44億9300万ウォン。

     資産規模別の割合は、20億ウォン以上が21.3%(401人)、10億~20億ウォンが26.2%(495人)、5億~10億ウォンが24.8%(468人)、1億~5億ウォンが22.0%(414人)、1億ウォン未満が5.7%(107人)となった。

     政府公職者倫理委員会は人事革新処や国税庁、警察庁、国土交通部などと審査団をつくり、今回公開された公職者の資産形成過程を集中的に審査する方針だ。まず、国土交通部や韓国土地住宅公社(LH)など不動産関連機関の公職者の資産を6月末までに調べる。違法な取引の疑いが見つかれば、該当者をすぐに職務から外して捜査機関に調査を依頼する方針だ。

     韓国では、LHの職員らが新都市に指定される予定地を投機目的で不正に購入した疑惑が国民の反感を買っている。

     人事革新処の黄曙鍾(ファン・ソジョン)処長は「一部公職者の投機疑惑に国民が大きく失望していることに対し、申し訳なく思う」とし、不動産関連機関に続き、残りの公職者に対する審査も早いうちに終えると説明した。

  • 高位公職者1885人が本人と家族名義で保有する資産は昨年末時点で1人平均14億1297万ウォンだった(イラスト)=(聯合ニュース)

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