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  • BLACKPINKの呼び掛けに気候行動出た1億ファン…これがK-POPの善良な影響力

  • 芸能 2021年03月04日 14:27
  • 「デヴィッド・アッテンボローの『地球に暮らす生命』のようなドキュメンタリーを見て、気候変動の深刻さと私たちが何をすればこの美しい地球を守れるかについて多くのことを学ぶことになったと思います」-BLACKPINKロゼ、BBCインタビュー

    「まだ絶対に遅くありません。私たちの声を使います。認識を拡散し、寄付し、もっと多く学び、環境キャンペーンを支援し、変化を作るために努力します」-ジャズ、BLINK Philippine (BLACKPINKファンクラブ)

    気候危機の解決に向けたK-POPアーティストとファンの活動が活発になっている。これまでアーティストとファンダムが追求してきた善良な影響力が気候分野でも波及力を発揮している。

    K-POPファンが主導する気候行動「地球のためのK-POP」(Kpop4Planet)は3日、世界野生生物の日を迎えてホームページを開き本格活動を始めた。11月に英国で開かれる第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)まで全世界のファンと共に気候危機への対応を求める声を出すという趣旨でだ。

    Kpop4Planetは「人種やジェンダー、信念を越えて世界のK-POPファンが気候危機に対して学び、討論し、気候正義のための行動に共に参加できるプラットフォームになる」と明らかにした。

    このプラットフォームを作ったのはEXO(エクソ)のファンであるインドネシアの大学生サリファさん(21)だ。サリファさんはすでに世界の多くのK-POPファンがこの運動に支持を表明し、参加意思を明らかにしたと紹介した。サリファさんは「K-POPファンの相当数が今どのように気候危機に対応するかによってその影響を最も大きく受けるZ世代あるいはミレニアル世代」としながら「気候正義のための戦いはすなわち私たちの未来のための戦い」と話した。

    ◆「気候行動に出て」BLACKPINKの映像、5日で300万再生回数

    これまでK-POPアイドルは敏感な政治・社会的問題に関し声を出すことを暗黙的にダブー視してきた。だが最近、気候危機などさまざまな社会的イシューに対して積極的に声を出し始めた。

    最近、COP26の公式広報大使に委嘱されたガールズグループBLACKPINKは先月26日、BBCとインタビューを通じてファンに気候行動に出てほしいというメッセージを伝えた。BLACKPINKが5700万人のチャンネル登録者を保有する公式YouTubeチャネルに掲載した映像は、5日間で300万再生回数を記録し、インスタグラムには270万件を超える「いいね」がついた。

    ファンの活動はもっと積極的だ。外交部によると、2019年を基準として世界98カ国に1799の韓流同好会が結成されていて、メンバー数は合計9932万人で1億人に肉迫する。彼らは森を守るために木を植えることから気候災難被害者のための現金募金まで、さまざまなやり方で活動し、巨大な気候行動勢力に浮上した。

    BTS(防弾少年団)ファンARMY(アーミー)は記念日ごとにBTSメンバーの名前で絶滅危機動物を助けるための募金を行っている。MONSTA Xのファンクラブである「MONBEBE(モンベベ)」メンバーは「MX動物の王国」というホームページを開いて野生動物保護のための募金活動を行っている。

    ◆洪水など気候災害の被害復旧にも積極的

    世界各地で洪水・台風などの気候災害で被害を受けた住民を助けることにも積極的だ。1月、インドネシアで起きた洪水と地震で80人余りが亡くなって3万人余りの罹災民が発生すると、K-POPファンは素早く行動に出て被害者のために10万ドル(約1070万円)近い寄付を用意した。

    BTSのARMYとBLACKPINKのBLINK(ブリンク)、EXOのEXO-L(エル)などのファンクラブは、2019年からタイ、インド、フィリピンなどで各種気候災害で被害を受けた住民を助ける寄付活動をしてきた。

    あるインドネシアファンは昨年BTSメンバーであるJIMINの誕生日を控えて海岸侵食被害を防ぐためにマングローブの苗木1000株を植えようというプロジェクトをSNSで提案した。その後9日で1800人余りが寄付に参加し、8000本余りの苗木を中部ジャバ海岸にあるペドノ村に植えた。該当地域は深刻な海岸侵食を体験していて、集落の一部が浸水被害を受けた。

    専門家は北米からアジアに至るまでK-POPファンダムのさまざまな社会・文化的背景が、気候危機のような世界的であるイシューに対してファンを参加させる背景になっていると分析した。

    米カリフォルニア大学バークレー校社会学のジョン・リー教授はロイターとのインタビューで「このような現象はK-POPが単なる考えのない娯楽ではなく、アイドル音楽では珍しいジャンルというものを見せようとするファンによって主導されている」と話した。

  • 最近、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)広報大使に任命され、気候行動を促すメッセージを伝えているBLACKPINK。[写真 Netflix]

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