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  • 韓国、2月末からコロナワクチン本格接種へ…政府、接種計画公開

  • 政治 2021年02月11日 08:23
  • 旧正月連休が終わった後の2月末から韓国の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチン接種が本格化する展望だ。今月24日、アストラゼネカワクチンが慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)のSKバイオサイエンス工場から初出荷されて接種が本格的に始まる。9月までに全国民7割を対象に接種をし、集団免疫を形成する計画だ。韓国政府が公開したワクチン接種計画と専門家の分析に基づき、韓国のワクチン接種のスケジュールをまとめてみた。

    ◆韓国1号接種者は医療スタッフまたは療養病院の高齢者

    初めて韓国内で接種されるワクチンはアストラゼネカになる展望だ。24日、75万人分のワクチンが物流センターから病院別に必要物量だけ包装され、全国療養病院や保健所に向けて配送され、接種が始まる。療養院・療養病院に入院している高齢者患者や医療スタッフ、職員75万人が最優先接種対象だ。2月末、療養病院内の医療スタッフが接種するか、医師1人・看護師2人で構成された訪問接種チームが施設を訪問して一度に接種する。最近、欧州を中心にアストラゼネカワクチンが65歳以上の高齢者層で効果が落ちるという分析が出ているが、専門家の多数は安全性には問題がなく、効果は接種を進めながら今後分析し、接種計画を修正するほうがよいとみている。国内1号接種者はまだ確定していない。感染病担当病院の医療スタッフまたは療養病院の高齢者患者の中から選ばれる可能性が高い。

    ◆27歳の大学病院応急医学科専門医は3月

    2月末~3月初めに入ってくるファイザーワクチン5万8500人分は新型コロナ患者の治療に直接携わっている医療スタッフに接種される。▼拠点専門担当病院11カ所▼感染病専門担当病院73カ所▼重症患者治療病床のある病院50カ所▼生活治療センター73カ所--など207カ所に所属する医療スタッフ4万9000人が対象だ。医師9900人、看護師2万9200人、医療技師・診療放射線技師・臨床検査技師などのその他医療陣9800人だ。病院の行政人材や清掃人材、食堂勤務者などはこれに該当しない。防疫当局は207カ所のうち病院134カ所の場合、自主的接種の要請があれば許容する方針だ。代わりに注射を行う医療スタッフは全国4カ所の接種センターに行って事前に教育を受けなければならない。センター4カ所は国立中央医療院・順天郷(スンチョンヒャン)大学天安(チョナン)病院・釜山(プサン)梁山(ヤンサン)病院・朝鮮大学病院だ。小規模の病院や生活治療センターの医療スタッフなど、院内接種が難しい医療機関医療スタッフはセンターに行って打たなければならない。3月中旬からは総合病院など高危険医療機関医療スタッフ、疫学調査官などコロナ現場の1次対応要員50万人が対象となる。彼らもアストラゼネカワクチンを接種する可能性が高い。

    ◆67歳の自営業者5月、家の近くの病院で接種

    5月からは65歳以上の高齢者に対する接種が始まる。高齢者から始まるということだ。国内のコロナ致命率は1.8%程度だ。だが、年齢別では80代以上20%、70代は6.4%、60代は1.35%、50代は0.3%でその差が大きい。このため多くの国が年齢順で接種の順番を組む。近くの病院・薬局などで働く医師、薬剤師も5月からワクチンを打つことになる。このころにはアストラゼネカの他にヤンセン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)やモデルナワクチンも徐々に導入されてワクチンの種類が増える。モデルナワクチンは超低温冷凍庫が設置されている接種センターで打たなければならない。センターは250カ所に増える。アストラゼネカとヤンセンワクチンは一般冷蔵庫で保管することができる。全国1万カ所の委託医療機関で接種することができる。家の近くの病院などで接種するのも可能になる。

    ◆33歳の小学校教師は7月

    7月、いよいよ満18~64歳の一般国民が打つことができるようになる。慢性疾患者、消防・警察などの必須人材、幼稚園・小・中・高校教の職員とオリニチプ(保育園)の保育教師が優先対象となり、その後年齢順に接種することになる。この時期にファイザーワクチンが本格的に導入されてワクチンの種類が4種に増える。ノババックスワクチンもこのころには導入されている可能性が高い。国民70%に該当する3325万人が7月~9月に接種を受けることになる。接種時期が来れば対象者のもとには疾病管理庁からショートメッセージサービス(SMS)などによって案内が届く。オンライン・電話予約をした後に接種センターや病院を訪れて接種する。さまざまなワクチンが同時に接種される時期だが、ワクチンの種類を選ぶことはできない。接種予約日に体の調子が優れない場合には日にちを変更することができる。だが、理由なく接種を拒否すれば9月末ごろに順序が後回しになる場合もある。

    ◆「ワクチン打ってもマスク併用…コロナ終息はない」

    専門家はワクチンを打ってもマスクは引き続きしなければならないと強調する。インフルエンザワクチンを打ってもインフルエンザにかかる可能性があり、他の人に移す場合もあることを思い出してもらうと理解しやすい。それでもワクチンを打たなければならない理由は、ワクチン接種後は感染しても重症化したり死亡につながったりする確率が大きく落ちるためだ。

    初期接種者は今年の秋に再接種しなければならない状況になるかもしれない。翰林(ハンリム)大学聖心(ソンシム)病院呼吸器内科の鄭ギ碩(チョン・ギソク)教授は「インフルエンザワクチンは接種から3カ月後に最も効果ある。6カ月過ぎただけでも効果が落ちるため、2月に接種した人の場合、8~9月になれば抗体が維持されない可能性が高い」と話した。

    コロナの完全終息はないというのが大半の意見だ。高麗(コリョ)大学薬科大のソン・デソプ教授は「天然痘やはしかのように接種さえすれば100%に近い防御力を持つワクチンはなかなかない。呼吸器ウイルスである新型コロナの特性上、ワクチンは感染を止めることよりも病気の症状を軽減させる目的で作られたとみなければならない」と説明した。ただし、ワクチン接種で高年齢層の死亡率が低くなり医療の負担が軽減すれば、徐々に防疫段階を下げることができるとみられる。

  • 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が3日午前、仁川(インチョン)国際空港大韓航空貨物ターミナルで開かれた新型コロナウイルス(新型肺炎)ワクチン輸送模擬訓練を参観している。[写真 青瓦台写真記者団]