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  • 韓国映画「パラサイト」、英国アカデミー脚本賞・外国語映画賞2冠

  • 芸能 2020年02月03日 10:05
  • 韓国のポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』が「2020英国アカデミー賞」授賞式でオリジナル脚本賞と外国語映画賞をダブル受賞した。米国アカデミーの行方を占う映画賞の一つとして知られているこの賞で、韓国映画が外国語映画賞の他に主要部門を受賞したのは今回が初めてだ。

    2日(現地時間)、英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)主催でロイヤル・アルバート・ホールで開催された第73回BAFTA授賞式で、『パラサイト 半地下の家族』はポン監督とハン・ジンウォン脚本家がノミネートされたオリジナル脚本賞で『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『マリッジ・ストーリー』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『ブックスマート』などをおさえた。『Portrait of a Lady on Fire』『ペイン・アンド・グローリー』『フェアウェル』『娘は戦場で生まれた』などがノミネートされていた外国語映画賞も『パラサイト 半地下の家族』が受賞した。

    オリジナル脚本賞を受け取るためにステージに上がったポン監督は「予想できなかった。外国語で書かれたシナリオなのに、私が書いたセリフと場面を画面に繰り広げてくれた俳優に感謝する。彼らの演技が万国共通語であることを確認する」と話した。

    外国語映画賞の受賞時には「最高のアンサンブルを見せたくれた俳優の皆さんがいなかったら不可能だったこと」としながら、授賞式に一緒に出席した俳優のソン・ガンホを紹介した。また「5年前から一緒にこの映画を構想して悩んできたクァク・シネ代表にも拍手を送る」と付け加えた。ソン・ガンホとプロデューサーのクァク・シネ(映画製作会社「Barunson E&A」代表)はそれぞれ客席から立ち上がり、出席者の歓呼に応えた。

    この日の授賞式は日本時間3日午前6時からYouTubeなどを通して中継される中で、受賞作はBAFTAホームページを通じて事前に公開された。計4部門にノミネートされた『パラサイト 半地下の家族』は監督賞と作品賞受賞には残念ながら手が届かなかった。作品賞はこの日、監督賞をダブル受賞したサム・メンデスの『1917 命をかけた伝令』が受賞した。主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガー。

    1947年に始まったBAFTAは英国アカデミー賞とも呼ばれていて、米国アカデミー賞(オスカー)の前哨戦として見られている英米圏の主要映画賞の一つに挙げられる。これに先立ち、パク・チャヌク監督の映画『お嬢さん』が2018年に韓国映画として初めて外国語映画賞を受賞したことがある。『パラサイト 半地下の家族』は英国現地では今月7日に劇場公開される。

    これに先立ち、『パラサイト 半地下の家族』は今月1日に開かれた米脚本家組合(WGA)授賞式で各本賞を受賞した。今月9日に開かれる第92回米国アカデミー授賞式には作品賞・監督賞・脚本賞・国際映画賞・美術賞・編集賞など6部門にノミネートされている。韓国映画がアカデミー賞に公式にノミネートされたのは今回が初めてだ。

  • 映画『パラサイト』が昨年5月、韓国映画で初めてパルムドールを受賞したカンヌ映画祭で製作者のクァク・シネ代表、俳優ソン・ガンホ、ポン・ジュノ監督の明るい姿。クァク代表が自身のフェイスブックに掲載したもの。[フェイスブック キャプチャー]