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  • 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」で再注目の城北洞

  • 旅行 2020年02月03日 14:43
  • 韓国映画「パラサイト 半地下の家族」で登場した城北洞の1シーン
    韓国映画「パラサイト 半地下の家族」で登場した城北洞の1シーン
  • ソウルの高級住宅街・城北洞(ソンブットン)を訪問する客が増えている。大学路(テハンノ)がある地下鉄4号線の恵化(ヘファ)駅の隣駅、漢城大入口(ハンソンデイック)駅からやや離れたところに位置しているので、タクシーや路線バスに乗車して訪問する人が多いエリアである。

    「城」の「北」という漢字の通り、朝鮮時代には首都・漢陽(ハニャン)を囲っていた「漢陽都城=ソウル城郭」の城壁のすぐ外側に位置し、果樹園や畑が広がり、両班の別荘が点在するのどかな場所であった。また、養蚕業を営む蚕室(チャムシル)だった場所で、5ヵ所の蚕室うち北にあったため「北蚕室」と呼ばれていた(なお、かつての「東蚕室」が現在、ロッテワールドなどで知られる蚕室として地名が残っている)。

    現在の城北洞は1960年代から開発が本格化。平昌洞(ピョンチャンドン)、漢南洞(ハンナムドン)と並ぶ高級住宅街として設計され、各国の大使官邸や、韓国の各財閥一家の家々が点在。塀の高さが3~4メートルにはなる邸宅が「吉祥寺(キルサンサ)」周辺では良く見かけられる。それぞれの邸宅の玄関前にはCCTVが設置され、挙動不審な訪問者には、警備会社のスタッフが質問をするような体制が整えられている。

    一方で「漢陽都城」周辺の傾斜沿いの細い路地には、 経済的に厳しい人々が住み着いた「タルトンネ」と呼ばれる昔ながらの家々が密集。レストラン・カフェが集まる城北洞のメインストリートを挟んで、北側の高台には高所得者層の家々、南側の高台には低所得者層の家々が集まるという、韓国の格差社会が凝縮されている街でもある。

    2019年5月に韓国で公開されたポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」は、「富裕層の家族に寄生する貧困層の家族」がテーマの作品だが、高級住宅街と低所得者層が暮らす家々が共存する城北洞はまさに映画そのもの。劇中に登場するIT会社の社長の豪邸は映画のために用意された撮影セットで、城北洞を訪問しても見ることはできないが、邸宅へと向かうシーンは城北洞で撮影され、映画ファンが増え始めた。

    撮影ロケ地巡りにあわせ、城北洞がどういう場所であるかを知って訪問すると、映画がテーマとした韓国社会の一面を垣間見られる事であろう。訪問の前後は城北洞メインストリートのレストランやカフェで休憩するのが観光コースに良い。


    ※「パク社長宅に向かう坂道」アクセス
    地下鉄4号線 漢城大入口駅 6番出口付近のバス停より「吉祥寺(キルサンサ)」行きのマウルバス「城北02」に乗車。「城北ビレッジ(ソンブッビリジ)」で下車し、バス停付近の三叉路を北へ、徒歩約5分。
  • 「ソウル城郭」から眺めた城北洞一帯
    「ソウル城郭」から眺めた城北洞一帯
  • タルトンネには素朴な庶民の生活が
    タルトンネには素朴な庶民の生活が