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  • 20代70%「ユーチューバーになりたい」…韓国の大学に「YouTube学科」も登場

  • 社会・文化 2019年12月13日 17:14
  • 「20代青年のお悩み相談!送ってくださった内容を読んでみたいと思います」今月4日午前、貞華(チョンファ)芸術大学南山(ナムサン)キャンパス編集室。放送映像学科のヤン・ウニさん(20)が映像を何度も巻き戻しながら字幕を書いては消す作業を繰り返していた。ヤンさんはYouTube(ユーチューブ)映像を作る「デジタル編集」授業の課題で青年の悩み相談コンテンツを作っていた。チーム員と共に企画から出演、撮影・編集まで完成させてYouTubeにアップロードすれば教授がコメントでフィードバックを与える。ヤンさんは「YouTubeの編集や効果を入れる方法を学んでいる。一人で映像を作るスキルがつけばYouTubeや広告など幅広い分野で仕事ができる」と話した。

    YouTubeのような動画プラットホームが大衆的になりながら大学にも関連する専攻や講義が相次いで開かれている。「YouTube学科」や「1人メディア」を強調した別途の専攻を新設する大学も出てきている。

    世宗(セジョン)サイバー大学やとナムイェジョン芸術実用専門学校などは、来年YouTube学科を開設する。世宗サイバー大学が開設する「YouTube学科」は4年制大学でYouTubeという名前を付けた初の事例だ。同大学のキム・サンボム企画処長は「放送よりYouTubeでより多くの情報を得る時代になり、ユーチューバーに憧れる者は多いが、ちゃんとした教育機関はない」とし「企画・撮影・編集・ビジネスまでできるように教える」と話した。キム処長は「過去、放送演芸学科が登場する時もおかしいという視線が多かったが今は認められているように、YouTubeも一つの学問領域として認められるかもしれない」と話した。

    漢陽(ハンヤン)サイバー大学は来年から広告メディア学科を広告映像創作学科に変更して1人放送クリエーター養成に注力する計画だ。学校内のスタジオを活用して外部編集専門家を招いて実務講義を中心に構成する。同学科のソ・グウォン教授は「YouTube、インスタグラムの演出方法から『インフルエンサー』を活用したマーケティングまで教える計画」と話した。

    このような変化はユーチューバーを一つの職業ととらえる若者世代が増えた傍証だ。最近、就職情報サイト「サラムイン」が成人3543人を対象に実施したアンケート調査によると、成人63%が「ユーチューバーに挑戦する意向がある」と答えた。

    特に20代の70.7%がユーチューバーに挑戦する意向があることが明らかになった。成人だけでなく子供たちにもユーチューバーは憧れの対象だ。教育部が10日に発表した進路現況調査結果によると、小学生の希望職業3位にユーチューバーが入った。

    大学はYouTubeが持つ商業的効果に注目している。西京(ソギョン)大学文化コンテンツ学科は今年「コンテンツコマース融合専攻」を新設した。映像製作技術だけでなく、コンテンツの商業的側面も強調した専攻だ。

    同学科のイ・スンヒさん(24)は「融合コンテンツの理解」という授業を通じて「背が高い女性のファッションコーディネート法」という映像を作った。授業の課題映像だが1万回近い再生回数を記録した。イさんは「授業で体系的にYouTubeを分析しながら人々がどんなコンテンツに関心があるのか知ることができた」と話した。

    専門家は今後YouTubeをはじめコンテンツ製作教育がさらに重要になるとみている。西京大学文化コンテンツ学科のパン・ミヨン教授は「アマゾンがストリーミングサービスを拡大するなど、コンテンツ市場は今後も拡大し続ける」としながら「製作技術と創意性だけでなく、クリエーターが自ら低質コンテンツを浄化できる倫理的側面での教育も必要だ」と指摘した。

  • 貞華芸術大学放送映像専攻の学生が校内編集室でYouTubeにアップロードする映像を編集している。ナム・ミョンソ記者

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