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  • 金正恩氏のソウル訪問、11月末~12月中旬を予想…ホテルに泊まる可能性

  • 政治 2018年09月20日 09:22
  • 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が19日、ソウル訪問を約束した。金委員長がソウルを訪ねる場合、6・25韓国戦争(朝鮮戦争)以降、北朝鮮最高指導者で初めての「ソウル旅行」だ。また、父である金正日(キム・ジョンイル)国防委員長(2011年死亡)が2000年金大中(キム・デジュン)元大統領にした訪問約束を履行する側面もある。南北首脳がこの日、発表した平壌(ピョンヤン)宣言は「金正恩国務委員長は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の招請により、近いうちにソウルを訪問することにした」と明記された。文大統領は首脳会談直後の記者会見で「『近いうちに』といったのは特別な事情がない限り『今年中』」と説明した。政府高位当局者は「全世界の注目が集まっている首脳会談でした約束」とし「金委員長が訪問することを前提にゆっくりと準備していく予定」と話した。

    金委員長の訪問時期は米朝対話の進展によって流動的になるだろうという見方が多い。今回の南北首脳会談を契機に米朝対話が順調に再開され、非核化が進められる場合、ソウル訪問も見込めるという推論だ。外交・対北朝鮮専門家らの間ではこの日、11月末~12月中旬である可能性があるという見方が出ている。韓半島(朝鮮半島)平和フォーラムのチョン・ヒョンジュン副理事長は「24日、韓米首脳会談を通してマイク・ポンペオ米国務長官の訪朝と第2回米朝首脳会談が実現されれば、北朝鮮がさらに非核化措置を進めるのに1~2カ月はかかるのではないだろうか」と話した。北朝鮮が10月に対米協議に集中する必要があるため、11月にはなってこそ分かるという予想だ。ただ11月初めには米国中間選挙があり、12月下旬には金委員長も内政で忙しいため、これを除いた計算だ。金委員長は12月下旬に来年の政策構想を明らかにする「新年の辞」を準備する。

    金委員長がソウルを訪ねるとすれば、一般ホテルに泊まる可能性が大きい。韓国には北朝鮮の百花園のような大型迎賓館がないためだ。そのため、ウォーカーヒルや新羅ホテルなどが候補として取り上げられている。金委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が2月韓国に来た時はウォーカーヒルホテルを利用した。このホテルには離れ屋もあり、2000年南北首脳会談直後、金正日委員長の訪問に備えて盗聴防止施設などを備えたといううわさもある。

    文大統領の今回の平壌日程のように金委員長が2泊3日間ソウルに滞留すれば、会談は青瓦台で行い、別に時間を設けてソウル市を眺望するロッテタワーや63ビルなどを訪れる可能性がある。ソウルの発展の姿を参考にしようとすることだ。彼は6月、米朝首脳会談のためにシンガポールに行った時、マリーナベイ・サンズ展望台に上がって夜景を見たことがある。

    カギは警護だ。金委員長に対する「鉄桶のような警護」が保障されなければならないため、北朝鮮も最も敏感になる部分だ。文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官はこの日、平壌高麗ホテルで行ったブリーフィングで「周囲から金委員長のソウル訪問を全部反対されたが、引き止めることができなかった」として「(ソウル訪問の約束は)完全に金委員長の独自の決定」と伝えた。