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  • 中国人観光客が途絶えた済州に韓国人観光客でにぎわう

  • 旅行 2017年08月18日 08:31
  • 中国人団体観光客の減少に対応する観光政策の多角化と夜間プログラムの拡充などで済州道(チェジュド)を訪れる韓国人観光客が増加している。済州道観光協会は17日「今年7月一月間、済州を訪ねた韓国人観光客は118万8768人と、昨年同期113万3903人より4.8%増えた」と明らかにした。

    今月に入っても済州道は休暇シーズンを迎えた家族ぐるみの観光客が多く増え、梨湖(イホ)海水浴場をはじめ浜辺や竜潭(ヨンダム)海岸道路沿いのカフェ街などに人が集まっている。

    済州道観光協会側は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備にともなう韓国観光中断措置が韓国人観光客を増やした主な要因になったと見ている。中国政府のTHAAD報復措置により、中国人観光客の足が途絶えた空白を韓国人が埋めているということだ。今年に入って7月まで済州を訪ねた中国人観光客は58万9138人と、昨年同期(177万2955人)より67%減った。

    一方、城山日出峯(ソンサンイルチュルボン)など中国人が多く訪れた観光地ごとに韓国人観光客でにぎわっている。先月13日には今年済州を訪問した韓国人観光客が最短期間700万人を突破した。既存の最短記録である昨年7月31日より15日以上前倒しされたわけだ。

    夏の夜を楽しめる公演イベントにも観光客が集まっている。13日、幕を下ろした西帰浦(ソギポ)夜海フェスティバルに続き、25日から2日間エリシアンリゾートで開かれる「済州ミュージックフェスティバル」に対する外地観光客の関心が高い。市民のキム・スジョンさん〔40、蔚山市(ウルサンシ)〕は「子どもの休みに合わせて3年ぶりに済州を訪ねたが、その時より一層静かできれいになった感じ」と話した。

    日本人観光客も再び増える傾向だ。今年に入って15日まで済州道を訪ねた日本人観光客は3万2651人と、昨年同期より6.7%増えた。済州道が中国の方に重点を置いていた観光政策を多角化することで日本人観光客が5年ぶりに増加傾向に転じたわけだ。済州道の日本人観光客は2012年18万357人と頂点に達した後、2013年12万8879人、2014年9万6519人、2015年5万9223人、2016年4万7997人まで減った。

    済州道観光協会のキム・ウイナム国内マーケティング室長は「THAAD報復以降、むしろ韓国人の間では歓迎する声が高い」とし「済州道の観光環境が良くなり、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを通して反応も良く、当分韓国人の増加傾向が続くだろう」と話した。

  • 夏の休暇シーズンを迎えて済州道を訪れた観光客が西帰浦市チョンモシ憩いの場で水遊びをしている。今年済州では中国人団体観光客が急減した一方、韓国人と日本人観光客は大きく増えている。

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