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  • 韓国の結婚トレンド 非婚・晩婚・年上妻=初婚は30代前半

  • 社会・文化 2017年03月22日 15:13
  • 【世宗聯合ニュース】韓国の昨年の婚姻件数がこの42年間で最も少なかったことが分かった。結婚年齢は20代後半から30代前半にずれこみ、結婚しなかったり結婚を遅らせたりする傾向も目立っている。

     韓国統計庁が22日発表した「2016年婚姻・離婚統計」によると、昨年の婚姻は28万1600件で前年より7.0%(2万1200件)減少した。

     これは1974年の25万9100件以降、最も少ない数字だ。70年代に人口が急速に増加し始めてから維持してきた30万件台も割り込んだ。

     人口1000人当たりの婚姻件数を示す粗婚姻率は5.5件と1970年の統計開始以来最も低く、結婚しない傾向が強まっていることが浮き彫りとなった。

     同じ年齢の人口1000人当たりの婚姻件数を表す年齢別婚姻率を見ると、結婚時期も次第に遅くなっていることが分かる。

     昨年の男性婚姻率は30代前半(59.3件)、20代後半(36.8件)、30代後半(24.3件)の順で高かった。特に20代後半の婚姻率は初めて40件を下回った。20年前には99.2件、10年前には56.7件と、年々落ち込んでいる。

     女性の婚姻率は20年間、20代後半が最も高かったが、数値は大きく低下している。昨年の20代後半の婚姻率は66.5件で、10年前の81.8件、20年前の84.5件に比べ、大きな差がついた。

     しかし、30代前半の婚姻率は昨年は50.1件と10年前の29.7件に比べ大きく伸び、男性だけでなく女性の結婚も30代にずれこんでいると分析される。

     昨年1年間の男性の初婚は23万8100件、女性の初婚は23万2400件で、それぞれ前年比1万8300件、1万7500件減少した。男性の再婚は4万3300件、女性の再婚は4万8900件で、前年よりそれぞれ3100件、3800件減った。

     昨年の男性の初婚率は84.5%で、20年前の89.1%から引き続き減少傾向にある。女性の初婚率は昨年82.5%で、20年前の88.9%からは減少したが、10年前の81.5%に比べると微増した。

     婚姻年齢は初婚と再婚どちらも上昇傾向を見せた。

     昨年の平均初婚年齢は男性32.8歳、女性30.1歳で前年からそれぞれ0.2歳、0.1歳上昇した。昨年の平均再婚年齢は男性48.2歳、女性44.0歳で前年からそれぞれ0.6歳、0.5歳上昇した。

     初婚夫婦の場合、男性が年上の夫婦は少しずつ減少しているが、女性が年上の夫婦は増加傾向にある。

     20年前の96年には男性が3~5歳年上の夫婦が36.1%と圧倒的だった。しかし、2006年には28.9%、昨年には27.0%と、比率が徐々に減少している。

     男性が年上の夫婦は年齢差を問わず減少傾向にある一方、女性が1~2歳年上の夫婦の増加が目立っている。20年前には7.3%に過ぎなかったが、10年前には9.6%、昨年は11.4%に増加した。

     同い年の夫婦の割合も高くなっている。20年前に11.0%だったが、10年前には11.1%、昨年は15.9%を記録した。

     昨年最も結婚件数の多かった月は12月(10.1%)で、次いで5月(9.1%)、11月(9.0%)の順だった。9月は6.3%で結婚件数が最も少なかった。

  • 結婚年齢が年々高くなり、女性が年上の夫婦が増えている(資料写真)=(聯合ニュース)