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  • サムスンを家宅捜索 朴大統領親友の娘に資金提供か=韓国検察

  • 政治 2016年11月08日 09:56
  • 【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の親友の民間人女性、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑を捜査している韓国検察の特別捜査本部は8日午前、ソウル市瑞草洞にあるサムスン電子の社屋や大韓乗馬協会、韓国馬事会などを家宅捜索した。

    捜査本部は同日午前6時40分ごろからサムスン電子の対外協力団事務所や朴商鎮(パク・サンジン)対外担当社長の社長室などを捜索し、大韓乗馬協会関連の資料を押収したもようだ。

     サムスンは昨年から大韓乗馬協会を支援。朴社長が同協会の会長を務めている。

     サムスンは崔容疑者とその娘のチョン・ユラ氏がドイツに設立したスポーツコンサルティング会社に280万ユーロ(約3億2000万円)を提供した疑いが持たれている。この資金は同社と契約したドイツの乗馬関連のコンサルティング会社に渡り、乗馬選手のチョン氏の馬の購入や海外でのトレーニングに用いられたとされる。  

     検察はサムスンが朴大統領と密接な関係の崔容疑者に見返りを期待し資金を提供したかどうかや、ほかに便宜供与がなかったかなどを探っているもようだ。

     サムスンは、崔容疑者の実質上の支配が疑われる文化、スポーツ支援2財団の設立のために出資した53社のうち、最も多い204億ウォン(約18億6000万円)を拠出した企業でもある。

     一方、検察は5日に大韓乗馬協会の専務と元専務を聴取した。

     専務は昨年10月に策定された協会の中長期ロードマップを取りまとめたとされるが、これには2020年東京五輪の有望選手を選抜しドイツでのトレーニングを支援するという内容が盛り込まれている。チョン氏を優遇するために策定された疑いがある。また、後援名目にサムスンが4年間で186億ウォンを提供することも含まれているようだ。

     元専務は崔容疑者らが設立したドイツのスポーツコンサルティング会社の契約で実務を担当した。

     検察は近くサムスン電子の朴社長を呼び、資金提供の趣旨などについて聞く方針だ。

  • 大韓乗馬協会を支援するサムスンは、崔容疑者の娘を特別支援した疑いが持たれている(資料写真)=(聯合ニュース)