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  • 韓国人囲碁九段 AIに3連敗で敗北「すごい圧迫感だった」

  • 社会・文化 2016年03月12日 19:05
  • 【ソウル聯合ニュース】囲碁の世界トップ棋士の一人、李世ドル(イ・セドル)九段(韓国)と、米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」との対局(全5戦)の第3局が12日、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が3連勝を収めた。1勝もできず敗北が決まった李九段は「こんなにすごい圧迫感、負担感を感じたことはない。力不足だった」と肩を落とした。

    開口一番、対局に期待を寄せた囲碁ファンらに謝罪した。しぼり出すように「内容の面でも勝敗の面でも期待していただいたのに、力のなさを見せてしまった」と話した。

      この日は序盤から積極的な攻めを見せたが、アルファ碁の堅い守りに跳ね返された。李九段は「もし第1局に戻っても勝利するのは難しいだろう」と力の差が歴然としていることを認めざるをえなかった。対局前の先月末の記者会見では「(5戦中)1敗するかしないかぐらいになるだろう」と勝利に自信を見せていたが、この日は「アルファ碁の能力を見誤った」と述べた。

     第4局と第5局は13日と15日に行われる。アルファ碁との残る2局については「(アルファ碁の能力を)評価するには第3局までよりも、第4局と5局の方がいいだろう。多くの人に見てほしい」と話した。

     アルファ碁は昨年10月、2013~15年の欧州チャンピオンで中国出身のファン・フイ氏と対局し、5戦全勝した。正式なフルサイズ碁盤の囲碁で、ハンディなしでAIがプロ棋士に勝ったのは世界初で話題になった。世界最強の棋士ともいわれる李九段との顔合わせは「世紀の対局」と呼ばれ、世界の注目を集めている。

  • アルファ碁と対局する李九段(右、グーグル提供)=12日、ソウル(聯合ニュース)

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