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  • 韓米の対北強硬姿勢さらに厳しく 対話より圧力に重点

  • 政治 2016年02月19日 11:00
  • 【ワシントン聯合ニュース】韓国と米国が対話と圧力という「ツートラック」の従来の北朝鮮政策を、実質的に圧力に重点を置く方向へと転換した。韓国政府高官は18日(米東部時間)、ワシントン特派員らとの懇談会で、「これまでの対北政策を圧力と対話の両軸で引っ張ってきたとするなら、そうした基調をそのままにするとしても、圧力に重点を置くことになる」と述べた。

    この高官は「北の考え方と計算を変えるには、北が現在の政策を続ける限り得るものは無いということを国際社会の圧力によって明確に突きつけるべきだというのが韓米両国の認識だ」と説明した。

     また、中国の王毅外相が朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換する協議と並行して北朝鮮の非核化を推進するよう提案したことについて、「今は国連安全保障理事会の制裁決議を通じ北の態度を変化させるため圧力を加える努力に力を注ぐ時だ。対話を論じるタイミングではない」と一蹴した。

     安保理で議論されている北朝鮮制裁決議案に関しては、米国と中国が本格的な検討段階に入り、実効性のある強力な制裁措置を導き出すため協議を進めているとした。これまでより強力な決議案が採択される可能性があるとしながらも、その具体的な措置については言及を控えた。

     一方、高官は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍配備をめぐり、韓米間の協議が正式に始まったことに触れ、「(THAAD導入問題は)安保と国益の必要性が判断基準になる」と述べた。ほかの問題とリンクさせたり、条件が付けられたりはしていないという。

     THAAD配備に関しては、米国が韓国との協議を、北朝鮮制裁に中国を参加させる問題に絡める可能性が指摘されている。高官の発言は、安保理で実効性ある北朝鮮制裁決議案を導き出すための米中間の協議とは関係なく、韓米がTHAAD配備の協議を進行していることを強調するものと受け止められる。

  • 対北強硬姿勢を強める韓米首脳(資料写真)=(聯合ニュース)