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  • 韓国で記録的な暖冬 エルニーニョ現象が影響

  • 社会・文化 2016年01月04日 16:52
  • 【ソウル聯合ニュース】韓国気象庁は4日、昨年1年間の平均気温が13.8度で平年を0.9度上回ったと発表した。全国的な気象観測を始めた1973年以降で2番目に高かった。

     特に11、12月は異例の暖かさとなった。11月の平均気温は10.1度で平年より2.5度、12月の平均気温は3.6度で平年より1.9度それぞれ高かった。気象庁によると、12月の平均気温は過去最高、11月も過去2番目の高さとなった。

     同庁は暖冬の原因として、太平洋赤道域の海面水温が南米ペルー沖で高まるエルニーニョ現象を挙げる。2014年夏から続く大規模なエルニーニョ現象は昨年11、12月ごろがピークだったとみられ、今夏までに終息する見通しだ。

     同庁が発表した3カ月予報では今年1月の平均気温は平年を上回るものの2、3月は平年並みか平年をわずかに上回る程度となっている。

    ◇朝鮮半島のこれからの気候は

     今後、暖冬傾向が強まったり、朝鮮半島の気候が亜熱帯化したりするのではないかとの声も出ている。ただ、浦項工科大のクク・ジョンソン教授(環境工学)は「大陸と大洋の境界にある朝鮮半島の気候は他の地域より複雑な気象現象の相互作用により決まるため、特定の要因や一時的現象だけで気候変動の大きな流れを断定するのは難しい」と指摘。長期にわたる研究課題だと説明している。

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