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  • 南北次官級会談 2日目も歩み寄れず「決裂」

  • 政治 2015年12月12日 21:58
  • 韓国と北朝鮮は12日、北朝鮮の開城工業団地で前日に続いて次官級当局者会談を行ったが、意見の隔たりを埋めることができず話し合いを終えた。次回の日程も決められず、会談は事実上決裂した。

    韓国首席代表として会談に臨んだ黄富起(ファン・ブギ)統一部次官によると、韓国側は朝鮮戦争などで生き別れになった離散家族に関する問題の全面解決や南北交流活性化策などを提案したが、北朝鮮側は南北協力事業の金剛山観光の再開を強く要求してきたため、接点を見いだせなかったという。

    黄次官は「人道的な離散家族問題と金剛山観光再開は性格が違うため、連携させるのは不適切だとの立場を強調した」と伝えた上で、2008年の北朝鮮兵による韓国人観光客射殺事件の再発防止などを話し合うための金剛山観光に関する実務会談の開催を北朝鮮側に求めたと説明した。これに対し、北朝鮮は金剛山観光の再開を優先しなければ他の事案を協議することができないとの姿勢を取ったという。

    今回の当局者会談は8月25日の高官協議での合意に基づき初めて実施された。南北は泊り込みで全体会議や首席代表会談を断続的に行ったが、共同報道文を発表するような成果を出すことはできなかった。

  • 会談に臨む韓国代表(右)と北朝鮮代表=11日、開城(聯合ニュース)