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  • 韓国副首相「今年の成長率3.1%達成は厳しい」

  • 経済 2015年10月26日 08:50
  • 崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)副首相兼企画財政部長官が「(今年の成長率が)政府目標値である3.1%を達成するのに困難が予想される」と話した。7~9月期に前四半期比1.2%の“サプライズ成長”を記録し6四半期ぶりに1%台の成長を回復したが、輸出不振が続き今年の成長率が2%台にとどまるものと事実上認めた。崔副首相は24日にロシア・ウスリスクの現代重工業沿海州農場を訪問した席で7~9月期の成長率に対し「サプライズだ。追加補正予算と政府の消費振興策などの政策的効果が相当に反映された」と評価した。ただ、今年の成長率3%達成に関連しては「内需は回復しているが中国の景気鈍化など世界的な貿易不振で経済成長に対する輸出の寄与度が低いという困難がある」と説明した。

    これと関連し企画財政部が25日に出した「2015年国内総生産(GDP)の流れの主要特徴と評価」によると、1~9月期の内需成長寄与度は前年同期比3.4ポイントだったが、輸出から輸入を差し引いた純輸出の成長寄与度はマイナス1.0ポイントにとどまった。7~9月期だけ見れば内需の成長寄与度は2010年の7.9ポイント以降5年来の最高水準だ。しかし純輸出の成長寄与度がやはり2010年のマイナス1.4ポイント以降で初めてマイナスを記録し成長率を引き下げた。企画財政部は「内需の成長モメンタムが拡大し低成長の輪は断たれた。ただ内需回復にも輸出不振が続いており今年の3%成長達成に下方リスクが拡大した」と明らかにした。

    すでに韓国銀行が15日今年の成長見通しを2.7%に下方修正したのをはじめ、多くの機関が輸出減少を理由に韓国の今年の成長率が2%台にとどまるものと予測した。専門家は輸出が改善されなければ来年も3%台の成長回復は豪語できないと指摘した。延世(ヨンセ)大学経済学部のキム・ジョンシク教授は「7~9月期に現れた内需回復傾向が10~12月期まではある程度続くだろうが来年まで続くのは難しい。結局輸出が活路を見出さなければならない」と話した。