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  • 韓国大統領府 南北高官協議に連日徹夜で対応

  • 政治 2015年08月24日 14:01
  • 【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮が朝鮮半島の軍事的緊張を解消しようと24日も高官協議を続ける中、韓国青瓦台(大統領府)は2日連続となる徹夜の非常待機体制を維持し交渉の行方を見極めている。

     李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長をはじめとする政権主要幹部らは、南北高官協議が始まった22日に続き23日も徹夜で青瓦台にとどまり、協議が行われている板門店からリアルタイムで伝えられる会談の状況をモニタリングしながら対策を議論しているとされる。

     さらに、北朝鮮が南北高官協議の最中にも非武装地帯(DMZ)における砲兵戦力を2倍以上増強したほか、潜水艦約50隻を出港させるなど硬軟織り交ぜた戦術を取っていることを受け、緊張感を緩めず北朝鮮軍の動向を注視している。

     南北高官協議に直接関わる国家安保室と外交首席室の幹部らは徹夜で対応に当たっている。

     また、ほかの首席室の幹部らはソファで仮眠を取りながら待機し、青瓦台の一部関係者らは一時帰宅した後、急いで青瓦台に戻った。

     朴槿恵(パク・クネ)大統領は国家安保室をはじめとする関連機関や首席室を通じ、北朝鮮側の提案内容や北朝鮮軍の動向についてリアルタイムで報告を受けているもようだ。

     青瓦台は今回の高官協議は歴代政権の南北対話とは全く状況が異なることを認識し、協議の対応に当たっている。

     北朝鮮による地雷爆発事件や砲撃で朝鮮半島の軍事的緊張が最高潮に達したことに伴い南北高官の話し合いによって事態の解決を模索する場が作られただけに、南北対話と北朝鮮の挑発が繰り返される悪循環を断ちたいという意志が反映されているとみられる。

     青瓦台の閔庚旭(ミン・ギョンウク)報道官は24日午前の定例記者会見で、南北高官協議の進行状況について、「この時間も南北の高官が朝鮮半島の安保が危機的状況にある中、長時間にわたり厳しい交渉を続けている」と述べた。

     ただ、内容が外部に漏れ、交渉に影響が出ることを懸念し、南北高官協議の具体的な内容については言及を避けた。

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