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  • 外国人観光客 初めて1400万人突破=韓国

  • 旅行 2014年12月29日 17:04
  • 【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れた外国人観光客が今年1400万人を突破した。観光収入も176億ドル(約2兆1169億円)となり、共に過去最高を記録した。韓国観光公社が29日発表した。

     韓国を訪問した外国人観光客は、1978年には年間100万人にすぎなかったが、2000年に500万人、2012年に1000万人を超え、昨年は1200万人を突破した。

     同公社によると、今年は旅客船セウォル号の沈没事故や、円安など悪材料が重なったにもかかわらず、外国人観光客が前年比約16%増加し、ここ10年間で最も高い増加率となる見込みだ。

     国・地域別では、中国が最も多く、年末までに612万人(年間予想値)に達し、次いで日本(230万人)、米国(77万人)の順になると予想される。

     香港(55万人、38.4%増)、タイ(47万人、25.3%増)、中東(10万人、23.5%増)、ロシア(21万人、22.2%増)など、中国を除いた地域からの観光客も807万人に達し、前年(784万人)より20万人以上増えると予想される。

     外国人観光客の増加により、今年の観光収入は176億ドルで前年(145億ドル)より31億ドル(21.4%)増加する見通しだ。

     外国人観光客が韓国国内の経済に及ぼす効果は全体で約31兆ウォン(約3兆3938億円)となり、携帯電話3700万台、または中型セダン「ソナタ」47万台の輸出と同程度の効果があると、同公社は説明した。

     観光収入の増加により、今年の観光収支の赤字は2009年(12億7000万ドル)以降、最も低い22億ドル程度となる見込みだ。

     同公社は、来年韓日国交正常化50周年、2015~2016年には「韓中観光の年」記念事業や「韓・フランス相互交流の年」などを迎えるにあたり、観光広報を強化する予定だ。

     政府は、個人旅行が増加しているため、支援システムを設け、個人旅行者が便利に旅行できるようにするとした上で、観光案内所や観光地で無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」を無料で利用できるよう予算を支援する方針だ。

     観光公社は「個人旅行の満足度を高め、韓国を再び訪れたい国にする」とした上で、「当初2020年に2000万人誘致を目標としていたが、3年早い2017年に達成できるよう努力する」と説明した。