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  • 朴大統領、「主要新興国とのFTA推進、戦略的に検討」

  • 政治 2014年12月18日 15:35
  • 朴槿恵(パク・クネ)大統領は18日「主要新興国とのFTA(自由貿易協定)推進を戦略的に検討し、新興国の成長動力を韓国企業の市場開拓の機会として活用する」と話した。朴大統領はこの日、ソウル三成洞(サムソンドン)のCOEXで開かれた「経済5団体招請海外進出成果の拡散討論会」で「企業のFTA活用のための支援を強化し、FTAの実質的な恩恵を享受できるようにして、海外進出の主なネック事項である非関税障壁にも積極的に対応する」として明らかにした。

    朴大統領は「今年多くの困難にも関わらず中国・豪州・カナダ・ニュージーランド・ベトナムとFTAを妥結した」として「これから重要なのは韓国企業がFTAを積極的に活用すること」と話した。それと共に「すでに締結したFTAを引き続き補完・改善していく」として「原産地規定の改善、商品分野の追加自由化協議などを通してFTAの活用度を持続的に高める」と強調した。さらに「韓国企業が輸出時にFTA特典関税の恩恵を受けられるように業種別の原産地管理システムを拡大普及させて、関連教育やコンサルティングなど支援システムも体系化していく」として「特に韓中FTAの活用効果を最大化するために、ワンストップサービスを提供する『チャイナデスク』の設置など韓中FTA対応戦略を協定発効前に先制的に整える」と約束した。

    朴大統領はまた「政府は海外進出のルネサンスを切り開くための3大方向性を積極的に実践する計画」としながら▼FTAを積極的に活用▼中小・中堅企業の海外進出▼海外進出分野の多角化を3大方向性として提示した。朴大統領は「中小・中堅企業をグローバルなヒドゥン(隠れた)チャンピオンに育てる」として「商品競争力はあるがいまだ輸出力が不足している有望内需企業に情報・認証・マーケティング・金融・R&D(研究開発)などのオーダーメード型支援を強化する」とした。そして「中小・中堅企業自らも革新力を育てる方法を内部からだけに探す必要はない」として「政府は大韓貿易投資振興公社(KOTRA)などを通して物件情報の提供、合併後の事後管理など企業のあい路を側面支援していく」とした。

    朴大統領は「低成長がニューノーマル(New Normal、時代の変化によって生まれる新しい基準)」という話が出るほどに世界経済の展望が不透明な上に、新興国の追撃や円安など、どれ1つ侮れない状況」と最近の経済状況を憂慮した。その一方で「『登泰小天』という言葉があるが、泰山に上がれば天下が小さく見えるという意」としながら「企業の皆さんが世界のトップにそびえ立って『世界市場が私の市場だ』というような気持ちで世界市場をかき回してほしい」と要請した。