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  • 自動車・半導体超える製薬市場…バイオに突破口=韓国(1)

  • 経済 2014年12月04日 09:07
  • 韓国政府が開発の可能性が高いバイオ医薬品の海外進出を支援すると2日に発表した。このため保健福祉部と未来創造科学部は来年に各75億ウォンずつ合わせて150億ウォンの予算を編成した。保健福祉部のキム・ヨンソン保健医療技術開発課長は、「2017年までにグローバルバイオ医薬品を少なくともひとつは輩出する」と話した。

    韓国の製薬産業が化学合成(ケミカル)医薬品からバイオ医薬品を中心に変わっている。サムスンが新収益事業としてバイオを挙げ、韓国のバイオベンチャー企業が世界市場で頭角を現わしていることから韓国政府もバイオに注目している。ケミカル医薬品と違い、「バイオはわれわれもやってみる価値はある」という判断からだ。韓国の製薬産業は100年を超える歴史にもかかわらず、世界的な製品を出すことができなかった。国産新薬21品目のうち多国籍製薬会社製品よりも国内売り上げが多い製品は保寧(ポリョン)製薬の高血圧治療剤だけだ。“お金になる”新薬はほとんどなかった。

    だが、バイオは違う。自動車市場と半導体市場を合わせた規模に匹敵する1000兆ウォンの世界の製薬市場でバイオ市場は成長を続けている。2020年まで年平均24%ずつ成長するとみられる幹細胞治療剤市場では韓国のバイオベンチャーが世界をリードしている。世界で発売された幹細胞治療剤5品目のうち4品目が韓国製だ。遺伝子治療剤分野の技術力も米国企業との技術格差は3.8年と他の分野より短い。

  • 生物体抽出成分で作るバイオ医薬品は細胞培養や遺伝子操作技術で開発される。世界トップの細胞培養機器メーカーであるメルクの実験室写真。(写真=メルク)