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  • キッチン家具にタッチスクリーン、インターネット機能導入=韓国

  • 経済 2014年11月11日 17:23
  • “ワーキングマザー”のイ・ミリョンさん(35)は化粧台から流れる歌で朝が始まる。午前7時になると、化粧台の鏡に起床時間を知らせる「7:00」の文字が点灯する。イさんが好きな歌がアラームとして流れ始める。鏡をタップしてアラームを消すと、今日のスケジュールとショッピングリストがメモとして浮かび上がってくる。リストをクリックすると物価を確認することができる。キッチンの壁にはレシピ映像が映しだされる。料理中にかかってくる電話はシンク台の画面を軽くタップして取り、友人とメッセンジャーで対話もする。

    先端情報通信技術(ICT)と家具を結合させた「スマート家具」を利用した姿だ。現代デパートグループの生活文化企業「現代リバート(LIVERT)」は「スマートファニチャー」を韓国内で初めて商用化したと10日、発表した。SKテレコムと10カ月間、共同で開発したものだ。

    スマートファニチャーはキッチン家具や化粧台の鏡、壁面にタッチスクリーンと有無線インターネット機能を埋め込み、スマートフォンのように使える家具だ。「スマートフォン・ミラーリング技術」を適用して、通話だけでなくスマートフォンに保存された音楽やテレビ、映画も楽しむことができる。▼ラジオを聞いて天気情報やニュースを検索するサービス▼料理情報と農水産物価格の情報、料理用タイマーサービス▼家族間メッセンジャーや写真アルバムサービス--も利用することができる。今後、建設会社のホームネットワークシステムと統合させてセキュリティー・冷暖房システムを制御しながらエネルギー使用量を点検するなど、「スマートホーム・サービス」にも活用できる見込みだ。現代リバートは早ければ今月中に主な建設会社を対象にスマートファニチャー実演会を開いて本格的な製品生産に入る予定だ。

    消費者が実際に暮らしの中で使える製品は、早ければ来年2月に公開される。今年末からリバートスタイルショップのような大規模な店舗や、プレミアム家具需要の高い住居地域を中心にスマートファニチャー製品の展示を進めていく。

  • 現代リバート(LIVERT)が鏡と壁面にタッチスクリーンを埋め込みスマートフォンのように使う家具「スマートファニチャー」を10日、お披露目した。(写真提供=現代リバート)