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  • 日本人が韓国伝統酒の専門家?伝統酒ソムリエ大会に行ってみたら…

  • 社会・文化 2014年10月14日 16:00

  • 先週、忠清南道(チュンチョンナムド)・大田(テジョン)で興味深い大会が開かれた。伝統酒ソムリエ大会だ。農村振興庁と(社)韓国国際ソムリエ協会の主催によるこの行事は、韓国代表・大学生・外国人の3部門に分かれ、伝統酒に対する知識とサービスを競い合う大会として今年で5回目を迎えた。

    今大会がこれまでの大会と違う点を挙げるならば、外国人部門に日本人が参加したことだ。(社)韓国マッコリ協会が主催(後援:デジタル朝鮮日報)、韓国観光公社の創造観光公募展で最優秀賞も受賞したプログラム「外国人マッコリソムリエ体験教室」(運営者 ミョン・ウク氏)の出身者たちである。

    村岡ゆかりさん(飲食文化研究家)、太田恵美さん(元ANA職員)、浅野わかなさん(元KTVレポーター)がその主人公。今大会のために韓国国内の醸造場を訪れたり伝統酒造りの名人らを訪ね回った他、自費合宿を行なったりもした。また、伝統酒に関する知識向上のため互いに予想問題を持ちよったり、彼女たちにとっては外国語である韓国語でのスピーチも練習。さらに伝統酒に関する展示会や祭りなどには必ず参加し、少しでも韓国の伝統酒に近づくために努力した。
    3人が最も苦労したのは、テイスティングもさることながら、伝統酒に関する古い文献を読み理解することだった。韓国人にとっても難しい本を読み、日本語で理解し、韓国語で暗記するというのは容易ではなかった。

    大会での対戦相手はソムリエ専門過程を履修した別の外国人だったが、3人は努力の甲斐あり銀賞や奨励賞など全員が受賞。韓国初・農村振興庁が認める日本人伝統酒ソムリエの職位を付与された。

    今大会に審査委員として参加した2012年韓国代表部門伝統酒ソムリエ大賞のイ・ヒョンジュさんは、伝統酒に興味を抱き熱心に探求する外国人部門出場者たちの姿に感動、「韓国国民として自国文化に自負心を持ち、趣きと味を守りながらさらに伝統酒に関心を傾けねばならない」と話した。