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  • 預金金利1%台に落ち込むか 超低金利時代へ=韓国

  • 経済 2014年08月17日 13:33
  • 【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が政策金利を引き下げたことを受け、市中銀行の預金金利の低下が相次ぎ、韓国も年1%台の超低金利時代に入るとの懸念が広がっている。高齢者ら利息収入で生活する人が増えており、対策づくりが急がれている。

     世界的な金融危機に陥った2008年、年5.87%だった市中銀行の1年物定期預金の利率は10年に3.86%、13年に2.89%に低下し、今年6月は2.68%に落ち込んだ。この2カ月間、市中銀行が預金金利を相次いで引き下げ、実質金利は2.2~2.3%となっている。

     今月14日、韓国銀行が政策金利を年2.50%から2.25%に引き下げ、年2%台の定期預金商品もなくなる見通しだ。専門家らは政策金利の追加の引き下げが行われると予想している。サムスン経済研究所のチョン・ヒョチャン首席研究員は「韓国はすでに超低金利時代に入った」と分析している。

     利息収入の減少は高齢層に大きな打撃を与える。米国や欧州、日本などの先進国は老後の所得に年金が占める割合が6~8割に達するが、韓国は13%にすぎない。高齢者福祉も十分に整っておらず、利息収入の減少は高齢層の消費減少や生活水準の低下に直結しかねない。

     12年の家計の利息収入は49兆ウォン(約4兆9000億円)で、家計所得全体に占める割合は1割に上る。利息収入の減少は家計収入の減少と消費の低迷につながる懸念がある。