韓国HOTニュース
  • <サッカー>韓国代表の洪監督が辞任へ

  • スポーツ 2014年07月10日 08:15
  • サッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(45)が退く。

    洪監督は10日午前、ソウル新門路サッカー会館で記者会見を開き、これを発表する。3日に許丁茂(ホ・ジョンム)サッカー協会副会長が「洪監督は来年1月に豪州で開催されるアジアカップまで任期を満たす」と発表してから1週間ぶりだ。

    洪監督は9日、中央日報との電話で、「サッカー協会の要請のため指揮棒を置くことができなかったが、責任を取らなければいけないという考えを持っていた」と話した。

    洪監督はブラジルワールドカップ(W杯)で2敗1分けと、1998フランスW杯以来最悪の成績を出した。対外的には去就を明らかにしなかったが、サッカー協会には2度にわたり辞意を伝えた。先月27日(日本時間)のベルギー戦を終えた後に辞意を伝え、2日に行われた鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会長(52)との面談でも同じ考えを明らかにした。

    しかし鄭会長は「1年という短い期間しか与えられなかった協会の責任がもっと大きい」という執行部の意見を伝えながら引き止め、洪監督もこれを受け入れた。サッカー協会が「ポスト洪明甫」に対する代案を準備できていない点、アジアカップまで6カ月しか残っておらず、準備期間が短い点も考慮の対象となった。

    許丁茂副会長は3日、「洪監督が選手として、監督として、韓国サッカーに残した足跡と私たちに与えた喜びと希望をよく知っているはず。W杯では成績を出せなかったが、失敗を生かしてアジアカップでは代表チームをうまく導くと期待する」とし、留任の背景を説明した。

    洪監督が1週間ぶりに去就に対する態度を変えたのは、代表チームに対する否定的な世論が予想以上に激しかったからだ。代表メンバーの選抜から選手の起用まで雑音が多かったうえ、選手の情熱を失ったようなプレーがファンに失望感を抱かせた。韓国代表は先月30日朝に帰国した際、(これでも食らえという意味で)屈辱的な「アメ洗礼」も受けた。

    代表チームの不振に対してサッカー協会で誰も責任を取らない状況も洪監督の決断を後押しした。許副会長は記者会見で、「自分の地位をかけて責任を取る人はいないのか」という質問に対し、「今回のW杯の進行過程を最初から最後まで分析している。その結果に基づいて対策を用意し、決算できる方法を探す」という原則的な返答をした。

    W杯の舞台で失敗した監督のうちサッカー協会が留任を決めたのは洪監督が唯一だった。チャ・ドゥリ(34、ソウル)は3日、ツイッターに「98年はなぜ…? 一人で…」というコメントを残した。1998フランスW杯当時、チャ・ドゥリの父・車範根(チャ・ボムグン)監督が成績不振を理由に大会途中に更迭されたケースと比べ、洪監督を留任させたサッカー協会の決定をそれとなく批判した。

    サッカー協会は洪監督の辞任発表と同時に、「後任監督の選任」という重要な課題を抱えることになった。サッカー協会の関係者は「技術委員会の改編作業が最終段階にあるだけに、できるだけ早く監督人選作業に入る」とし「2018ロシアW杯を眺めて、長期的な観点で指導者を選択することも考慮している」と話した。

  • 写真=洪明甫監督がW杯の成績不振に対する責任を取り、退くことになった。(中央フォト)