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  • 韓国僧侶が提訴「日本から盗んだ仏像は返すべき」

  • 社会・文化 2014年01月21日 10:04
  •  一昨年、長崎県対馬市の寺社から窃盗団が仏像を盗み韓国に持ち込まれた問題で、韓国の僧侶で文化財の返還運動を展開する市民団体代表、慧門(ヘムン)氏は21日までに、仏像を日本に返すよう文化財庁長に求める訴訟をソウル行政裁判所に起こした。

     慧門氏は「韓国の裁判所で仏像を盗んだ主犯格の有罪が確定した。仏像は盗難品なので返すべき」と主張。「仏像のせいで、日本で『嫌韓』の雰囲気が広がっている。仏像の返還は韓日関係の改善につながるだろう」と強調した。

     韓国に持ち込まれた仏像は対馬・海神神社の国指定重要文化財「銅造如来立像」と観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の2体。このうち、慧門氏が返還を求めているのは銅造如来立像だ。観世音菩薩坐像については、元の所有者だと主張する韓国の寺が倭寇(わこう)に略奪されたと主張。日本に渡った経緯が分かるまで返還しないよう求める仮処分を大田地裁に申し立て、認められている。

     窃盗団3人は2012年10月、海神神社と観音寺から仏像を盗み、韓国に持ち込んだ。主犯格の2人は文化財保護法違反の罪で懲役3~4年の実刑判決を受けた。控訴審でも一審判決が支持され、2人は上告せず、刑が確定した。

     仏像2体は現在、韓国国立文化財研究所に保管されている。

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