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韓国文化と生活

  • 日本に勝るとも劣らない学歴社会である、韓国。今回は、韓国の教育が一般的にどのようになされているのか、見てみることにしよう。
    韓国オンマ(おかあさん)達の教育熱。どの国にも負けません!
    韓国の初期教育はいつからはじまるのだろうか?子供が生まれたすぐから0才教育をはじめる人もいるが、ほとんどのオンマ達は満2才になる頃からハングルや算数の簡単な計算を教え始める。中には英語を始める子もいたりする。満5才頃になるとほとんどの子が、ピアノ学院や美術学院、テコンドーの道場等に通い始める。幼稚園やオリニチブと呼ばれる託児所でもハングル、算数、美術、英語等は基本である。 
    当然、初等学校(小学校)では基本的なことは身に着けているものと見て授業をすすめるので、マスターしていない子は最初から苦しい学校生活をすることになる。 ともかく初期教育に関心の高い韓国である。
    学習紙(ハッスッチ)
    韓国には、日本の「進研ゼミ」のような通信教育教材で「学習紙(ハッスッチ)」というものがある。ほとんどの子供が、何らかの学習紙を必ず受講しているといってもよい。

    学習紙にもいろいろあって競争が激しく、中でも訪問の先生付きの学習紙「パルガンペン(赤ペン)」「クモン(公文)」などが人気を集めている。学習紙の相場は1ヶ月20000ウォン程度と安く、学院(塾)に比べて経済的負担がないのが人気。
    保護者を悩ませた「寸志」とは?
    初等学校入学と同時に心配になるのが?寸志(チョンジ)と呼ばれるワイロの問題だった。

    「出さなければわが子を良くみてくれないのでは、出すならある程度の額が必要では…」という悩みが始まるのである。それが最高潮に達するのが「ススンエナル(先生の日)」。

    この日は、お世話になった先生に感謝と尊敬の意を表する素晴らしい日なのだが、残念ながらこの日休校する学校も少なくない。他でもない「寸志」の悪習の故である。
    2017年からは「先生の日」に個別で贈り物をすることができなくなり、長らく続いた議論もいったん解決をみた形に。しかし、まだまだ現場では「紙のカーネーションなら良いのでは?」など、長年続いた風習の急変に戸惑いもある。

    一部の学校では、先生の通る道にレッドカーペットを敷き拍手で迎えたり、歌を歌うなど、「毎日お世話になっている先生や、人生に影響を与えてくれたかつての恩師に感謝する」という本来の意味にあったイベントを行なう工夫が行なわれている。
    隣りの子が気になる?
    さて、遊ぶ時間も無く「学院(ハグォン)」(塾)に通わなければならない小学生であるが、中学校入学はどのようになされるのか。韓国では一般的に、住んでいる地域指定の中学に入学しなければならない。そのため、教育の質が最高であるとされる江南(カンナム)エリアの中学校に入学しようと、わざわざ江南に引っ越す家庭もある。しかしながら、生活水準の高い江南に住める人は限られている。

    近年、江南と江北の教育水準の格差はますます著しくなっている。これは、「富益富、貧益貧(プイップ、ピニッピン)」すなわち「富む者はますます富み、貧しい者はどんどん貧しくなる」の現象のひとつともいえる。
    江南地域の教育事情は、他の地域と比較し難いものがある。例えば、隣りの子が高額課外個人授業を受けているとしよう。韓国のオンマたちは、すぐにでも飛んでいって情報を集め、我が子も同等水準のレッスンを受けさせようとする。必要とする者がいればとてつもない高額の不法課外授業も通用してしまう。 学院(塾)と課外個人授業を中心とした教育、学校もまたそれに応じた教育になりかねない。
    高校入試が無いって本当!?
    歴史は1974年にさかのぼる。
    当時、高校入試のため、中学生の91%が1日4時間以上の課外個人授業を受けており、精神障害等の、いわゆる「中3病」にかかっている学生が全体の27%にも達していた。ソウル、プサンの名門校に入学するため、年に1万5000名の学生が転入していた。この亡国病とも言えるほどに過熱した課外授業を防止し、初・中学教育を正常化するため、1974年、パク・チョンヒ大統領時代に導入されたのが「高校標準化制度」である。
    これは、地域別に高校を指定し、抽選で学生を最寄りの学校に振り分ける制度である。学力差の軽減と一流高進学のための私教育費の軽減が目的で、高校入試の地獄から学生を救う対策であった。 しかしながら、運が良ければ誰でも一流高に入学できるこの制度を、優秀な学生達は非常に嫌っているようだ。現在、ソウル、プサンをはじめとする中小都市で施行されており、その他の地方は地域別にさまざまな制度をとっている。
    自律学習
    大学受験は日本以上に厳しい。韓国で夜遅く高校の前を歩くと、教室の電気がついていることに気づくだろう。これは「自律学習(チャユルハッスッ)」といって、父母たちの私教育費を軽減するために、夜まで高校を開放しているのだ。学生たちは放課後もみんなで学校に残り、夜遅くまで自習する。

    名前は「自律学習」というが、自律どころかほとんど強制に残らせる学校が少なくない。塾に行く生徒だけ特別に許可をもらって帰らせてもらえたり…。有名大学に一人でも多くの生徒を送るためだろうか。
    もちろん学院(塾)に通う生徒も多い。最近、日本のセンター試験にあたる「大学修学能力試験(スヌン)」を受けた後、論述試験を出す大学が増えている。暗記・注入式教育を廃止し、創意的な思考能力と論理的表現力を育てるためというが、新しくできた論述学院に通い、模範答案を学ぶという、これもまた一つの注入式教育に陥る可能性を秘めている。
    遊ぶ大学生
    遊び盛りの10代に、思いのままに遊ぶ事ができなかった故か、勉強に疲れはててしまったのか、大学に入学したら酒を飲み、遊ぶ学生たちが見られる。競争もなくなり、統制するものもないからであろう。勉強しなくても卒業できるという事もひとつの理由であるといえる。
    「キロギアッパ」って知ってる?
    注入式教育や入試地獄から解放されたいため、また、私教育費が負担になり、海外への初期留学が目立ってきている。母子は海外で暮らし、父は韓国でせっせと働いて学費を送ってあげる生活。この父をさして「キロギアッパ(雁のおとうさん)」という。雁は、夫婦仲が良く、別れても生涯再婚せず子供を丁重に育てるというではないか。しかしながら、このキロギアッパ、孤独と寂しさから自ら命を絶つという事件にもあるように、社会問題になりつつある。心痛い話である。
    米・欧圈にいる留学生は、人種差別等の問題で敏感な年頃に傷付き、その後遺症も少なくないと言われている。初期留学の長・短点を良く見極めて決定する必要があるのではないだろうか。
    いろんな問題を抱えた韓国の教育事情であるが、統計によれば、韓国の文化水準や価値観は、世界でも最高レベルの水準だそうだ。学校で学ぶ課目が世界のどの国と比較しても多く、水準も高いので、全人教育という意味では最高であるといえる。

    水準の高さを求めるだけでなく、学生達が自らの創意力と適性を充分に発揮できる教育が実現されることを願ってやまない。

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