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韓国旅行でのPM2.5予防と対策


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大気の中に含まれる目に見えない汚染物質PM2.5。黄砂(ファンサ)と共に人々の関心を集めるトピックのひとつです。

喉の痛みや目のかゆみを起こしたり、喘息や気管支に持病を抱える人は注意が必要となるので、韓国旅行の前にチェックしておきましょう。

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PM2.5の基礎知識
PM2.5とは?
PM2.5(微小粒子状物質)は韓国語で「超微細粉塵(チョミセモンジ)」と呼ばれる、大きさが2.5マイクロメートル(1マイクロメートル=1mmの千分の1、髪の毛の太さの30分の1)以下の非常に小さな粒子のこと。

共に言及されることの多い、浮遊粒子状物質であるPM10(10マイクロメートル以下の粒子)よりも小さい粒子です。

PM2.5は単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩などを成分とする様々な物質の混合物となっています。

その微小さから人体の奥に入り込みやすく、喉の痛みや目のかゆみを起こしたり、喘息、気管支炎などの呼吸器系への影響に加え、血液やリンパなどの循環器系への影響が心配されています。
PM2.5の発生源は?
ボイラーや焼却炉などばい煙を発生する施設、コークス炉や鉱物堆積場など粉じん(細かいちり)を発生する施設の他に、自動車や船、航空機などの移動手段があります。

こうした人為的な発生源以外にも、土壌、海洋、火山など自然による影響もあります。また実は調理、ストーブなど、家庭内の身近なところからも発生します。
PM2.5の発生時期はいつ?
PM2.5はほぼ1年中発生していて、なくなる時期はありません。韓国では12月から3月に濃度が上昇するとされています。韓国環境部によると、PM2.5の平均濃度は4月から11月にかけてが20マイクログラム/立法メートルであるのに対し、12月から3月にかけてが29マイクログラム/立法メートルと、約40%もの差があります。

ただし、偏西風の影響による黄砂とあいまって、春先は特に空気が悪いと感じることが多くなるでしょう。
PM2.5問題への取り組み
大気汚染の状況を知らせる電光掲示板
大気汚染の状況を知らせる電光掲示板
韓国の環境部では2015年から「超微細粉塵注意報・警報」制度を導入し、天気予報のように4段階で大気の状況をリアルタイムに提供。市民に注意喚起を行い、この基準をもとに野外活動の制限などを呼びかけています。

ソウル市では災難情報発信用ツイッター(外部サイト、韓国語)気候環境本部ホームページ(外部サイト、韓国語)などで、PM2.5への注意とそれに伴う行動要領を発信しています。
大気が澄んでいると青、注意報が出ていると赤
大気が澄んでいると青、注意報が出ていると赤
その他にもPM2.5が最悪の数値を記録した日に地下鉄・バスを無料にする、NソウルタワーのライトアップでPM2.5濃度がわかるようにするなど、市民の関心を高めるために、あの手この手の対策が行われています。

また、環境問題の解決には国家間の協力が不可欠であるという認識のもと、1999年より開かれている日中韓三カ国環境大臣会合に加えて、2019年からは韓中晴天計画を締結し、PM2.5低減に向けた議論が続けられています。

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観光・外出時はしっかりガード!PM2.5対策
一番の予防は体内に流入するPM2.5をできる限り防ぐこと。外出時の基本として以下のことはしっかりおさえて おきましょう!

・外出時はマスクを着用する
長袖、眼鏡、帽子、スカーフなどを着用し、体に付着するPM2.5を防ぐ。
・手洗い、うがい、歯磨きを頻繁に行ない、体に付着したPM2.5を洗い流す。
・こまめに水分をとり、体内に流入した有害物質の排出を促す。
機能性の高いマスクを
KFの数値が目印
KFの数値が目印
PM2.5予防にマスクは必須です。特に大気中の汚染粒子を遮断する性能を表す指数「KF(Korean Filter)」表示のあるマスクが有効です。

KF80は0.6マイクロメートルの大きさの粒子を80%以上遮断、KF94、KF99は0.4マイクロメートルの粒子をそれぞれ94%、99%遮断するという意味です。数値が高いほどサイズの小さい粒子を遮断する機能をそなえています。
マスクを着用して予防
マスクを着用して予防
マスクは形崩れを起こすと肌への密着力が低下し性能が落ちるため、洗っての再使用は避けましょう。

また女性の場合、化粧崩れを気にしてティッシュ等を挟む人がいますが、マスクと肌の間に隙間が生じPM2.5の流入を促してしまうため、単独で着用するようにします。
うがい薬や喉スプレーも活用
うがい薬や喉スプレーは、喉のイガイガや腫れなどに役立つ
うがい薬や喉スプレーは、喉のイガイガや腫れなどに役立つ
PM2.5が身体に入り込みやすい経路の一つは口。うがい薬や免疫力を向上させる喉スプレーが役立ちます。

コンビニや薬局で購入可能ですが、よく分からない場合は、「ガグルエッ(うがい薬)/モッスプレイ(喉スプレー) チュセヨ(ください)」と店員に声をかけてみましょう。
水分補給はたっぷりと
ビングレ社の「マルグンハヌル(澄んだ空)トラジ茶」
ビングレ社の「マルグンハヌル(澄んだ空)トラジ茶」
こまめな水分補給は大切。ミネラルウォーターはコンビニで手軽に買うことができます。

韓国らしい飲み物ならトラジ茶がおすすめ。トラジとはツルキキョウの根のことで、咳を抑える働きがあるとされ、呼吸器系に効能のある食材。
肌荒れ予防に韓国コスメ
「MEDIHEAL」のPM2.5付着を防ぐ効果が期待できる「N.M.F アンチダストカーミングマスク」
MEDIHEAL」のPM2.5付着を防ぐ効果が期待できる「N.M.F アンチダストカーミングマスク」
PM2.5は、微粒子が毛穴をふさぎ肌荒れを引き起こすともされています。

肌を守るためには、マスクなどでPM2.5の肌への付着を防ぐことはもちろん、帰宅後はしっかり、クレンジングと洗顔をし、肌を清潔に保つことが大切です。

韓国のドラッグストアでは、クレンジングや洗顔クリーム、パックなどの商品に미세먼지(ミセモンジ)対応と書かれたポップをよく見かけます。興味のある人はこのハングルを覚えておいてください。
黄砂にも注意しましょう!
毎年3月から5月に中国大陸から偏西風に乗って飛来してくる黄砂。PM2.5同様に「黄砂危機警報」があり、ひどい場合には外出を控えるように注意報や警報が発せられることも。深刻な環境問題となっています。

春先に韓国旅行へ行く場合には予報をチェックするなど、注意しておくとよいでしょう。

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掲載日:24.01.14

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