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韓国文化と生活

  • 韓国人のソルラルの過ごし方は?
    韓国では陽暦でも新年の祝いをしますが、日本のような年末年始休暇はなく1月1日が祝日になっているだけ。そのため、韓国の企業で働いている人は、12月31日も1月2日も通常通り勤務があるので、1月1日にお正月気分を味わう時間はあまりありません。

    そんな韓国で、お正月連休があって故郷に帰省したりするのが陰暦1月1日の「旧正月(ソルラル)」です。韓国の旧正月はどういうものなのか、見てみましょう。
    準備
    ソルラルの贈り物
    1週間ほど前になると、百貨店大型マートは「ソルラル」の贈り物を買う客であふれます。韓国では親しい人への贈り物ももちろんですが、親への贈り物も必須です。
    お正月の買出しで大繁盛!
    市場は「茶礼(チャレ)」などに使う食品の買出しで大賑わい。テナント料を払っている市場のお店よりも、勝手にお店をだしている露天商の方が賑わっていたりもします。

    【NOWソウル】
    旧正月間近!予算5万ウォンの贈り物がずらり
    ソルラル直前。どこもかしこも大忙し!
    ソルラル直前、市場は大忙し!
    旧正月の連休スタート!
    ソルラルは韓服(チマチョゴリ)で
    昔は、新年を新しい気持ちで迎えようと、新しい服を準備する風習がありましたが、最近はあまり見かけなくなりました。

    しかし新婚夫婦や小さな子どもたちは、チマチョゴリ(韓服、ハンボッ)を着て挨拶することもまだ多いようです。
    民族大移動(帰省ラッシュ)
    旧正月連休の前日夜から始まる帰省ラッシュ。「ソウル駅」、「高速バスターミナル」など、大都市のターミナル駅は帰省客で混み合います。

    高速道路は、大渋滞にまきこまれるのは毎年のこと。そして路肩をガンガン走る違反車がいるのも毎年のこと。お弁当は必須、中にはコンロと焼肉セットを持っていくというツワモノもいるとか。

    【NOWソウル】
    ソウル駅、旧正月の帰省ラッシュ始まる
    帰省ラッシュを迎えるソウル駅!旧正月休みがスタート
    故郷へ到着
    親戚への挨拶まわり
    故郷に到着したら、ゆっくり一休み!といきたいのですが、すぐに地元の親戚の家々への挨拶まわりが始まり、長旅の疲れを癒す時間はありません。
    料理、茶礼床(チャレサン=先祖供養のお膳)の準備
    挨拶まわりが終わったらすぐに茶礼床の準備の始まり。でも、法事の準備をするのは女性だけで、料理の準備も一日がかりです。一方、男性は寝て、食べて、花札やゲームをして遊んでいます。仲が良い新婚さん夫婦も、この連休を境にケンカが始まることもあるとか。
    親戚同士が集まれば…
    お正月の遊びといえば、ユンノリ、花札と相場が決まっています。
    新年の挨拶(セベ)
    家長(おじいさんになる場合が多い)に向かって、長男、長男の長男、長男の次男…、長男の長女、長男の次女…、長男の妻といった順で、クンジョル(ひざまずいて頭をさげる深いお辞儀)をします。大家族であればあるほど、大変なのです。

    新年の挨拶は「セヘ ポッ マニ パドゥセヨ(今年も福をいっぱい受けてください)」といいます。
    挨拶を受けた人は、ためになる話や言葉 をかけてあげて、セベットン(お年玉)をあげます。このお年玉が子供達にとっては一番の楽しみ。40~50歳の大人でも、おじいさんからお年玉をもらえることがあるそうです。
    先祖供養の簡単な儀式、茶礼(チャレ)
    茶礼床
    茶礼床
    「茶礼」は午前中に行われます。このときだけは男性陣の出番。先祖にお酒をついで、「今年一年よろしくお願いします」と礼を捧げるのが、この「茶礼」。

    「ソルラル」のメインイベントですが、ここに一番苦労した女性陣は参加できず、多くの場合、部屋の外で見守ります。しかしながら最近は少しずつ変わってきて、女性たちも参加する家庭もあるそうです。
    トックッ(お餅入スープ)を食べる
    「茶礼」が終わったら、家族全員でトックッを食べます。お餅入スープといっても、お雑煮とはまったく違うもの。うす~く切った白いお餅と少しの具が入ったスープ。本来はお餅以外は何も入れないのが良いみたいです。新年に厳粛な心をもつためだそう。

    「トックッを食べるとめでたく1歳年をとる」といわれてます。
    墓参り(ソンミョ)
    トックッを食べ終わったら、先祖のお墓参りに出かけていきます。韓国では昔は土葬が多かったため、地面が盛り上がっているお墓が多いのが特徴です。
    再び地獄の帰省ラッシュへ!
    「ソルラル」の翌日は連休の最終日になっていることが多く、明日からは出勤や登校です。日本のようにしばらくはお正月気分でいられる、という感じではありません。

    「ソルラル」を終えて、家族とのしばしの別れの後には、Uターンラッシュが再び待っているので、気持ちをしっかりと保って出発します。
    連休終了
    そして次の日からは、普段とかわりない毎日が始まります。

    こうしてみると忙しくて大変な日という印象を受けますが、家族が久しぶりに全員あつまって過ごすこと、それが韓国人にとってはとても大事なことなんでしょうね。でも、やっぱり「もう、うんざり!」と思っているお嫁さんも結構いて「ソルラル」や「秋夕(チュソク)」前後には『お嫁さんシンドローム』なんて言葉が流行るんだとか…

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              掲載日:04.01.29   最終更新日:22.01.03
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