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韓国文化と生活

  • 韓国ドラマファン、韓国映画ファンなら定期的に芸能ニュースで良く目にする韓国の映画祭授賞式。

    前年受賞者によるハンドプリント(ハンドプリンティング)イベントから授賞式の気配が感じられるようになり、当日はお馴染みの俳優らがドレスやタキシードに身を包みレッドカーペットを颯爽と歩く光景はもちろん、受賞の瞬間そして受賞後のスピーチも見ごたえ抜群です。

    韓国には様々な映画祭・受賞式があるので、それぞれどのようなもので、いつ開催されるのか?紹介いたします。

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    3大授賞式
    「百想芸術大賞」、「青龍映画賞」、「大鐘賞映画祭」の3つが韓国の3大映画授賞イベントとして知られ、現地でのレッドカーペットや式典観覧はもちろん、テレビでも生中継されます。式典ごとに部門は異なりますが、助演男優・女優賞、主演男優・女優賞、監督賞、作品賞などが表彰され、受賞者による感謝や感想を伝えるスピーチにも注目が集まります。
    5月上旬
    百想(ペッサン)芸術大賞
    (백상예술대상・ペッサンイェスルテサン・Baeksang Arts Awards)
    「百想芸術大賞」は、韓国の大衆文化芸術の発展と、芸術に携わる関係者の士気高揚を目的として1965年に始まり、毎年5月上旬に開催されています。

    前年4月から3月まで1年間、韓国で上映された「映画」、放送された「TV番組」、劇場公演の「演劇」の3分野において、それぞれ制作陣・出演陣を表彰します。

    賞を創設したのは韓国の大手新聞社「韓国日報社」で、創立者・張基栄(チャン・ギヨン)氏の雅号「百想」が、授賞式の名称に採用されました。

    他の授賞式は映画だけを表彰する中、テレビドラマや演劇作品まで合わせて表彰する総合芸術賞で、「韓国のゴールデングローブ賞」とも呼ばれています。
    11月下旬
    青龍(チョンニョン)映画賞
    (청룡영화상・チョンニョンヨンファサン・The Blue Dragon Film Award)
    韓国映画産業の発展のため、韓国の大手新聞社「朝鮮日報社」が1963年に創設した映画授賞式です。1973年に一度廃止されましたが、17年後の1990年に「スポーツ朝鮮」の主催で復活し現在に至ります。

    1年間、国内で公開されたすべての映画を対象とし、ミニシアターで上映されるようなインディペンデント系映画(独立系映画)も表彰されるなど、映画関係者から審査の公平性が高く評価されています。
    2012年から16年まで5年間「青龍映画賞」の司会でコンビを組んだキム・ヘス(左)と、ユ・ジュンサン(右)

※2014年撮影
    2012年から16年まで5年間「青龍映画賞」の司会でコンビを組んだキム・ヘス(左)と、ユ・ジュンサン(右)
    ※2014年撮影
    授賞式の司会進行には男性俳優・女性俳優1名ずつ選ばれ、男性司会者は3~5年の間隔で交代する一方、女性司会者は女優のキム・ヘスが1993年から約30年間(1998年を除く)司会を務めています。

    見事なドレス姿はもちろん、安定した進行力と受賞者に語り掛けるコメント力に優れ、「青龍映画賞といえばキム・ヘス」という話題も韓国では毎年の定番です。
    12月中旬
    大鐘賞(テジョンサン)映画祭
    (대종영화제・テジョンサンヨンファジェ・Daejong Film Awards)
    「大鐘賞映画祭」は3つの映画賞のうち歴史が最も古く、1959年に国の文教部(現・教育部=日本の文部科学省に相当)主導で設立されたもので「優秀国産映画賞」としてスタートし、1962年から「大鐘賞」の名称に変わりました。そのため、1991年まで政府の補助金のもと政府主導で開催されていましたが、92年から主管は民間に移っています。

    3大授賞式の中で唯一「映画賞」ではなく「映画祭」となっていますが、映画上映スケジュールはなく授賞式のみの開催です。紛らわしいため「大鐘賞」と略されることが多く、また、その余波を受けて「青龍映画賞」も「青龍映画祭」と混同されたりもします。

    2008年までは夏に開催され、その後、秋に変更。2021年は2月に開催を試みたものの見送られ、2022年は12月に開催されるなど開催時期に変動があります。
    その他の授賞式
    12月
    アジア・アーティスト・アワード
    (아시아 아티스트 어워즈・Asia Artist Awards - AAA)
    韓国の芸能ニュースメディア「スターニュース(Star News)」による授賞式で、1年間アジアと韓国を輝かせたK-POP、韓国ドラマ、韓国映画までエンタメ全般を表彰するもので、歌手と俳優が一堂に会して表彰される唯一の授賞式です。

    韓国だけでなく日本や中国などのアジアはもちろん、ヨーロッパやアメリカなど全世界を対象に集めたビッグデータを基準に、歌手部門・俳優部門の受賞者が選出され、世界が注目している人物に各賞が送られます。
    12月
    地上波TV局 演技大賞
    (연기대상・ヨンギテサン)
    KBS、MBC、SBSの地上波3局が年末に自局で放送するドラマ受賞プログラムです。各テレビ局では12月中旬から「歌謡祭」で歌手・音楽グループを表彰し、「芸能大賞」でバラエティ番組や芸能人を表彰。そして最後に「演技大賞」が開催され、その年に放送された各局ドラマの出演陣・制作陣を表彰します。

    MBCは12月30日に、KBSとSBSは12月31日の大晦日に生放送され、「演技大賞」を見ながら年越しをする、というのが韓国ドラマファンに定番の年越しです。
    映画祭
    地域ごとに小規模な映画イベントなどが頻繁に開催されていますが、「全州国際映画祭」、「富川国際ファンタスティック映画祭」、「堤川国際音楽映画祭」、「釜山国際映画祭」の4つが「韓国4大映画祭」として有名です。
    4月末
    全州(チョンジュ)国際映画祭
    (전주국제영화제・チョンジュクッチェヨンファジェ・Jeonju International Film Festival – JIFF)
    全州映画通り
    全州映画通り
    韓国南西部に位置する全州(チョンジュ)市にて2000年からはじまった映画祭で、主に世界各国のインディペンデンス系映画(インディーズ系、独立系)を中心に上映しています。

    ドキュメンタリー作品や、ストーリーが難解な作品、テーマがはっきりと感じられるような作品が多く、映画マニアや映画関係者・評論家にも好評です。

    全州を代表する観光名所といえば「全州韓屋村(チョンジュハノンマウル)」が有名ですが、一帯の北側繁華街には「映画通り」があり、映画館がたくさんあります。ホテルも多く、レストランやカフェも多いので、映画祭の期間中は「映画通り」一帯の宿泊施設を拠点にすれば、映画鑑賞・全州観光に便利です。
    7月
    富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭
    (부천국제판타스틱영화제・プチョンクッチェパンタスティッヨンファジェ・Bucheon International Fantastic Film Festival - BIFAN)
    ソウル市仁川(インチョン)市の中間に位置する富川(プチョン)市で毎年7月に開催される映画祭です。フランスのカンヌ映画祭が導入している「ファンタスティック7映画祭」の一つで、トロント映画祭やマカオ映画祭などと共に、韓国・富川の映画祭も選ばれました。

    1997年にホラー・スリラー・SF作品といった「ファンタスティック系映画」の上映からスタートした映画祭ですが、現在はコメディ・ロマンス・アクションなど様々なジャンルの映画が上映されており、約50か国・約250作品が富川市内の映画館、特設会場で上映され、ソウルから近いため、期間中は映画ファンが多数、鑑賞に訪れます。
    8月
    堤川(チェチョン)国際音楽映画祭
    (제천국제음악영화제・チェチョンクッチェウマッヨンファジェ・Jecheon International Music & Film Festival)
    韓国の中部・堤川(チェチョン)市にて2005年から開催されている「音楽映画祭」です。毎年8月に開催され、堤川市内の各映画館で約1週間、音楽をテーマとした世界各国の映画が上映されます。また、山間部の美しい湖畔の野外特設ステージで開かれる、映画と音楽が調和した音楽会も夏の野外イベントもお馴染みです。
    10月
    釜山(プサン)国際映画祭
    (부산국제영화제・プサンクッチェヨンファジェ・Busan International Film Festival - BIFF)
    毎年10月に釜山(プサン)で開催される映画祭で「BIFF」の略称でもおなじみ。1996年にはじまり、約20年で韓国のみならずアジアを代表する映画祭の一つになりました。

    ハリウッドのブロックバスター作品からドキュメンタリー映画、インディペンデンス系映画、芸術系映画、短編作品まで、国・ジャンルにとらわれることなく様々な作品を上映しているのが特徴です。

    当初は繁華街の南浦洞(ナンポドン)の中央に位置する「BIFF広場」にてイベントが開催され、周辺の映画館で上映されました。

    その後、南浦洞の映画館の老朽化や、映画祭が成長し規模が拡大していく中、狭い「BIFF広場」では開催が難しくなったため、釜山のマリンリゾートとして頭角を現していた海雲台(ヘウンデ)へ会場を変更することを計画。

    2011年から新しく「映画の殿堂」をメイン会場とし、ビーチでは映画俳優・監督のトークセッションが行われるようになりました。上映作品は期間中、映画の殿堂や海雲台の映画館、初期からの南浦洞の映画館に分散して上映されています。
    <海外の映画賞もチェック>

    なお、韓国映画も海外の有名な映画祭のコンペティション部門に出品されることが多く、監督賞・作品賞・主演俳優賞などが受賞された作品は韓国でも大きな話題になります。年始から春に開催される海外の映画祭をチェックしておくと、より韓国映画への関心が高まることでしょう。

    <著名な海外映画賞の日程>

    2月 ゴールデングローブ賞
    2~3月 アカデミー賞
    2月 ベルリン国際映画祭(金熊賞など)
    5月 カンヌ国際映画祭(パルムドールなど)
    9月 ヴェネチア国際映画祭(金獅子賞など)
    など
    いかがでしたか?韓国の芸能ニュースを見る時にご参考ください。
    また、K-POPのコンサート日程や大型イベントスケジュールもまとめてあるので、あわせてご覧ください。
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                最終更新日:23.02.04
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