2022年はどんな年に?
壬寅年(イム・イン・ニョン)、
寅年となる2022年。韓国ではどんな出来事やイベントが開催されるのでしょうか。予定されている内容を月別にチェックしておきましょう。
※2021年12月時点の予定です。内容は変更になる場合もあります。
国民の祝日
今年の
旧正月(ソルラル)連休は1月末に5日間、
秋夕(チュソク)連休は9月に4日間となりました。
また、韓国は選挙日が
国民の祝日に指定されており、今年は5年に1度の大統領選挙と4年に1度の地方選挙が5月、6月と立て続けに行われます。
・1月1日(土):新正(シンジョン)
・1月29日(土)~2月2日(水):旧正月(ソルラル)連休
・3月1日(火):
三一節
・3月9日(水):大統領選挙
・5月5日(木):子どもの日
・5月8日(日):
釈迦誕生日 ※振替休日対象外
・6月1日(水):地方選挙
・6月6日(月):顕忠日(ヒョンチュンイル)
・8月15日(月):
光復節
・9月9日(金)~12日(月):秋夕(チュソク)連休
・10月3日(月):
開天節
・10月9日(日):
ハングルの日
・10月10日(月):振替休日
・12月25日(日):
クリスマス ※振替休日対象外
新型コロナウイルス対策

ワクチン接種会場の一例
韓国では2021年2月に
ワクチン接種がはじまり、2021年11月の時点で、2回目のワクチン接種完了率が人口の80%に達しました。
また現在、2回目のワクチン接種後、90日(約3か月)後から3回目となる追加接種(ブースターショット)や、18歳以下の未成年者への接種が進められています。
連日、数千名規模で発生している新規感染者数が減少した後は、徐々に以前のような日常生活へ戻していく「ウィズ・コロナ」政策が再び進められることが予想されます。
「特例市」は、「広域市」と「一般の市」の中間形態として、人口100万人以上の都市に「広域市」並みの自治権限と裁量権が付与されるもので、
水原(スウォン)市、
龍仁(ヨンイン)市、
高陽(コヤン)市、
昌原(チャンウォン)市の4都市が対象となります。
今後、国家事業・財政投資事業の誘致、福祉・行政サービス、交通・文化・体育施設などのインフラ拡充などが改善され、市民サービスの向上につながると期待されています。
2月
2月4日~20日:[スポーツ] 中国 北京冬季オリンピック

宅配メニューで1・2位を争う韓国チキン
4年前の2018年に、韓国の
平昌(ピョンチャン)と
江陵(カンヌン)などで開催された冬季オリンピック。2大会連続でアジアでの開催となりました。
平昌オリンピックでは韓国は金メダル5、銀メダル8、銅メダル4つを獲得し、国別では7位に入りました。韓国のお家芸でもあるショートトラックをはじめとした氷上種目でのメダル獲得が期待されています(パラリンピックは、3月4日~13日の開催予定です)。
テレビ観戦のお供には
チキンやピザなどが定番。通常はすぐに届く
韓国の宅配文化をもってしても、大会期間中は1時間後の配達予定になることもしばしば。人気種目の開催日は早めの注文が良いと言われています。
2月25日:[観光] 釜山ロッテワールド オープン

※イメージ画像
釜山にも待望の大型遊園地がオープン
もともと2021年の9月オープン予定で、施設の工事などは全て完了していますが、新型コロナウイルス感染拡大防止などの観点から約半年、オープンが延期されていました。
釜山東部・
海雲台(ヘウンデ)の更に東。電鉄・東海線のオシリア駅すぐの所にあるので、電車で訪問できる便利な立地です。周辺には「
海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)」や「ロッテモール 東釜山」、「IKEA 東釜山店」などがあり、釜山の一大観光名所になると期待されています。
3月31日のグランドオープンに延期となりました
3月
3月9日:[社会] 大統領選挙
文在寅(ムン・ジェイン)第19代
大統領の後任となる第20代の大統領を決める選挙で、選挙日は国民の祝日となります。
与党「共に民主党」候補者の李在明(イ・ジェミョン)氏と、野党第一党「国民の力」の候補者・尹錫悦(ユン・ソギョル)氏の一騎打ちが予想されています。
選挙結果を受けて5月10日に大統領就任式が執り行われ、大統領の任期は5年です。
3月19日:[交通] 地下鉄4号線、西海(ソヘ)線延伸

4号線は中央の水色、点線区間が延伸予定
観光客の利用も多い
ソウル地下鉄4号線。
現在の北側の始発・終着駅はタンコゲ駅ですが、
南楊州(ナミャンジュ)市の別内(ピョルレ)ピョルガラム駅、梧南(オナム)駅を経て、榛接(チンジョッ)新都市にある榛接光陵森(チンジョッ・クァンヌンスッ)駅へと延伸します。

素砂駅から北へ延伸
また、西海線は素砂(ソサ)駅から北へ延伸され、富平(プピョン)総合運動場駅(7号線と乗換)、遠宗(ウォンジョン)駅の2駅が開業する予定。
2023年の開業へと延期となりました
さらに北にある
金浦(キンポ)国際空港駅、大谷(テゴッ)駅への延伸は2023年の予定です。
3月中:[観光] 昌慶宮~宗廟の連絡通路オープン
ソウルの人気古宮「
昌慶宮(チャンギョングン)」と、朝鮮時代の歴代の王・王妃の霊廟「
宗廟(チョンミョ)」の間は、これまで道路によって分断されていましたが、道路にトンネルを建設する工事が進められており、そのトンネルの上に行き来できる通路がオープンする予定です。
5月
5月5日:[観光] 春川レゴランド オープン
江原道(カンウォンド)の湖畔の街・
春川(チュンチョン)。春川駅すぐ西の湖に浮かぶ島に、日本でもお馴染みの「レゴランド」がオープンする予定です。
小さな子どもでも乗れるアトラクションがいっぱいのキッズテーマパークということで、ファミリーで春川旅行が増えることでしょう。
5月28日:[交通] 新盆唐線 新沙駅延伸
5月28日:[交通] 新林線 開通

新盆唐線は中央のえんじ色、点線区間が延伸予定
ソウル
江南(カンナム)と盆唐(ブンダン)、水原(スウォン)を結ぶ新盆唐線は、ソウルの龍山(ヨンサン)までの延伸が計画されていますが、今年は延伸1段階の新沙(シンサ)駅まで延伸されます。
江南駅の北、新論峴(シンノニョン)駅で9号線と、論峴(ノニョン)駅で7号線と、新沙駅で3号線とそれぞれ乗り換えることができ、江南の大動脈を結ぶ路線の誕生となります。
カロスキルや江南のホテル・飲食店街など観光客にもお馴染みのエリアの交通事情が大きく変わります。

南北を貫き、4路線と乗り換えできる
また、「新林(シルリム)線」は、2000年代前半から計画されていた路線のひとつです。
汝矣島(ヨイド)の地下鉄9号線セッカン駅と、ソウル大学正門前・冠岳山(クァナッサン)登山道入口を結ぶ1編成が3両の軽電鉄。
途中、1号線の大方(テバン)駅、7号線のポラメ駅、2号線の新林(シルリム)駅で乗り換えることができ、ソウル市南部の住民たちの利便性が向上することでしょう。
6月
6月1日:[社会] 地方選挙
全国の市長、道知事、市議員らを選出する地方統一選挙の選挙日で、国民の祝日となります。
上半期中:[観光] 光化門広場の工事が終了
ソウル都心部の「
光化門広場(クァンファムン・クァンジャン)」の西側拡張工事が2022年の上半期中に完了する予定です。また、李舜臣(イ・スンシン)将軍像や、世宗大王(セジョン・デワン)像、光化門を映像で演出するメディアファザードもはじまる予定です。
7~8月

海雲台(ヘウンデ)海水浴場
夏休みおよび
海水浴シーズンです。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、夏季休暇を分散して取得することが推奨され、全国の海水浴場も一度は開場したものの、その後、コロナの拡散により入場・遊泳禁止となりました。今年は状況が改善されることが期待されます。
9月
9月10日~25日:[スポーツ] 中国 杭州アジア競技大会
五輪では銅メダル以上、アジア大会では金メダルを獲得した選手は兵役免除の対象となる国際スポーツ競技大会。2018年にインドネシアで開催されたアジア大会では、野球9名・サッカー20名を含む、42名もの選手が大量に兵役免除されることになり、音楽業界と比べて不公平だという議論が俎上に上がりました。
11月
11月17日:[社会] 修能(スヌン)
大学進学を左右する年に一度の全国共通試験が「
大学修学能力試験」、略して「修能(スヌン)」です。
2020年、2021年と新型コロナウイルス感染拡大の中、防疫対策を行いながらの試験となりました。今年もコロナ禍の中での受験勉強、試験となることが予想されます。
11月21日~12月18日:[スポーツ] サッカーワールドカップ カタール大会

韓国は赤いTシャツを着て代表チームを応援
4年に一度開かれるサッカーの国際大会で、2002年の日韓大会から2022年は20周年となります。
11月に開催される本大会出場に向け、ポルトガル出身のパウロ・ベント監督が率いる韓国代表チームは最終予選グループAでここまで6試合を行い勝ち点14でイランに続く2位。11度目のW杯出場を目指し3月末まで4試合が残っています。
本大会出場が決まれば、大会期間中はオリンピック・アジア大会同様に、連日サッカーの話題で一色となることでしょう。
12月
12月中:[交通]地下鉄1号線 漣川(ヨンチョン)・洪城(ホンソン)延伸

漣川の「全谷里(チョンゴッリ)先史遺蹟址」
ソウルだけでなく
京畿道(キョンギド)を南北に貫く長い1号線。北部の始発・終着駅は逍遥山(ソヨサン)駅ですが、漣川駅まで延伸されることに。
当初は2019年の延伸予定ですが、3年の延期を経て運行がスタートする予定です。途中には人気の渓谷・漢灘江(ハンタンガン)があり、夏季シーズンには多くの観光客の利用が見込まれます。
2023年の開業へと延期となりました

道高温泉の有名スパリゾート「パラダイススパ道高」
一方で、南部の
天安(チョナン)方面は、新昌(シンチャン)駅が始発・終着駅となっていますが、洪城(ホンソン)駅まで延伸されます。人気の温泉リゾート地「
道高温泉(トゴオンチョン)」や、古城が残っている洪城観光へ訪問しやすくなります。
2023年の開業へと延期となりました
12月中:[交通]釜田(プジョン)~馬山(マサン) 複線電鉄化

釜田駅
釜山(プサン)から昌原(チャンウォン)や馬山(マサン)へ鉄道で訪問する場合、これまで洛東江(ナットンガン)に沿って北上し、
密陽(ミリャン)の三浪津(サムナンジン)を経由して再び南下するコースを利用せねばならず時間がかかるため、釜山~昌原間の移動においては鉄道よりも市外バスが圧倒的に多く利用されてきました。
今回、釜山のターミナル駅・釜田(プジョン)駅から沙上(ササン)駅を経由して、そのまま西へ進んで洛東江を横断。長有(チャンユ)を経由して昌原・馬山へ訪問できるようになり、釜山西部の都市の交通事情が大きく改善される予定です。
2023年の開業へと延期となりました