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韓国文化と生活

  • 華麗なる広告やCMにあふれた韓国。そこでよく目にする言葉が、コンチャ(タダ)という二文字。
    これは、韓国人のタダ好きという点を狙った商法でもある。この「タダが好き」というのは、どうやら日本人だけじゃなく万国共通のようだ。
    韓国でいう「コンチャ(タダ)」と「無料」は意味が違う?
    コンチャ(タダ)というのは、何の努力も無しに物をもらう事で、受ける側から見た場合。無料というのは料金が発生しないことで業者などの与える側から見た時に使われる。
    日本と同様、韓国人もタダでもらう事が好きらしい。
    生活に密着したタダ文化
    「コンチャ」といえば、まずあげられるのがパンチャン(おかず)。食堂やレストランへ行くと、注文してもいないキムチやサラダなどが出てきて、しかもほとんどの場合、おかわり無料になっている。
    次に、大型デイスカウントショップや百貨店の食料品売りでの試食コーナー。買うつもりなんてなくても思いっきり食べられるここは、まさにパラダイス!しかも韓国人は、日本のように遠慮がちに食べるのではなく、2つも3つも食べたりする。作っている側も大して気にしていないよう。お腹の空く時間帯には、制服姿の子供達の姿もよくみかける。
    またよくあるのが、一つ買うともう一つがタダで貰えるという「1+1」セール。だったらその分安くしてよ~と、言いたいところだがそうはならないらしい。
    多くの百貨店では買った額の何パーセントかを商品券でくれる。また、化粧品を買った時サンプルを貰うのは当たり前。 化粧品店の激戦区では、店頭で客寄せの為にサンプル、たまにお菓子や飲料水まで配っているほど。
    タダに関連した韓国語
    TODAY’S はんぐる 공짜(コンチャ)
    TODAY’S はんぐる 1+1(ウォンプラスウォン)
    TODAY’S はんぐる 견본(キョンボン)
    講演会などで人を集めるため、プレゼント贈呈という手を使う時があるが、来た人の多くは講演の内容なんておかまいなし、プレゼントが目的だったりする。講演が終わった後、お目当てのものをもらうため、蜂の群れの如く集まり、二つも三つも奪うようにもらっていく姿には舌を巻く。

    ある町でクリーニング屋が廃業する時、持ち主が取りに来ない、たまりにたまった大量の服を処分するため、「欲しい人にタダであげます」といったところ、一度もこの店を利用したことの無い人が大勢来て、ごそっともらって行ったそうだ。
    また大型書店の女性誌コーナーは、毎月新刊が出ると女性客でかなり混雑する。各雑誌には付録(おまけ)がついてくるからだ。内容は、化粧品、洋服、ファッション小物(バッグ、サンダル、バッグ)など。中には雑誌本体よりも高いんじゃないの?と思われるものもあったりして、品定めする女性達の目は真剣そのもの。

    女性誌の付録に関する関連情報
    NOW!ソウル お目当ては付録
    コネスト掲示板 ユーザー口コミ情報「付録」
    タダ好きの副作用。決して笑えないものもある。
    タダと聞けばともかく行ってみよう、というのが韓国人の気質。
    2006年3月に起こった、ロッテワールドの事故はこれが事故につながってしまった不幸なケースである。
    安全対策に問題はもちろんあったのだが、無料で開放したため、予想人員の1万5000人をはるかに越えた数万人が狭い入口にいっぺんに集まり事故が発生した。

    2005年10月にあった尚州のMBCコンサート場圧死事故も、無料先着順というのが問題だった。
    また2004年度の文化観光部の調査によれば、韓国人の2人に1人が1年間でなんらかの公演(演劇・ミュージカル・クラシック・コンサート・舞踊など)を1回は見ている(映画は1人あたり3本)が、有料招待客より無料招待客が上回ったという結果が出ている。実に韓国人の観客の半分以上はタダでみているということだ。

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    こんなタダ商法には気をつけよう。
    加入したらタダで携帯電話をもらえるという広告に飛びつくと、次の月に携帯の分割料金が記入された請求書を受け取ることになる。しかも、いろんな付加サービスが強制され高くつく。辞めるといえば、契約違反として罰金を取られることも。タダじゃ商売は成り立たないとわかってはいるが…。
    老人を狙ったタダ商法も社会問題になりつつある。「敬老のための演劇がタダですよ」というチラシや入場券が配られ、行ってみるとトイレットペーパーや洗剤を景品でくれる。 そして歌を歌ったり、一見親切にして喜ばせておいて高額の漢方薬、鍋類などを売り付ける。 ところが困った事に、この商品のほとんどが偽物ときている。

    オンライン上でよく見受けられるタダとか景品贈呈という広告や、商品の割引率が高い場合は、要注意。その文字をクリックすると、名前や住民登録番号を書くようになっている。これらは、個人情報を収集する目的がほとんどだろう。

    このようにタダ好きのゆえにだまされる例が少なくない。「甘い話には裏がある」というではないか。世の中にタダは無いとか、タダより高いものは無いという言葉の意味ををよく考えてみる必要がある。

    しかしながら、この「コンチャ」文化は普通、もらう側は得した気分、与える側は宣伝・広告効果があるのだから、結論を言うと、やめられない。悪質な場合は解決すべきだが、問題さえなければ、いろいろ試せる良い機会ではないだろうか。

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              掲載日:06.06.26
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