韓国第2の都市、
釜山(プサン)には、まるでおとぎ話のようにカラフルな家々が斜面にびっしりと連なる景色が見られ、「韓国のマチュピチュ」とも呼ばれる「
甘川(カムチョン)文化村」があります。
もともと甘川洞(カムチョンドン)に位置する太極道村(テグットマウル)という名称でしたが、いつの間にやら「甘川文化村」という通称が広く浸透するようになりました。韓国語(ハングル)の読み方は「甘川(감천・カムチョン」「文化(문화・ムナ)」「村(마을・マウル)」で、英語では「Gamcheon Culture Village(ガムチョン・カルチャー・ヴィレッジ)」となります。
「甘川文化村」の歴史を紐解くと、もとは朝鮮戦争の際に北朝鮮から避難してきた人々が家を密集して建てた山肌の集落・
タルトンネ(貧しい人々が集まって住みはじめたという町)が始まりで、2009年から町おこしが行なわれ、現在は「星の王子様」の銅像をはじめとした展望スポットを多数設置。美しい街並みが眺められる人気の観光名所になりました。
細い路地が入り組み、階段が多い
ただし、現在も各家には一般の住民が生活しているため、観覧は観光案内所が営業している午前9時から午後6時(冬季は午後5時)の間に済ませ、一般の家が並ぶ路地では大声で騒いだりしないよう配慮しましょう。
2007年の日本映画「HERO」(木村拓哉主演、
イ・ビョンホン友情出演)でも韓国のロケ地として登場。他の韓国映画や韓国ドラマの撮影地としても知られます。
坂道や狭い道、階段が多いので、歩きやすい靴を準備してハイキング感覚で訪問しましょう。
甘川文化村はどこ?行き方は?
位置
コネスト韓国地図
タクシーでの行き方・料金
タクシーならプサン各地からアクセスできます。乗車の際は、タクシー運転手に以下のような
韓国語のフレーズを伝えてみましょう。
甘川文化村まで行ってください
감천문화마을까지 가 주세요
カムチョンムナマウルッカジ カ ジュセヨ
住所をカーナビゲーションに入力してもらう場合は、「甘川文化村」入口にある観光案内所の住所を伝えると良いでしょう。
釜山市 沙下区 甘内2路 203
부산시 사하구 감내2로 203
プサンシ サハグ カムネイーロ イーベッサム
・
タクシー検索結果(釜山駅→甘川文化村)
※出発地を変更すれば各エリアからの所要時間、料金などが分かります。
市内バスでの行き方
下車する「甘川小学校」停留所
バス乗車の際は、地下鉄との乗り換え割引も適用される「
cash beeカード」などの
交通系ICカードを用意してくおくと良いでしょう。
「甘川文化村」へは「沙下区(サハグ)1-1番バス」「西区(ソグ)2番バス」「西区2-2番バス」の3つのバスのいずれかに乗車します。「甘川小学校(カムチョンチョドゥンハッキョ)」で下車すれば、「甘川文化村」の入口が目の前にあります。上り・下りとも急勾配を行き来するので、車内では手すり等をしっかり掴みましょう。
3つのバスは「チャガルチ駅」3番出口付近のスーパー前の停留所、または「土城(トソン)駅」6番出口付近の釜山大学病院沿いの停留所から乗車できます。
市内中心部に戻る際は、下車した場所の反対側にあるバス停から「沙下区(サハグ)1-1番バス」「西区(ソグ)2番バス」「西区2-2番バス」の3つのバスのいずれかで、土城駅またはチャガルチ駅を目指します。
「沙下区(サハグ)1番バス」は土城駅、チャガルチ駅には行かず、槐亭(ケジョン)駅へ向かうバスになります。
【PR】釜山発着のKTXはコネストで予約
コネストは日本人向けの韓国旅行専門オンラインサイトとして唯一、韓国鉄道公社「KORAIL(コレール)」と公式提携を結び、完全日本語対応で釜山駅発着のKTX往復乗車券の販売を行っています。さらに、お客様ご自身で予約時にご希望の座席指定も可能です。
「甘川文化村」の歩き方
入口・メインストリート
入口
バス停近くが入口になっています。メインストリートは傾斜も緩やかで歩きやすく、道路の両側にカフェやお土産店などが並び、所々に撮影ポイントが点在します。まずは道なりに進んで「星の王子様」のフォトゾーンまで進んでみましょう。
「星の王子様」で写真を撮ったら引き返すも良し。さらに進むも良し。路地の階段を下りてみるのも良いでしょう。
甘川文化村スタンプラリーに挑戦!
スタンプブック
「甘川文化村」入り口付近にある観光案内所などでスタンプツアーマップ(2,000ウォン)を購入できます。
壁画やモニュメントなど、見逃せないスポット33ヶ所を効率的に観覧できるコースが絵付きで紹介されているので、韓国語ができなくてもわかりやすい便利なマップです。2~3時間ほど余裕があれば、地図を片手にあちこち巡ってみませんか?
・
スタンプポイント一覧(コネスト韓国地図)
おすすめ展望スポット・フォトゾーン
町全体が壁画通りになっている場所なので、どこで写真を撮ってもインスタ映えするところばかりですが、中でも星の王子様などの撮影場所が人気です。
「自然と人」
バス停近くにあって訪問しやすい場所にあります。
「甘川とひとつになる」というこの作品は、人型のオブジェに「甘川文化村」の景色が描かれており、特定の位置から見ると背景と重なって、村と人が一体化したように見えます。作者のムン・ビョンテクは、人々の心の中のふるさとを「甘川文化村」に映し出そうとした、との事。
「ハヌルマル」展望台
「甘川文化村」の全景が撮れる場所で、風景写真好きな方には必須の撮影ポイント。高台にあるので遠く海まで見渡せます。
星の王子さま
サン=テグジュペリのベストセラー「星の王子さま」の王子さまと砂漠の狐がガードレールにちょこんと腰掛けている場所は「甘川文化村」の最大の人気スポット。週末には、真ん中に座って写真を撮る人々の長い行列ができることもしばしば。落ちると危険なので、足元にはくれぐれもご注意を。
灯台
ギリシャのサントリーニを彷彿とさせる白と青を基調とした灯台も人気のフォトゾーンです。
散策中に立ち寄りたいお店
シアッホットク
お土産店や、休憩に良いカフェや小さな食堂。食べ歩きに良いおやつ店などがたくさんあります。
ナッツがたくさん入った
ホットク「
シアッホットク」は釜山限定のホットクなので、買って食べてみるのも良いでしょう。
チマチョゴリレンタル「韓服イッチッ」
インスタ映え写真がどこからでも撮れる抜群のロケーションで、韓国旅行らしく
チマチョゴリ(韓服・ハンボッ)をレンタルして散策する人もたくさん見かけます。バス停近くのレンタルショップで着替えてから出発してみては?
韓紙マウル
韓紙(ハンジ)のハンドメイド雑貨を扱うお店。カラフルな原色のコースター、手鏡、韓国伝統の靴、照明、うちわなどを販売しています。事前予約すれば韓紙工芸を体験可能。ほかにも、金属工芸や陶磁器作りを体験できる場所もあります。
釜山旅行で一度は訪問してみたい「甘村文化村」。タクシーはもちろん、地下鉄や路線バスを乗り継いでの自力での訪問も難しくありません。なお、専用車両で気軽に訪問したい、という方はコネストでも販売しているオプショナルツアーをご利用ください。
コネストで釜山のホテルやツアーを予約!快適な釜山旅行を!
コネストでは釜山市内各地のリゾートホテル・観光ホテル・ゲストハウスなど宿泊施設の予約から、金海(キメ)国際空港などで受け取り・返却して利用できるWi-Fiルーター、釜山市内の現地オプショナルツアー、現地の食堂・レストランなどが予約できます。韓国語ができない旅行客に便利な物ばかり。次回、釜山旅行の際にご利用ください!