韓国ソウルの運転手食堂・人気おすすめ店

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韓国ソウルの運転手食堂・人気おすすめ店
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更新日：22.03.17

運転手食堂について知ろう！

運転手食堂とは何？

「運転手食堂」は、韓国のタクシードライバーがクルマを店の前に駐車し、定食メニューをさっと済ませられるような簡易レストランを指します。ソウルの各エリアはもちろんの韓国全国にありますが、「運転手食堂」という名のチェーン店ではなく、ほとんどが個人経営のお店ばかりです。

韓国語で、バスやタクシー運転手の事を「技士(기사／キサ)」または「技士様(기사님／キサニム)」と発音し、運転手向けの食堂を「技士食堂(기사식당／キサシッタン)」、「技士様食堂(기사님식당／キサニムシッタン)」と呼びます。

ドライバーはもちろん、一部の食堂を除いて、ほとんどの店舗で一般客や旅行客も利用可。日本の韓国旅行リピーターの間でも以前から根強い人気を誇っています。各国の映画祭で賞を受賞した韓国映画「パラサイト半地下の家族」でも劇中、主人公一家が「運転手食堂」に行き、お腹いっぱい食べるシーンも話題になりました。

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広い駐車スペースがある人気店

店舗前の道路や敷地に店専用の駐車スペースがあったり、「運転手歓迎」と韓国語で書かれているのが特徴です。

タクシードライバーは職業柄、各地の人気食堂を知り尽くし、舌が肥えていると言われているのは万国共通。韓国人の間でも、お店の前にタクシーが停まっていたら、美味しいお店である確率が高い、と話題になります。

なお、店名には「運転手食堂」と表記されているお店と、書かれていない店舗があります。これは「運転手食堂」としての特徴を持っているかどうかで判断されているためです。

人気メニューは何？

店舗ごとに人気メニューは異なりますが、一般的にペッパンと呼ばれる定食が人気。中でも焼肉定食であるプルコギ・ペッパン(略してプルベッ)が最も人気です。

焼肉定食(例)

焼き魚定食(例)

その次に焼き魚定食やクッパ、ビビンバ、キムチチゲ、ジャージャー麺など１人前で、素早く運ばれてくるメニューが挙げられます。比較的リーズナブルな価格で、お腹いっぱい食べられるのも特徴。なお、飲酒運転を避けるべく、アルコール類は扱わないお店の方が多いです。

どこにあるの？営業時間はいつ？

「運転手食堂」はタクシーを路上に停めるにあたり、他の車や歩行者にさほど迷惑にならないところにあります。そのため、地下鉄駅周辺や繁華街・路地裏などにはなく、地下鉄駅からやや離れた場所で、店の前の歩道面積が広い通り沿いによくあります。また、自動車整備センター、ガソリンスタンド、また路線バスの終点や車庫地が近くにあるのも特徴と言えるでしょう。

とある店舗が有名になると、周辺に似たような「運転手食堂」が続々とオープンし、「運転手食堂街」が形成されたエリアもあります。営業時間は店舗によってまちまち。早朝から営業しているお店もあれば、深夜に運転するドライバー向けに24時間営業しているお店もあります。

それでは、ソウル市内の人気店舗をいくつかピックアップしてみましょう。

弘大(ホンデ)周辺

弘大(ホンデ)の北側一帯に広がる延南洞(ヨンナムドン)から望遠洞(マンウォンドン)にかけて運転手食堂が点在。漢江(ハンガン)公園入口付近には、路線バス終点もあって運転手食堂街が形成されています。

日本からの観光客もよく訪問するエリアなので、韓国旅行中にここで食事を取る旅行客も少なくありません。

カムナムチッ運転手食堂

韓国の人気バラエティ番組「無限に挑戦(ムハントジョン)」でも紹介された、弘大一帯で有名な運転手食堂。豚肉を炭火で焼いた香ばしい香りが食欲をそそる定食メニュー「テジプルベッ」が一番人気です。